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[ 社会派 ]
火車
宮部みゆき 出版月: 1992年07月 平均: 7.21点 書評数: 99件

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双葉社
1992年07月

新潮社
1998年01月

No.59 6点 ある 2008/09/21 13:00
ラストを良しとするかどうかで好みが別れると思う。
確かにカッコイイ終わり方な気もするが,私には少し物足りなかった。

No.58 10点 touko 2008/09/10 18:50
宮部最高傑作だと思います。
軽妙なタッチを身上とするこの作家にしては、情念を感じる、巧拙を超えたいい小説。

No.57 10点 こう 2008/08/10 20:42
 リアルタイムで読んだ読者としては、今でも宮部みゆき最高傑作だと思っています。
 もちろん本格ミステリではなく典型的社会派ミステリではありますが、犯人を追跡してゆく主人公が追及してゆく謎、主人公の家族のサイドストーリーいずれも面白かった記憶があります。
 ラストシーンも作者があえてああいう形にしているのは明らかであり個人的にはあれ以外はありえないかな、と思います。
 主人公(犯人が主人公なのかもしれませんが)の刑事が追跡してゆく発端の動機などは正直リアリティがなく社会派小説であることを考えるとまずいかな、と思いますが、作品そのものは満足でした。

No.56 4点 sasami 2008/07/03 06:54
社会派小説だからしょうがないとは思うのですが
カード破産とか扱われても今更感が強かったです。
自分が以前サラ金に勤めていたので余計それを感じました。
最後の終わり方は悪くないと思います。もっと短くして欲しかったかな。

No.55 8点 白い風 2008/06/25 22:53
自己破産と云うキーで結ばれた二人の女性を追う刑事とその仲間。
「火車」(生前に悪事をした亡者をのせて地獄に運ぶというひのくるま)と云う題名も気にいりました(うまく借金の火の車とも掛かっているし)
テンポもよく物語りに引き込まれました。
私のなかでは宮部さんの作品で上位作ですね。

No.54 7点 僧正 2008/06/07 23:23
このラストは割りと好き。
主人公にも感情移入できました。
しかし、関西人の私には「照明が外を向いている野球場」
が一瞬でわかってしまった。
もういまは無いですけどね~。

No.53 8点 タコス 2008/03/30 16:54
リアリティーがあって怖かったですね。
作風も宮部みゆきらしいと思います。

ラストは賛否両論ありますが、私もどっちかというとはっきりしてほしかった。でもあれでもいいと思っています。

No.52 4点 あびびび 2008/03/09 12:23
これがミステリーでなかったらラストも納得できたかも。しかし甥があんな態度なのに、真相究明に奔走するその理由は?東京の刑事ならあの程度の人間像は何度も見てきたはずなのに、なぜ自費でそこまで…。いったい読者に何を想像してもらうのか?悪くはないが、すっきりしない。次もこんなラストだったら二度と読まない。

No.51 6点 vivi 2008/03/08 01:33
評判の高い作品だったので読んだのですが、
作品の終わり方に賛否両論あるみたいですね。
私は、あの終わり方しかないと思います。

これは謎解きミステリではないし、
犯人の告白を読者が聞いても(読んでも)あんまり意味が無い気がするのです。
これは本間という1人の刑事の視点で描いた「絵」ですからね。
そしてこの作品は、その「絵」を見せられる物語だから、
もしかしたら、真実は、犯人像は、まったく別のものかもしれない。
でも、それを最後の最後で明かしたら、「絵」は壊れます。
ある意味、ファンタジーかも・・・

No.50 7点 sai 2008/02/21 12:38
面白かったです。
今読むとちょっと古い感じがしますが。
宮部作品の、派手さはないけど人間というものの怖さを実感させられるものが好きです。

No.49 4点 itokin 2008/01/02 14:39
だらだらと堂々巡りみたいな進行に集中できなかった。終盤も意外性も、感動もなし。皆さんの評価は高いけど俺の頭が悪いのなあ・・・。「理由」「模倣犯」には、はるか及ばないと思うけど。

