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[ 本格 ]
Xの悲劇
悲劇四部作
エラリイ・クイーン 出版月: 1958年10月 平均: 8.02点 書評数: 56件

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No.16 5点 文生 2010/01/21 13:17
さすがにクイーンの代表作だけあって推理の部分は素晴らしいのですが、いかんせんストーリーに起伏がなく、読んでる間は中だるみを感じました。
ロジックに関しても、その中核になる部分は早い段階で気づいてしまったので自分の中ではこの作品に対する評価は低めです。

No.15 9点 E-BANKER 2010/01/03 21:45
ドルリー・レーン4部作の記念すべき第1作。
”ニコチン原液を塗った無数の針”という恐ろしい凶器が有名な作品です。
さすがというか、グレードが高いですね。
最終章、第1~第3の殺人までレーンの推理の過程が述べられるわけですが、その徹底したロジックには唸らされるばかりです。特に、○○傷跡の誤謬には気付きませんでした・・・
正直時代性もあり、第2の殺人については、いくら何でも現代では通用しないでしょうし、今ひとつ人物像が浮かびづらいという翻訳物の宿命は感じますが、まさしく「稀代の名作」という評価で間違いありません。

No.14 9点 frontsan 2009/10/16 11:36
半世紀以上前の作品なのに、今読んでも全く申し分ありませんでした。最後の謎解きの場面は、納得させられっぱなしでした。

No.13 6点 itokin 2009/09/23 21:02
古典で名作なんだとは思うが読んでいて疲れた。先の読める展開というか、こまごました謎解き描写は、私には合わない。

No.12 8点 2009/08/31 12:09
犯人の名と、詳細な犯罪手段とを知った時、驚きというより、そんな馬鹿なというのが第一印象でしたが、ページ数を割いた大団円でのレーンの解説を読み進むうちに、なるほどと納得させられました。それほど犯人には意外性があり、なおかつ謎解きがしっかりとした作品です。レーンの謎解きは、本当に心地よい読後感を与えてくれます。この謎解き解説は、殺人事件の推理はこうやってやるものですよ、と教えてくれる「推理」のお手本といえます。でも、私の好みからして、「推理小説」のお手本とまではいかないところもあるので、その分減点しました。
ミステリファンになって数十年、あまのじゃくという性格から、熱狂的クイーンマニアを横目でにらんで、すこし馬鹿にもしていたため(失礼)、しかも既読の「Yの悲劇」と比較して国内では人気がやや劣るとも聞いていたので、初読が先送りになっていましたが、このサイトの評価を見て、長年の積ん読を解禁しました。解禁して大正解。悔しいですが、この年になってクイーンにも傾倒しそうです。
「Y」の内容を忘れてしまっているので、どちらが上かは今すぐ判断できませんが、再読してから、じっくりと比較して楽しみたいですね。とにかく作品の作りや雰囲気には相当な差があるので、ミステリファンであれば、すくなくとも一方には肌が合うと思いますよ。

No.11 10点 dei 2009/07/10 21:28
本当に傑作だった

No.10 10点 okutetsu 2009/07/01 05:24
今更ですが傑作ですね。
個人的にはエラリーの作品では一番好きです。
最初に読んだ時はこんなパズルみたいなミステリがあるんだと感動しました。

No.9 8点 測量ボ-イ 2009/05/30 17:34
つい最近再読しました。
多くの方が言われるように、謎を解決するロジックが
素晴らしいです。
海外では「Y」よりもむしろこの「X」の方が評価が
高いようですね。

No.8 8点 白い風 2009/05/16 17:47
久し振りに読み返してみました。
学生時代に読んだ時と同等の感動は味わえました。
やっぱりロジックの素晴らしさでしょうね。
個人的には”シェークスピア”関連の科白等は好きになれなかったけどね。

No.7 9点 2008/12/14 15:39
第1の殺人事件の段階で犯人の見当はついてしまいました。というのも、実は似たアイディアを思いついたことがあったものですから。と思っていたら、続いて起こる事件でさっぱりわけがわからなくなりました。同じパターンのヴァリエーションをクイーンはいくつか書いているのですが、まんまと騙されました。
論理の積み重ねの見事さは、言うまでもないでしょう。ラスト1語に謎解きの最後の1片を当てはめてみせるのは『フランス白粉』と似た趣向ですね。個人的には『Yの悲劇』よりも好きな作品です。

No.6 8点 マニア 2008/11/10 03:03
最初、犯人の名を示された時は「え・・・?誰だっけ・・・?」という感じだった。軽く全体を見直して理解したものの最初は納得はいかなかった。

しかし、解決編で示される奇麗かつ単純にして明快なロジック。そして、複雑そうに見えた事件の謎が、ドルリー・レーンの名推理によってスルスルと1本の線上にまとまっていくのは見事としかいいようがない。最後には意外な犯人もすんなり受け入れてしまっていた!

少々中だるみが気になるが、純粋な推理と華麗なロジックを楽しめる傑作。

No.5 5点 シュウ 2008/10/22 20:38
確かに犯人が意外どころかまったく考えもしなかった人物なんだけど、ロジックの素晴らしさのおかげで納得出来てしまいます。
ダイイングメッセージの使い方も非常に印象的でした。
ただ第三の殺人がおきるまでの中だるみがちょっと気になりました。

No.4 8点 Tetchy 2008/08/27 18:55
正直、犯人の名前を読んだ時は、最初拒絶反応を起こした。
ちょっとありえないだろう、と。
しかし、後の推理で明かされるロジックの素晴らしい事!
3つの殺人が描かれているが、謎解きのロジックは2番目の殺人が好きだ。
この作品への点数はそれが大半を占める。
あとタイトルの『Xの悲劇』もきちんと意味があって付けられているのが最後の最後で解る。
特段、すごいものではないが、記憶に残るエピソードである。

No.3 10点 こう 2008/05/06 23:38
 中学生のとき4部作を読みましたがY、Zはネタばれしておりあまり驚けなかった覚えがあります。ロジックの冴えはY,Zも含めて一貫して素晴らしいです。ダイイングメッセージはあまり好きではないのですが作風にはあってるかなと思います。列車の中の殺人の所が一番好きです。この部分で新本格の読みなれた方であれば犯人は推理できるかもしれません。(チェスタトンの見えない人同様に)読んだ時は素直に感動した覚えがあります。クリスティもそうですが出来れば新本格で擦れる前に読んでもらいたいです。逆に少し年をとってから読めばたとえ犯人を知っていてもロジックの整合性に感動できそうです。

No.2 10点 あい 2008/04/27 18:12
この作品のロジックはかなり考えられたもので、Y以上の作品だと思う。

No.1 8点 ElderMizuho 2008/01/27 01:27
個人的にはYより好き。
読者を納得させるロジックのすばらしさに加え意外性も兼ねるラストは読み応え充分。
やや中だるみしがちなのが難点


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