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怪奇礼讃 E.F.ベンスン他 |
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アンソロジー(海外編集者) | 出版月: 2004年07月 | 平均: 5.00点 | 書評数: 1件 |
![]() 東京創元社 2004年07月 |
No.1 | 5点 | 蟷螂の斧 | 2025/09/22 19:58 |
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①塔(マーガニタ・ラスキ) 7点 廃墟の塔。頂上までの螺旋階段は470段あった。下りる時には足元は暗く、手すりも途中ないところがある…下る恐怖(単純な話だが不気味)
②失われた子供たちの谷(ウィリアム・ホープ・ホジスン) 6点 子供を亡くした中年夫婦。牧師から幼くして亡くなった子供の集まる谷がある話を聞いた。老年となり、谷を捜す…妻が見つけた(それは最後の) ③よそ者(ヒュー・マクダーミッド) 6点 ベン爺は「あの男は普通の人間と違う生きもの」といい、男が奢ってくれるビールも飲まない…爺の妻の予言は当たる(ラストの一行) ④跫音(E.F.ベンスン) 4点 夜道を歩くと、背後に足音がする…幻覚?呪い?(素人っぽいオチ) ⑤ばあやの話(H.R.ウェイクフィールド) 5点 ばあやの体験談を子供に話す。それは呪われた子供のお話…死んだ子供が(ばあやの幻想?) ⑥祖父さんの家で(ダイラン・トマス) 1点 祖父がベッドの上で大声を…不思議な雰囲気?(本作の掲載理由がわからない) ⑦メアリー・アンセル(マーティン・アームストロング) 5点 パブの手伝いをする中年の妻。誰も行かないような場所へ散歩に出かける…秘密の世界(夫の立場を考えるとなあ) ⑧「悪魔の館」奇譚(ローザ・マルホランド) 7点 仇の娘に一目惚れ。まじないで自分を好きにさせようとするが…娘の反応(まじないの道具を作る老婆がいい味) ⑨谷間の幽霊(ロード・ダンセイニ) 6点 夕暮れ時、霧の柱に話しかけてみると…生まれは?(ファンタジー) ⑩囁く者(アルジャナン・ブラックウッド) 6点 想像力が多すぎる作家は、余計なことを考えないように屋根裏部屋を借りた…何か囁き声が(哲学的な雰囲気) ⑪地獄への旅(ジェイムズ・ホッグ) 6点 馬車の乗客は御者の知らない場所へ行ってくれと…夢か現実か(1820代の作品でこの手の嚆矢?) ⑫二時半ちょうどに(マージョリー・ボウエン) 5点 夜中に部屋に戻ると、上階に住む男が暖炉の前に座っていた…訪ね人があるという(サスペンス風味) ⑬今日と明日のはざまで(A.M.バレイジ) 6点 もの乞い老婆を無下にすると…家の外の様子(SF風味) ⑭髪(A.J.アラン) 7点 缶の中に髪の毛。不思議な力がある…殺傷能力も(使い道が面白い) ⑮溺れた婦人(エイドリアン・アリントン) 7点 購入した別荘の井戸に幽霊が出た。売りに出すと…新規購入者(逆転の発想がいい) ⑯「ジョン・グラドウィンが言うには」(オリヴァー・オニオンズ) 4点 運転中に光を見て事故。教会にたどり着くと…夢?(定番) ⑰死は素敵な別れ(S.ベアリング=グールド) 7点 妻の喪が明け、再婚を決意すると…結婚相手も(結末は、すぐわかるけど面白い。ユーモア系) ⑱昔馴染みの島(メアリ・エリザベス・ブラッドン) 4点 精神を病み無人島で過ごす。思わぬ人物に出会う…昔の友人(ありふれた物語) ⑲オリヴァー・カーマイクル氏(エイミアス・ノースコート) 4点 女性店員が氏に邪悪な目を向けた。気になって仕方ない…魂の勝負(肉体とは別の世界) ⑳死は共に在り(メアリ・コルモンダリー) 8点 男は夏でも幅広の襟をつけている。その理由は…教会の開かずの地下室(短篇らしいオーソドックスなオチ) ㉑ある幽霊の回顧録(G.W.ストーニア) 3点 死後の世界。現世と同じような恐怖もある…生きた人間の中にも?(まあ、ありきたり) ㉒のど斬り農場(J.D.ベリスフォード) 7点 ひと夏を過ごすことになった農場では、主人が毎日ナイフを研いでいる…鶏、豚(結局、そうなるわな) |