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ミステリの祭典

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九尾の猫
エラリイ・クイーン

作家 エラリイ・クイーン
出版日1954年10月
平均点7.09点
書評数22人

No.22 8点 じきる
(2023/01/05 00:08登録)
サスペンスとしてもミッジリングリンクとしても非常に面白く、読み応えがある。やはりこの時期のクイーンは脂が乗り切っていますね。

No.21 5点 ミステリ初心者
(2022/05/13 19:12登録)
ネタバレをしております。

 正直に言うと、かなり相性の悪い本でした。
 まず、非常に退屈で読みづらい文章でした。興味がそそられず、ページが進むのも遅かったです。500ページ近くありますが、250ページぐらいに収めてほしいぐらいです(笑)。
 主人公エラリー・クイーンがあることで自嘲的というか、自己卑下がしつこくて、煩わしかったです(涙)。

 推理小説的要素は、もっとガッカリなものでした。
 読みづらい文章を我慢して読んでいて、ラストのどんでん返しがコレ…? 国名シリーズのようなロジカルな要素もなく、不可能犯罪もなく、意外な犯人がいるかと思えばミステリ好き100人中98人が予想するような犯人…。この作品の良いところがわかりません。アガサ・クリスティーならミスリードに使うような犯人で、さらにどんでん返しがあるでしょうね(笑)。

 エラリー・クイーンの作品ということで期待値が上がりすぎてしまったようです。ただ、最後のエラリーを激励?する博士のセリフは良かったです。

No.20 7点 斎藤警部
(2021/04/26 23:33登録)
とても本格ミステリとは思えないよな、疑惑を呼ぶ謎の構成へと妙に早いタイミングから雪崩れ込むのは何故だ?! 構成の妙と言うより妙な構成じゃないか!? まさか。。いろんな意味で、まさか。。 言ってみりゃ停滞の部分が長すぎて、ページ数の問題じゃあないんだけど、その部分が詰まらなくはないんだけど、ちょっとつまづいてやしないか、、鮎川哲也「白の恐怖」のアソコを彷彿とさせる。。などと疑いと期待の眼で見張っていたら。。。。 終盤、舞台が欧州に移ってからの展開というか、重みある対話はなかなかにスリリングじゃないか。最後に博士がエラリーへ向ける言葉の花束も熱い! あの時代あの時節にわざわざ対面にこだわったのも納得だが、現代のテクノロジーを以てして果たしてテレミーティング対応は可能だろうか。。

「クイーンくん。 理解できるだけの科学的知識がきみにあるんだろうか」

やはりあの、被害者の年齢が徐々に下がって行く、その年齢差に一度だけ大きな隔離がある、女性は全て既婚者、この伏線であり謎の解かれるシークエンスにこそ最強の本格ミステリスプラッシュが在った。そこに較べたら、表面上はより重そうなアノ要素など、見掛け倒しとまでは言えないが、軽いもんだ。。とは言えそこに根差す大ホワイダニットの構造とエナジーは本格ミステリ興味を確実に支持、加速している。 パニック小説的要素も力強い味付け。しかし、あの絶対的アリバイに誰も気づかなかったのはどうかしてますぜ。。

“まさにその場で<猫>事件は終わると思った、とふたりの刑事はあとになって言った。申し分のない状況だった。”

ミッシング・リンク。。。そうか、○○だけは誰もが”例外無く”する事なんだよな。。もしやEQ(著者の方)はそこから閃いて、xxxパターンと巧妙に結び付けたのかな。。そこへ身の毛もよだつ動機の噴出を結び付けたのか。。

