皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
[ 法廷・リーガル ] ためらう女 ペリイ・メイスン |
|||
---|---|---|---|
E・S・ガードナー | 出版月: 1956年01月 | 平均: 5.50点 | 書評数: 2件 |
早川書房 1956年01月 |
早川書房 1982年01月 |
No.2 | 6点 | 弾十六 | 2019/08/18 17:57 |
---|---|---|---|
ペリーファン評価★★★★☆
ペリー メイスン第41話。1953年4月出版。HPBで読了。(なお、以下はAmazon書評の転載です。いずれ再読したらあらためて書きます。) いきなり法廷での反対尋問から始まるのはシリーズ初。ネチネチ尋問は不発に終わり、メイスンはブラックストーン(「黒大理石」と誤訳)の胸像に帽子を被せます。官選弁護人メイスンも初。ドレイク事務所の探偵の目印は赤いカーネーション。デラとラスヴェガスにお忍び旅行のはずがすぐバレます。今回は危ない冒険がたっぷり、人にやらせたり、自分でやったりです。でもデラを危険に晒したので減点ですね。法廷では杓子定規な判事を上手く扱い、ネチネチ尋問で証人をやり込めます。ホルコムは正式に「殺人課」と記述され、トラッグは最後に現れ、珍しくハードボイルド的デカの見本を見せます。解決は強引な感じですが、行動的メイスンなので満足です。 (2017年4月22日記載) |
No.1 | 5点 | nukkam | 2014/09/24 18:37 |
---|---|---|---|
(ネタバレなしです) 1953年発表のシリーズ第41作です。本書は本格派推理小説には分類できないでしょう。終盤にメイスンがあるものを破壊して見つけた証拠品はあまりに唐突に提示され、しかもほとんど推理がからみません。「三日月形の〇〇」に関する推理も飛躍し過ぎの感じがします。とはいえサスペンスはシリーズ屈指の出来映えです。最初からクライマックスを迎えているかのように読者をぐいぐいと引っ張り、やっと光明が見えたと思ったらピンチが更に広がってしまう展開はハヤカワポケットブック版の古い翻訳もハンデにならない面白さです。スマートな捜査が身上のトラッグ警部の意外な一面も読めます(これには驚きました)。 |