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[ 本格/新本格 ]
キングを探せ
法月綸太郎シリーズ
法月綸太郎 出版月: 2011年12月 平均: 6.77点 書評数: 30件

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講談社
2011年12月

講談社
2015年09月

No.30 7点 測量ボ-イ 2022/04/09 18:57
単なる交換殺人の話しではなく、そこからの一捻りが楽しめます。
ロジック的な作品を好む方にはおすすめ。

No.29 6点 バード 2021/11/06 14:53
(ネタバレあり)
スマートに洗練された話ではなく、中盤以降も複雑に混ぜ返していくのが実に法月さんらしいと感じた。(『密閉教室』、『誰彼』などからそのような印象を持っている。)

本作一番の売りは綸太郎からの手紙を利用した、りさぴょんの犯行偽装である。後の話を踏まえるとりさぴょんの策は逆転の一手ではなく応急対策であり、カネゴンの「ーこんな切り札を~」という台詞はオーバーな気がする。勿論愚策ではなく機転も利いたいい手ではあり、上手いとは感じた。しかし、どんでん返しの大逆転ではなく今回の修正策レベルだと読者目線での盛り上がりがそこそこで落ち着いてしまう。
評価は6点か7点かで迷ったものの、以上の感想なので6点。

No.28 10点 葉月 2021/01/11 22:25
自分が始めて読んだ法月作品です。そのせいもあるでしょうが未だに氏の最高傑作という印象を持っています。四重交換殺人という発想、疾走感のあるストーリー、そして見事に読者の盲点を突くミスディレクションの巧みさ。やっぱり法月綸太郎の最高傑作な気がしますq

No.27 7点 虫暮部 2020/06/11 12:20
 トランプのランク(番号)と被害者の名前の共通性に、犯人も捜査陣もこだわっているのが可笑しかった。しかもそのおかげで被害者の絞り込みに成功しちゃうし。そもそも件のトランプを後生大事に保存していたことと言い、犯人が捜査陣に対してフェア・プレイを心掛けています、みたいな感じで妙。

No.26 8点 Gorgonzola 2020/05/05 12:39
スタイリッシュな作品。派手さはないが楽しめた

No.25 5点 ボナンザ 2020/03/25 23:44
今作も法月がリアルタイムで事件へ関与するスタイル。このくらいの長さでコミカルな方がこの作者はあっていると思う。

No.24 6点 mediocrity 2020/01/24 06:31
大体予想していたところに落ち着いた感じなので驚きはそれほどなかった。しかしながら、丁寧に描かれている作品で好感を持った。
ところで、読み返せばわかるのかもしれないけど、全員がトランプを処分していたら果たして解決できたのかな、この事件。

No.23 7点 ボンボン 2020/01/05 14:37
冒頭のトランプから最後のアントクアリウムまで、一々の仕掛けに絶対に何かあると判りながら、全く答えは出せず、予想もしなかった正解を教えてもらう気持ち良さ。ほぼ数学の勉強をしているような感覚だった。
イクル君、夢の島、カネゴン、りさぴょん、といった絶妙なネーミングや各章はじめの引用句など、小道具使いも素晴らしい。
とにかく技巧に優れた作品だ。これはもう、どうしたってキングを探してしまうだろう。
ただ、正解よりも仮説や騙し部分の印象の方が鮮明で、終盤の説明がこちゃこちゃと小振りに感じられたのが少し残念。

No.22 7点 YMY 2019/10/12 13:23
著者と同姓同名の探偵が登場する法月倫太郎シリーズの長編。
交換殺人をもくろむ四人がトランプのカードを引き、誰が誰のターゲットを殺すのかを決めるシーンから始まる。犯人は初めから分かっている。だがこの後、とてつもなく難解なパズルのような仕掛けが用意されている。トリックが明かされても、謎解きの切れ味があまりにも鋭いため、すぐには理解できなかった。何度もページを遡り、巧みに張り巡らされた伏線を確認してしまった。
結局、最後まで翻弄されっぱなし。しかし、ミステリでは、この完璧な敗北感も至上の喜びとなる。

No.21 7点 VOLKS 2018/11/29 15:24
文章の語り口も、ミスリードの仕方もとてもスマートで好みの作品でした。
素直に面白かったです。
法月親子のやりとり、これもまた軽快で好きですね。

KING、絶対にいると思いますよねー(笑)

No.20 7点 ミステリ初心者 2018/10/17 20:30
ネタバレをしています

 最初から最後まで騙されっぱなしでした! よく考えると、複線やミスリードがたくさんあって、楽しめました。
読んでいくと、自然にキングがあると勘違いしました。ラストのページの、アリは王がいないのくだりも、かなりセンスがあると思いました。

 妃名子の死が、他殺に見せかけた自殺で、そこがポイントだろうとは思いましたが、それいじょうのことは何もわかりませんでした。
また、4人が偽名をつかっているため、それを利用した叙述トリックの類も妄想しましたが、作者の手のひらで踊らされました(勝手に踊っただけかも…)

No.19 7点 ねここねこ男爵 2017/10/17 21:05
非常にテクニカルで上手い!ただ読んだあと衝撃のあまり呆然とはしない、という。

すべてが緻密なパズルとして組み上がっていて、その緻密さには万人が感動するが、ものすごく良く出来ている以上の感想を持てない、というところか。

ただ、それだけというにはあまりによく出来ているのでぜひご一読を。

No.18 6点 MS1960 2017/04/12 14:58
4人による交換殺人という着想は素晴らしい。論理的に真実に迫っていくところも良いのだが、今一つ驚きやインパクトに欠ける。