それにしても、物語の始まりはとんでも無き不謹慎犯罪ファンタジーの様相から。。ファンタジーやったら何でもええんかいや?! まるでその補償でも望むように迸るユーモアの言い訳じみた云々かんぬん。。よくもそんなとっから少しずつしゃあしゃあとユーモア冒険イェイイェイみたいなテクスチュアに転がり込んだものだな、恥知らずが!! と冒頭数十頁は苦笑の連続でしたが、、それで最後はこれだもんな。。その手の権威(?)金田一さんが見たらどう思うんでしょうか。 あと題名を「丸尾の猫」と見間違えると一気にちびまる子ちゃんの世界がひろがる事は否めないです。


最後、ネタバレになりますが。。。。 もう少し、あの若い二人なり誰なりにそれとなく疑惑を寄せるディヴァイン風?クリスティ風?ミスディレクションがあっても愉しかったと思います。

No.19 8点 虫暮部
(2020/07/10 14:23登録)
 残念なのは、題名の Many Tails を“九尾”と訳したこと、及び登場人物表。そして冒頭の一文(“九幕の悲劇”)。
 9人死んだところでついホッと一息ついてしまった。本来そう思う根拠は何も無い筈なのに。

 電話の加入者が3~4人に1人って、私もちょっとびっくり。

No.18 9点 ことは
(2020/06/06 22:15登録)
再読してよかった。傑作。
まずは暴動のシーンがよい。デ・パルマ監督のスローモーションのように描写され、実に印象的。(デ・パルマ監督の有名なシーンは、「アンタッチャブル」の大階段のシーンとか、「ミッション・インポシブル」の大水槽の爆破シーンとか)
暴動前のシーンでは、次のような文章がある。
「だれかれかまわず勝手に警察官の真似をさせるわけにはいかない。これでは無政府状態だよ」「人々が耳を傾けていたのは、内なる恐怖の声だ」
コロナで自粛警察などが騒がれている今、肌感覚としてリアルに感じる。原作は1949年。70年前の小説が、まるで現在の社会を映し出しているようだ。
初読時は戸惑いが大きかった。そのため高い評価ではなかったが、それは謎解きミステリを期待していたのに、別ものだったからだろう。再読では、作風を把握した上で読んだから、実に楽しめた。
これから読む人は、本作を読む前の心持ちとしては、アメリカの私立探偵小説を読むつもりがよいだろう。
エラリーが街を歩きヴェリーと会う部分は、スカダーもののような味わいで、街の雰囲気がよく感じられる。「都会を描く」とはアイリッシュに対してよく使われるが、この作品にも当てはまる。電話が四人に一人しかもっていない時代(!)なのに、都会の雰囲気とは変わらないものだなと思う。
謎解きミステリとしては、ミッシング・リンクの判明する部分などの見せ場はあるが、読者との知恵比べという姿勢はなく、犯人も予想の範囲内ではある。しかし読みどころは動機なのだと思う。ハードボイルドの傑作と同様の「悲劇」としてのドラマだ。
前半の社会的な広がりから、後半はプライベートな視点に切り替わり、悲劇として収斂する。面白かった。
不満点は、エラリイに協力する二人の存在だ。ミステリ的な必要性は理解できるが、作品から少し浮いているように感じられた。
他、思いついたことをいくつか。
作中にも引用されるクリスティの有名作と比べてみると、二人の巨匠の方向性の違いが出ているようで面白い。同じフレームを使って、違うものを見せている。クリスティは、読むものを違う方向に誘導する。クイーンは、読むものが気づかない繋がりを見つける。
北村薫だったと思うが、「十日間」「九尾」「ダブル」「悪の期限」を称して「クイーンのミッシング・リンク四部作」と書いていた記憶があり「なるほどなぁ」と思う。この切り口で色んな人が色々書いてくれたら面白そうなのに。
クリスマスのシーンで「ロックフェラーセンターでは……高さ百フィートのツリー……」とあり、70年前からあったんだぁ。
解説にひとつ文句。「二回分載の切れ目は7章の終わり……」と書き、「クイーンよ、おまえはおしまいだ」以降と書いているが、これは旧訳からの引用で、新訳(少なくとも私の版は)「わが同胞Qよ、おまえはおしまいだ」となっている。校正はどうなってるの?

