皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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[ 法廷・リーガル ] 駈け出した死体 ペリイ・メイスン |
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E・S・ガードナー | 出版月: 1957年01月 | 平均: 5.50点 | 書評数: 2件 |
早川書房 1957年01月 |
早川書房 1977年12月 |
No.2 | 6点 | 弾十六 | 2019/08/18 22:39 |
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ペリーファン評価★★★☆☆
ペリー メイスン第44話。1954年6月出版。ハヤカワ文庫で読了。(なお、以下はAmazon書評の転載です。いずれ再読したらあらためて書きます。) 危ない橋を大胆に渡るメイスン、ここ数作、違法スレスレの行動が多くて嬉しいです。メイスンとデラは旅客機やチャーター機を駆使してカリフォルニア州を飛び回り、フレスノで非常に友好的なDAに出会います。予備審問ではそのDAと対決、協力して事件を解決に導きます。結末には「犯罪のために乾杯」が再び(ただし音頭をとったのはメイスンではありません) (2017年4月26日記載) |
No.1 | 5点 | 空 | 2018/10/09 23:46 |
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2人そろって現れた依頼人(実際にはその1人は依頼人ではないということが後で法律的な問題を提起することになるのが、興味深い点です)の話はこのシリーズとしてはたいしたことはない感じでした。それであまり気乗りしないまま読み進んでいったのですが、タイトルどおりの出来事が起こってからは、一気におもしろくなります。なお原題で使われている言葉Runawayの直訳「逃げ出した」の方が内容に合っています。
法廷(予備審問)場面が長く、2/3にもならない時点で予審が始まってしまい、また地方検事がメイスンの言葉によれば「ハッタリをやらない」「正直者」であるのは、本作の特長です。法廷で2人の医師が死因となる毒薬について完全に食い違う意見を陳述するところが、非常に意外です。ただしその謎の解決には少々失望しました。冷静に考えてみると犯人の計画に首尾一貫性がないのも不満です。 |