No.17 7点 邪魅 2017/03/01 07:49
一言で言って上手いです

一見すると読者の知っている事実、に法月綸太郎の推理が展開されていくわけですが、しかしうさぴょん曰く彼の狙い通りの展開らしい
不可解ながら読み進めていくと……成程、そういうことだったのか、となるわけです

それにしても一番上手いなと思ったのは、イクル君からの手紙を貰ったところのうさぴょんやカネゴンの反応の書き方ですよね
すっかり騙されました

No.16 6点 パメル 2016/08/29 19:05
今まで繋がりの無かった者同士がある場所で出会い四重交換殺人を目論む
ネット上での闇サイトで出会うなら理解できるが「よくぞこんな場所で」というツッコミどころはある
導入部は倒叙形式でサスペンスタッチで描かれている
次々と起こる不測の事態に探偵役と犯人共々翻弄されていくところが読みどころ
騙し合いのコンゲーム要素も楽しめる
良く出来ているが地味な印象は否めない

No.15 9点 青い車 2016/02/25 23:25
 「スタイリッシュな本格」に限りなく近づいた作品ではないでしょうか。キレのいいコンパクトな長さで、トランプのカードを駆使した騙しのテクニックにも作家としての成熟が感じられます。無機質なパズルのように見えて夢の島をはじめとした犯人たちの視点の章を挿入し、作品に深みを与えている工夫も評価できるポイント。派手な見せ場でなく、あくまで仕掛けの上手さに拘ったのが作者らしい渋い作品です。

No.14 5点 haruka 2016/01/24 17:29
たしかに練りに練ったプロットだと思うが、労力の割に破壊力がイマイチだったような。。

No.13 7点 E-BANKER 2015/12/20 17:27
2011年発表。
超お馴染み『法月綸太郎父子シリーズ』の第九長編。
その年の各種ミステリーランキングでも上位を占めた作品。

~繁華街のカラオケボックスにつどう四人の男。めいめいに殺意を抱えた彼らの、今日は結団式だった。目的はひとつ、動機から手繰られないようターゲットを取り換えること。トランプのカードが、誰が誰を殺るか定めていく。四重交換殺人を企む犯人たちと法月警視&綸太郎コンビの熾烈な頭脳戦!~

“さすが法月綸太郎!”とでも言いたくなる・・・そんな作品。
とにかく職人芸が光る。
「四重交換殺人」というのは手練のミステリー作家にとって挑みがいのあるテーマなのだろう。

冒頭から倒叙形式に準じるようにストーリーは進んでいく・・・
読者としては「いったいどこを捻ってくるのだろう?」って考えながら読み進めていく・・・
順に交換殺人が行われていくうちに、思わぬアクシデントが発生! いったいどういう方向へ??
・・・って考えていくうちに、作者の企みに嵌ってしまうのだ。
(トランプもそういう意味があったのね・・・)

とにかく本作を読んでると「本格ミステリーってこうやって作っていくんだなあー」っていうのがよく分かる(ような気がする)。
「交換殺人」というテーマとそれを題材とした過去の名作が作者の頭の中にあったとして、それを如何に混ぜ合わせてプロットを組み立てていくのか・・・!
最近、自作よりも解説での活躍が目立つ作者なのだが、やっぱりファンとしては本シリーズをコンスタントに出して欲しいというのが偽らざる願いだろう。
まぁ欲を言えば、もう少し爆発力があれば言うことなし!
(保険調査員のキャラor存在はもう少しうまく調理する方法がなかったのだろうか?)

No.12 7点 名探偵ジャパン 2015/11/02 10:08
ベテランの面目躍如とでも言うべき、見事なプロット。
それも、大どんでん返し的なビックリ箱でなく、思わず「ううむ」と唸ってしまうような、「渋知」な仕掛け。変な表現ですが、色気があります。

言及しておきたいのは、事件に挑む探偵綸太郎の存在。
警察の捜査に手を貸す素人探偵、という、かつては当たり前だったギミックが通用しなくなってきた昨今。(作家も読者も)作品にリアリティを求め、また、警察の科学力の飛躍的な向上も相まって、今や「素人探偵」という存在は、完全なファンタジー化してしまった。
現在、素人探偵の居場所は、警察の捜査介入を防ぐ絶海の孤島や、警察の捜査能力そのものを落とした過去を舞台とした作品、もしくは、警察が介入するまでもない「日常の謎」くらいしかないだろう。
僅かな毛根や、被害者の爪の間に残留した皮膚片からDNA鑑定により個人が特定されてしまうほどの科学力。網の目のように張り巡らされた携帯電話など個人ネットワーク。およそ、一介の素人が幅を利かせる余地などないかのような、先鋭された現代社会という敵とも戦いながら、今なお綸太郎は素人探偵として活躍し続けている。これはかなり大変なことではないかと思う。
他の方の書評にも書かれていたが、綸太郎や親父さんの法月警視の口から、ネットスラングなどが漏れるのも面白い。遠い過去や、浮世離れしたファンタジーではない、今我々と同じ時間を共有している名探偵。俄然、綸太郎に親近感が沸こうというものだ。

No.11 6点 いいちこ 2015/02/09 16:39
効果的な倒叙形式の活用、探偵の介入による軌道修正等、プロット全体の完成度は高い。
一見して叙述トリックとはわからないトリック等、随所で読者の誤認を突く巧妙な仕掛けが、非常にテクニカル。
ただ強烈な緊張感やインパクトには欠け、軽量コンパクトにまとまっている印象


法月綸太郎
2019年12月
赤い部屋異聞
平均:6.00 / 書評数:5
2019年09月
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2011年12月
キングを探せ
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1990年06月
頼子のために
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1988年10月
密閉教室
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