[ 本格/新本格 ] 生首に聞いてみろ 法月綸太郎シリーズ |
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法月綸太郎 | 出版月: 2004年09月 | 平均: 5.25点 | 書評数: 51件 |
![]() 角川書店 2004年09月 |
![]() 角川書店 2007年10月 |
No.51 | 3点 | レッドキング | 2023/01/27 20:56 |
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「石膏像はなぜ首切られる」のWhyミステリ。「入代りの入代り」ってナカナカに斬新ネタ。あと、「義弟」ミスリードのオマケ付きで、つい「彼」の方を白い眼で見ちまった・・そっちの方が面白かったが・・ |
No.50 | 5点 | 文生 | 2020/08/09 13:49 |
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ミステリーとしては細部までよく考えられているものの、他の多くの人と同じで、ストーリーが起伏に乏しくて退屈に感じました。
また、ミステリーとしても丁寧ではあるのですが、今一つインパクトに欠ける点が残念です。 クオリティ自体は決して低くはないものの、結構長めの長編を支えるには魅力不足な気がします |
No.49 | 2点 | 虫暮部 | 2020/03/27 14:07 |
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何か変だ。
上手に要約出来ないので色々ネタバレします。 過去の事件について。 計画には、“Rを妊娠させた相手は誰か、I が誤解すること”が不可欠。“YがI にそう思い込むよう仕向けた”と説明しているが、そんなに上手く他者をコントロール出来るだろうか、また、出来る前提で殺人計画など立てていいのだろうか。だってひとこと実名を告げれば解消される誤解である。 誤解が解ければI とJは協力どころか敵対関係だから計画は御釈迦だが、だったら中止すればいいと言うわけには行かない。その時点で妊娠させてしまっているのだから。 産科医がRを初産だと誤認することも必須だが、プロにそれを期待していいのか。 Jは計画立案に際して物事が期待通りに動くと楽観的に前提にし過ぎているし、事態もその通りに不自然なまでに都合良く動き過ぎだ。 特に、“RがAとの不義密通の末妊娠した”とI が誤解すれば、I はRを殺す計画に協力する筈、と言う前提だが、“妻への怒り”と“殺す”はまた別だろう。 後戻り出来ない行動(=Rへの暴行)をしたあとで、不可欠な協力者を説得する、と言う泥縄式でとてもリスキーな計画だ。 そしてその協力関係だが。I は“不貞な妻を罰する”と言う、正義は我に在りと言うか、或る意味“純粋な怒り”を抱かされたわけで、それが思い切り私利私欲な保険金詐取目的のJに唆されて手を組むものだろうか? |
No.48 | 5点 | ボナンザ | 2020/02/09 23:17 |
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ちょうど15年前にこれが出た時は法月の久しぶりの長編ということで話題を総なめにしていた記憶がある。
悪くはないが、ややインパクトに欠け、長すぎるだろうか。 |
No.47 | 6点 | バード | 2019/09/07 20:40 |
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法月作品はそれほどたくさんは読んでいないが、これまで読んだ作品のアベレージを踏まえある程度期待値を上げて臨んだ本作。
ストーリーの展開は長さを感じさせない動きのある話で面白かった。 また、律子と結子の入れ替わりは予想してなかった(堂本と同じく結子が母親と考えていた)ので、そこは上手く裏をかかれたかな。ただそれ以外、特に石膏像の首の真相はかなり早い段階で予想でき、ミステリとして少し先が読めすぎたきらいがあった。(これは私と同じように予想する人が多そう。) あと私は気にならなかったけど、最大の謎の一つである首を切った理由に不満がある人も多そうと感じた。行き当たりばったりの中で、見立てのためにそこまでやるのは結構な労力だろうしね。 細かい点を見ると上手なんだけど、ミステリとして派手さに欠ける作品という印象。(作中の事件は相当派手なんだけどね。) |
No.46 | 7点 | MS1960 | 2016/05/28 21:49 |
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中身が詰まった重量感のある作品といったイメージです。ただ、各章の表題に意味不明にキングクリムゾンの曲名がつけられていたり、本文中で例えば腕時計といえば良いところをリストウォッチと表現するなど、よく言えば凝った、悪く言えばナルシスティックな印象を読者に与えます。中身が良いだけに、もっと誰でもわかる平易な表現をすればよいのに。その点が惜しい。 |
No.45 | 6点 | 青い車 | 2016/04/09 22:41 |
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確かに長い作品です。表面的な派手さや外連味が薄いために、退屈に感じる人が多いのも当然と言えます。しかし、僕は「無駄に」長いだけではないと主張したいです。
少し注意深く読み返してみたらば、緻密な伏線が張り巡らされている、引き締まった本格作品であることに気付くはずです。そして、最後に浮かび上がる真相は一際輝き、分量に見合っただけの内容であると感じられます。『ふたたび赤い悪夢』で克服したかに見えた家族悲劇にふたたび立ち向かい、打ちのめされる綸太郎の姿には何か意味を感じてなりません。 ただ、ファンとしては支持したい作品ではあるものの、事件が一件だけであること、首切り殺人というテーマの割にさらりと犯人が判明・逮捕される演出の淡白さなど、(おそらく意図的であると思いますが)スピード感と迫力が不足しているのは否めないので極端に高評価はしづらいかな、というのが正直なところです。 |
No.44 | 5点 | haruka | 2014/04/05 14:50 |
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よくできたお話なのだが、やはり長すぎる。 |