No.17 6点 HORNET
(2020/02/29 16:26登録)
 2015年新訳版。かなり読み易くなっているのか、厚みの割にはスラスラと読めた。
 ニューヨークを震撼させている連続殺人事件。解決が見いだせない難事件に対して、市長はエラリイを特別捜査官に任命する。だがエラリイが依頼を受けて以降も連続する事件を止めることができず、手がかりもつかめない。エラリイは「被害者の共通点」が事件を解くカギと考えるが、それがなかなか見えてこない・・・
 トリック中心のパズラーを脱皮し、作風の幅を広げていったとされるいわゆる後期クイーンの代表作。確かに、現場をじっくりと検分し捜査する前期の作品とずいぶん雰囲気が違い、特に本作は劇場的な色が強い。疾走感もあり読み易いのだが、ミステリとしては普通の出来ではないかと思う。解き明かされるミッシング・リンクも真犯人も、悪くはないが、スタンダードなレベル。
 クイーン作品の中で特に高い評価にはならないが、標準程度に面白いと評価する。

No.16 5点 レッドキング
(2019/05/11 11:26登録)
ニューヨーク連続絞殺事件。関連性がなさそうな九人の被害者の「環」は何か、絞殺犯はだれか・・・。容疑者がパクられても残りの頁数がだいぶあって「真犯人」が分かってしまう。もう二捻りくらいほしい・・・。

No.15 8点 文生
(2017/10/29 13:42登録)
ミッシングリンクの謎に対して新たなバリエーションを創出し、サイコミステリーの先駆者的作品でもあるという後期クイーンの代表作。また、十日間の不思議で取り返しのつかない失敗を犯してしまった名探偵クイーンの復活の物語としても見逃せません。

No.14 6点 青い車
(2017/03/08 19:24登録)
 これほど人により評価の分かれる有名作も数少ないのではないでしょうか。登場人物表だけで犯人が割れてしまうなどと言われることもあり、これを名作と考えるか凡作と考えるかは読者の好みや懐次第と言えます。そして、個人的には凡作とまでは行かなくても不満が残る作品と捉えています。口に入れたものがあまりに予想外な味だったら美味しくても不味いと感じてしまうように、クイーンに求めるのはこれではなかったんですよね。そもそも高度な理解力を要する作品を楽しむにはある程度の素養が必要で、僕にはそれがまだ欠けていたのもあるかもしれません。いつか再読した頃には面白いと思えるようになりたいものです。

No.13 7点 クリスティ再読
(2016/10/10 21:54登録)
さて重要作。マンハッタンでの連続絞殺事件に、エラリーが市長直属の特別捜査官として挑む...という異例の話。今回、エラリーの立場はアマチュアじゃなくて、責任がある立場だ、というのがちょっとポイントのように思う。というのはやはり評者も例の「後期クイーン的問題」ってちょっと気にはなるんだよね。
クイーンの文章って結構クールな良さを評者は感じるんだけど、本作だと被害者たちが社会的にバラバラの階層に属していて、結果社会を俯瞰するような視点で書かれている。ある意味社会小説的な側面があるね。市民集会でパニックを起こした市民たちが暴動を引き起こすあたり圧巻だ。まあ本作の出版は1949年だから、マッカーシー旋風の直前くらいの、原爆スパイだ核戦争の脅威だとアメリカ社会がピリピリしていたあたりの描写なんだよね(もうすでに映画界の赤狩りは始まってる)。だからホントは本作は「ガラスの村」あたりと一緒に読むべき作品だろうな。
だから本作は警察小説みたいに読んだほうがいい。実際、読者による推理のポイントなんてほとんどない。アメリカ人って精神分析が好きだなぁ....(評者はキライだ)
でとくに「後期クイーン的問題」でも特に2番目の方の探偵倫理の問題なんだけど、これってどっちか言えばイギリス的なアマチュアリズムが前提になっているようにも思う。本作の場合って、エラリーは非公式な父親の顧問みたいな立場じゃなくて、市長直属の特別捜査官だから、異例ではあるが公式の立場だ。だからああいう泣き言を言うのは不覚悟なように思うよ。評者別な作品について、ハードボイルド性=探偵のエゴイズムの自覚、みたいなことを書いたけど、エラリーも自分のエゴイズムに気が付く...というような展開を望みたいところではある。