No.48 7点 マニア 2008/01/02 04:39
カードは便利だけど怖いよ><
ラストは欲張るならばその後の展開も見せてほしかった。アラン・ドロン主演の『太陽がいっぱい』風かなと・・・納得はできるけど。
話自体はテンポが非常によく、徐々に明らかになる真実に恐れ、驚き、ページをめくる手が止まらなかった秀作。

No.47 10点 spam-musubi 2007/08/17 09:17
ラストに否定的な方がいますが、もう犯人の思いは描き尽くされていて
これ以上何を語らせても蛇足になるだけではないでしょうか。
このラストこそが作者のセンスであり凄さでしょう。
初めて読んだときは確かに「ものすごい取り残され感」を感じましたが(笑)。

私の中では、「切ない犯人№1」です。

No.46 6点 VOLKS 2007/07/15 18:32
次へ、次へと読ませる語り口は上手い。長編にも関わらず、苦なくスラスラと読み進める。が、その分やはり時間が経ってからの印象が薄い。

No.45 4点 主任技師 2007/06/02 00:02
ラストは賛否両論か・・・自分は「否」かな(笑)

No.44 10点 梶元 2005/07/13 14:50
身内が死んでいて欲しい、と願う心理、それを見て相手を愛していながらぞっとする心理、双方に感情移入できるだけに辛い話。
ラストもさることながら、「あの人は鬼よ」のくだりが、グサッときた。
間接的な描写が悲惨さを際立たせていたと思う。
社会派というより女流ならではの作品。

No.43 5点 如月雪也 2005/06/05 09:48
別に作品の出来は悪くないです。ただ、社会派ミステリがあまり好きではないので。

No.42 4点 留吉 2005/03/30 23:44
 今読むと、社会色の濃い小説に対する「時の試練」の厳しさを、痛切に感じさせてくれる作品。
 ITや金融には素人の自分にも、この古臭さはちょっとね・・・
 ストーリーのインプレッションは(故?)土屋隆夫氏の「地図にない道」や「影の告発」と似ているが、こちらは本作より遥かに昔の話で、貨幣価値や交通・通信システムなどは博物館的であるがミステリーとしては今でも十分楽しめるものである。
 恐らく宮部さん自身が本作で、いわゆる名作などを狙うつもりなど毛頭なく、タイムリーなソーシャル・ワークを書きたかっただけなのだろうから、これはこれで良作と言えるのではないかな。 

No.41 6点 760 2005/03/12 00:59
初めてよんだ宮部作品です。いろんな疑問が徐々に解き明かされていくのは、まさに推理、という感じで楽しめました。ラスト、冷笑しながら犯行を求めるようなしたたかな人であってほしい。犬がひょっこり帰ってきてほしかった。ひとつ、感情移入し切れなかったのは主人公本間の動機。仕事のリハビリで無報酬なのにそこまでやるか?それとも恋?

No.40 4点 テツ 2005/02/11 17:31
久々に最近のミステリー作家の本を読んだ。いっきに読めた。まるでTVドラマを見るように、まるで漫画でも読むように・・。暇つぶしには良かった。
ただ!!この手の作家を松本清張などと同列に語るのは止めて頂きたい。この作品は僕にとってはいわゆる「読み捨て本」。作者の作為が見え見えで内容が実に浅く感じる。何故か?登場人物に重さがない。文体にも文学的な重さというものが無い。あちらこちらに取材に行って色々な事柄を詳しく調べましたぁ、という作家の努力の報告文にちょっと感情的な色を付けてあるだけ。
誰も恐くて言わないけど、近年の「名作」と呼ばれるものは、昔の「名作」とは全然価値が違うんじゃないか?
「火車」という題名は良い。「名作」に聞こえる。しかし、この内容ならTVドラマのように「クレジット破産の女」などの副題を付けていた方が作品のレベルを表現していて良いのではないか?
宮部さんの作品の中でこれが本当に最高傑作のひとつ?・・・なら時間の無駄だからもう読まない。


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