No.43 | 5点 | mozart | 2012/12/06 17:20 |
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有名な作品なので、今更ですが読んでみました。確かにストーリーはよく練られていて、驚きの真相につながる伏線もしっかりと描かれていたのですが、イマイチ読後に爽快感というかカタルシスが不足するのは、途中の展開に緊迫感が足りないせいではないかと思っています。 |
No.42 | 2点 | ayulifeman | 2012/07/06 00:51 |
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お話が魅力的でなくのめりこめない。読み進めるのがつらい。
法月さんの作品読書4作目でいまさらですが、 もうちょっとやそっとじゃ手に取らないと思う、はず、かな? |
No.41 | 6点 | いいちこ | 2012/02/28 19:26 |
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首切りの理由、殺人の真相はよく考えられており、ロジックとしては斬新。
しかしロジックにこだわり過ぎるあまり、ストーリーテリングが平板かつ地味で盛りあがりに欠ける印象。 加えて主要キャラクター間の人間関係とそこに起こる事件、終盤の叙述トリック的な仕掛けに強くご都合主義を感じて減点。 |
No.40 | 4点 | concon | 2012/01/24 21:31 |
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読んでいるとすぐに眠くなってしまって、少しずつしか進まなかったので、人物が全然つかめませんでした。いったい誰と誰が夫婦だったのかとか、混乱気味で読んでしまい、最後は???でした。もう少し引き込まれるような、そしてわかりやすい方が、自分には向いています。 |
No.39 | 6点 | 蟷螂の斧 | 2011/12/30 23:41 |
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洗練されたストーリーであると思いますが、ヒロインの扱いに物足りなさがあると感じました。 |
No.38 | 9点 | 卑弥呼 | 2011/08/18 23:32 |
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頼子のためにのアンサー小説ではないかと思いました。
何があったのかと思うくらい探偵が大人になって、世間とも折り合いをつけていることにまず驚きます。 そのおかげで作者の小説にしては一般向けですが、最後の最後に後味の悪さが残り、きっちりファンサービスもしてくれています。 プロットは白眉。 |
No.37 | 5点 | 3880403 | 2011/04/23 04:00 |
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なかなかよく出来ているが前半が長くてだらだらした感じだった。
個人的に倫太郎の設定が好きではない。 |
No.36 | 4点 | HORNET | 2011/01/16 14:01 |
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凝った設定だと思うし,著者なりに力を入れて書いた作品だという感じはしますが,正直読み疲れました。というのも一番は,石膏像の作り方という立体的な作業を文章により説明しているのですが,最終的にイマイチイメージが出来ず,たぶん本当の所で私は分かっていません。そのほかにも,アトリエの状況など,よくあるように挿絵や図の一つでも入れてくれれば分かりやすいのに・・・と思いました。
タイトルからおどろおどろしい本格ミステリを想像していたのですが,そうでもなかったところもマイナスポイントになりました。 |
No.35 | 2点 | ムラ | 2010/12/16 02:46 |
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読み終わったとき無駄に長かったという印象しか抱けませんでした。
主人公がブレすぎちゃうせいであっちこっちに推理が飛んじゃいますし、長かった結果トリックも微妙な感じ。 タイトルのためだけに書かれた作品という感覚 個人的にはこの半分でも良かった気がします。 |
No.34 | 6点 | toyotama | 2010/12/03 07:24 |
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構想が学生時代と仰ってますので、そこに拘りすぎたためかちょっと話が古いイメージがあります。
当時と違っているのは、携帯電話の普及だと思われ、それを多用した感は否めません。 |
No.33 | 7点 | Q-1 | 2010/10/24 01:47 |
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意外性はないですが推理小説としての完成度はかなりのものだと感じました。 |
No.32 | 6点 | simo10 | 2010/09/04 02:37 |
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-ネタばれあり-
まず、タイトルと作風のギャップに違和感を感じました。地理的に馴染みがあるせいか、物静かな情景が浮かんで、作品世界に惹きこまれました。もう少しこのタイトル何とかならんのでしょうか? ミステリとしては、終盤での伏線の回収の手際が良かったと思います。ただし、「なるほど」とは思わせられたけど、ビックリはさせてくれなかったので物足りなさを感じてしまいます。 生首に関しても説明はついているけど、それでもやっぱり「そこまでするかいな」と思ってしまう。 また、著者の長編にお馴染みの複雑な(今回は偽りのだけど)血縁関係に食傷気味です。どうしても安っぽい2時間サスペンスドラマを見た気分にさせられる。 あと、いつの間にか国友レイカがフェードアウトしていたのが気になった。 犯人のインパクトも弱い等、何かとタイトル負けしたインパクトの弱さが目に付く作品ですが、個人的にはこの雰囲気は好きでした。 |
法月綸太郎
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