No.12 6点 ボナンザ
(2016/09/02 09:44登録)
後期クイーンの中では評価の高い作品の一つ。
クリスティの有名作に対して本格度という点では譲るが、後半の展開など中々うならせてくれる。

No.11 6点 makomako
(2015/12/31 11:08登録)
 これは長いね。大体クイーンの長編小説はかなり長いものが多いのですが、読んでいて長さを感じさせない。無駄に長い感じがしたのはこれが初めてかもしれません。
 それというのも犯人がお話の中盤ぐらいでわかってしまってあとはそれの詰めといった感じがするため、やたら長い描写に付き合わされてしまう(ようにみえる)ためなのでしょう。
 最後まで読むと実はその長さが大切であったことがわかるのですがね。
 この小説を読む方は絶対に途中でやめてはいけませんよ。
 

No.10 9点 ロマン
(2015/10/20 13:24登録)
ニューヨーク市中をじわじわと連続絞殺魔の恐怖が襲い、市民は見えない犯人に怯えていた。かつての推理の失敗のためもう二度と事件には関わらないつもりでいたエラリイだが、クイーン警視の懇願もあり重い腰をあげる。ヒステリーとパニックの気配が充満していて、何の共通点もなさそうな被害者からミッシングリンクを見つけ出すまでの手に汗を握る展開、その後の急降下も含めて、とても面白かった。論理と知性を鼻にかけ、それを自分のために磨くいけすかないエラリイは、ここにはいなかった。

No.9 7点 名探偵ジャパン
(2015/08/31 18:53登録)
角川の新訳版国名シリーズに触発されたのか、ハヤカワでもクイーンの新訳(角川版と同じ訳者)が始まったようだ。解説まで、同じクイーン研究家の飯城勇三が書いていることから、完全に角川の流れを引き継いだ仕様のようだ。クイーンの後期作品には、〈日本語翻訳権ハヤカワ独占〉という表記のものがいくつもあるため、今後はハヤカワがクイーン新訳を引き継ぐことになるのだろうか。(耽美系美青年風カバーイラストまでは受け継がなかった 笑)

殺人現場を足取りも軽く歩き回り、推理を披露してはその正誤に一喜一憂する。国名シリーズのような「推理機械探偵」から大きく変貌を遂げたクイーンが活躍することでおなじみの後期シリーズだが、その白眉が何と言っても本作だろう。
マンハッタン島を恐怖のるつぼに叩き落とす「猫」と呼称されるシリアルキラーと名探偵との対決という、盛り上がらないはずがない魅力的なガジェットの果てに待ち受けているラスト。
助長気味で、事件の内容の割りにはページ数が多いし、本格としては今ひとつ、という気はするが、「名探偵の抱える苦悩」みたいな「散々、本格もやり尽くされて、こういうのにスポットを当ててみるか」みたいな、ネタ切れの現代作家が書きそうなテーマを、四十年も前にすでにクイーンほどの大御所が書いていたというのはやはりすごい。
クイーンの前にも後にもクイーンはいないのだなと再認識させられた。
「猫」による殺人被害者よりも、市民が恐慌をきたして起きたパニック騒動による死者のほうが圧倒的に多いというのが、不謹慎だが笑ってしまった。

