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ラッフルズ・ホーの奇蹟
東京創元社ドイル・コレクション
アーサー・コナン・ドイル 出版月: 2011年12月 平均: 6.00点 書評数: 2件

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東京創元社
2011年12月

No.2 5点 レッドキング 2023/12/22 08:18
青年画家が出会った理想家の億万長者と招かれた夢の宮殿。宮殿描写はSFで、「浦島太郎の竜宮城」「パノラマ島奇譚」にも通じる趣があった・・が、その「錬金術」はまんま錬金術で、「理想」は唯の夢想に過ぎなかった。
タイトルの中編の他に、「電気椅子」「飛行機」「エレベーター」黎明期を舞台にした数編と、心霊入替物、陰惨な復讐譚、架空戦記の諸短編が付く。 ※「地下墓地」の話は傑作集恐怖篇に別訳載ってる。

No.1 7点 Tetchy 2012/02/12 23:28
創元推理文庫から訥々と刊行されていたドイルもこれで5冊目。どうやら本書で最後になるようだ。
本書では科学や学問をテーマにした作品が多いのが特徴だ。錬金術に心霊学、電気工学に機械工学、考古学など。学問そのものをテーマにしたものもあれば、学問を巡る人物たちの浅ましさを描いたものもある。
これらはやはり産業革命によって劇的に変化した当時の社会情勢が人心へ招いた異様な熱気と狂気がこの作品群には込められているように思えてならない。アイデア一つで誰しもが一攫千金を手にできた時代。だからこそ誰しもが相手を出し抜こうと躍起になっていた。そんな科学がもたらした社会の歪みを時には滑稽に、時には皮肉なまでに、そして時には陰湿に描いたのがこれらの作品群ではないだろうか?

このシリーズはドイルがホームズシリーズだけの作家でないことを知るのに実に充実したラインナップだったように思う。ホームズシリーズでは気付かなかったドイルの作家としての姿勢や彼のジョン・ブル魂、騎士道精神などが行間から窺えたのが大きな収穫だった。


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アーサー・コナン・ドイル
2024年05月
ササッサ谷の怪―コナン・ドイル奇譚集
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2011年12月
ラッフルズ・ホーの奇蹟
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陸の海賊
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クルンバーの謎
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2004年07月
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2000年02月
北極星号の船長
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1983年03月
真夜中の客―コナン・ドイル未紹介作品集2
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1982年11月
ササッサ谷の怪―コナン・ドイル未紹介作品集1
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1971年09月
霧の国
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1971年02月
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1971年01月
勇将ジェラールの回想
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1960年07月
ドイル傑作集Ⅲ 恐怖編
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1959年01月
シャーロック・ホームズの回想
平均:6.50 / 書評数:20
1958年01月
ドイル傑作集Ⅱ 海洋奇談編
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1957年01月
ドイル傑作集1 ミステリー編
平均:5.00 / 書評数:4
マラコット深海
平均:4.50 / 書評数:4
1955年04月
シャーロック・ホームズ最後の挨拶
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1955年01月
シャーロック・ホームズの叡智
平均:6.33 / 書評数:3
1954年05月
バスカヴィル家の犬
平均:6.41 / 書評数:29
1954年01月
勇将ジェラールの冒険
平均:5.50 / 書評数:2
失われた世界
平均:6.40 / 書評数:5
1953年10月
シャーロック・ホームズの事件簿
平均:5.33 / 書評数:15
1953年08月
恐怖の谷
平均:7.00 / 書評数:16
1953年06月
緋色の研究
平均:6.44 / 書評数:25
1953年04月
シャーロック・ホームズの帰還
平均:6.94 / 書評数:18
シャーロック・ホームズの冒険
平均:8.22 / 書評数:40
1952年01月
四つの署名
平均:5.29 / 書評数:21
不明
最後の手段―コナン・ドイル未紹介作品集3
平均:3.00 / 書評数:1
シャーロック・ ホームズの冒険(世界推理小説全集版)