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[ 本格/新本格 ]
湖底のまつり
泡坂妻夫 出版月: 1978年11月 平均: 6.48点 書評数: 27件

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幻影城
1978年11月

角川書店
1980年04月

角川書店
1980年04月

双葉社
1989年11月

東京創元社
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No.7 6点 kanamori 2010/08/15 15:42
探偵小説誌・幻影城の連載で読みましたが、連載第2回を読み始めて戸惑った覚えがあります。編集部の印刷手配ミスかと思いました、前号と同じ内容の物語が綴られていたので。
大胆なトリックが使われていて、幻想的雰囲気の物語が不可思議性を助長していますが、ちょっと無理があるトリックだと思いました。余韻のあるエンディング・シーンはなかなかよかったですが。

No.6 8点 kowai 2010/07/06 23:29
最後の最後までカラクリがわからず、なんだ?どうなってんだ?と一気に読めました。でも、3回くらい顔が真っ赤になりました(うそ)。

No.5 7点 測量ボ-イ 2010/06/27 10:13
泡坂氏独特の騙し絵の世界ですが、楽しめました。
トリック自体は前例もあるし、無理のある部分もありますが、
見せ方が巧く納得させられてしまいます。
読後満足度として水準以上の評価に。

No.4 8点 レイ・ブラッドベリへ 2009/05/06 01:32
 皆さんの辛口批評のなか
「僕はとても感動した」と書くのは、いささか気が引けます。
でも臆面もなく言うならば…切ない恋愛小説を読んだような気がします。

 心に受けた大きな傷に追い立てられるように旅に出て
苦しみを癒してくれる人と巡りあい、突然訪れた別れ。
この地で起きたすべての出来事の儚さと頼りなさ。
異郷の里の祭りの中に一人で残された心細さ…。
 そしてこともあろうに泡坂氏は
この舞台となる山奥の村とそこに伝わる奇祭を
まるごとダムの水底深く沈めてしまいます。

 …それから作者は、最終章で奇跡を行います。
ダムの奥深く沈んだ村を再びこの地に引き上げて、あの祭を復活させます。
鳴り続く笛や鉦の音と共に。

 微かな期待と共に、この地を再訪した人の胸に宿る再会への予感…
そしてこの奇跡に出会った彼女が叫ぶ一言に
それまで抱えていた喪失感の深さと
あきらめていたものへ再会できた喜びの大きさを見てしまいます。
 これは泡坂氏の新たな一面を窺い知ることができる
僕のとても好きな一編です。

No.3 5点 こう 2008/06/06 00:05
 泡坂作品の一部に見られる幻想的な作風が前面にでた作品の一つです。
 泡坂作品は好きですが幻想的な作風は正直苦手です。
作品自体はそう悪くないと思いますしこの作風が好きな方には傑作なのかもしれませんが個人的にはまあまあかな、という所でした。またいわゆる騙し絵の世界、といっても本当に騙されるかは正直疑問です。読んだ方には明らかでしょうが騙されなければ作品が成立しないのでそういう意味でも評価は低めです。

No.2 7点 ぷねうま 2007/11/14 10:55
もはや使い古されてたトリックだが書かれた年や物語の根幹に関わるテーマとの絡みを考えると素晴らしい。
しかしなー。普通気付くよ。握ってみたりしなかったんか?

No.1 6点 Tetchy 2007/10/26 13:59
この作品で明かされる真相は、性が多様化した現代ではもはや驚きに値しないのでは。
時代がオープンになればなるほど、我々の常識が崩され、謎という暗闇が小さくなってしまうのだろうな、そんな風に思った。


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