No.8 6点 了然和尚
(2015/08/30 10:34登録)
出だしの部分では国名シリーズの最初の頃のような雰囲気に戻り、期待したのですが、またしてもクイーン探偵は間違ってしまいます。前作に続き、本格物としては大減点です。ドクターが逮捕されたあたりで読む気が無くなったのですが、結末の部分では探偵エラリークイーンを好きにならずにはいられない展開ですね。本作を読まずしてエラリークイーンは(特に後期)語れずという感じですか。 内容的にも手がかりの提示が少なく突然の展開が多いのですが、ABC殺人で真のターゲットの存在をにおわせて、若い2人組の線を伸ばして真犯人をうまく消しているあたりは本格度が十分でした。


<以下 「悪魔の手毬唄 横溝正史」のネタバレ語ります>
真犯人の動機ですが、夫の他の子供(本作は思い込み)を殺して回るあたり、なんとなく「悪魔の手毬唄」を思い出しました。
動機が利害関係ではないので弱いという意見もありますが、個人的にはこの対比で説得力を感じました。


No.7 7点 TON2
(2013/01/03 21:41登録)
 ハヤカワ・ミステリ文庫
 ニューヨークにおいて無差別とも思える殺人が連続した、手口は同じで、男はブルーの絹布で、女はピンクの絹布で首を絞められていた。犯人はマスコミに「猫」と名づけられ、市民はパニックにおちいった。
 この作品は犯人の殺人動機を精神分析的に描いていることが異色です。現代から見れば、精神分析的解説はいささか怪しげですが、「情」という意味で日本的とも言えます。
 最終的に9人もの人間が殺された後の解決で、探偵エラリィは金田一耕介のようです。

No.6 6点 蟷螂の斧
(2012/02/14 16:31登録)
前半はサスペンス要素が強く、後半は警察小説のような感じです。長編の割には早めの犯人逮捕になりますが、自白内容等の描写が少ない点(警察が甘いとの印象)が気になり、-1の減点となりました。著者本人のお気に入りの一冊とのとおり、力作であるとは感じました。

No.5 8点 あびびび
(2011/04/30 20:03登録)
連続絞殺魔のせいでニューヨークが恐怖のどん底になり、暴動まで起きる。特別任務についたエラリー・クイーンだが、なかなか推理が進まない。

それがある事件をきっかけに物語は意外な結果を迎える。最後の最後まで読者を離さないストリーの流れはまさにミステリの王道というべきか?

No.4 10点 toyotama
(2010/12/09 18:08登録)
「エジプト十字架」のラストの追跡劇でもそうだが、私はどうやら本格物が好きなくせに、サスペンスフルなものにワクワクする傾向にあります。
そういう意味ではこれは最高でした。
というより、今まで読んだクイーンものとは違うとも思いましたね。
ただ、あの動機でこんなに連続殺人ができるものか、と。

No.3 8点 Tetchy
(2010/06/13 21:31登録)
連続絞殺魔対名探偵。
これはパズラーでもなく、本格推理小説でもなく、もうほとんど冒険活劇である。クイーンが古典的本格ミステリから現代エンタテインメントへの脱皮を果たした作品だと云えよう。

しかしそんな特異な事件でもクイーンのロジックは冴え渡るのだから驚きだ。本書はエラリイのロジックはこのような無差別通り魔殺人事件にも通用するのかが表向きのテーマであろう。

誰が犯行を成しえたかを精緻なロジックで解き明かしてきたクイーンのシリーズが後期に入り、犯罪方法よりも犯人の動機に重きを置き、なぜ犯行に至ったかを心理学的アプローチで解き明かすように変化してきている。
しかしそれは犯人の切なる心理と同調し、時には自らの存在意義すらも否定するまでに心に傷を残す。しかし今回彼に救いの手を伸ばしたのが精神科医ベラ・セリグマン教授だった。最後の一行に書かれた彼がエラリイに告げる救いの言葉がせめてエラリイの心痛を和らげてくれることを祈ろう。
次の作品でエラリイがどのような心境で事件に挑むのか興味が尽きない。

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