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[ 短編集(分類不能) ]
崩れる 結婚にまつわる八つの風景
貫井徳郎 出版月: 1997年07月 平均: 4.86点 書評数: 7件

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集英社
1997年07月

集英社
2000年07月

角川書店(角川グループパブリッシング)
2011年03月

No.7 6点 HORNET 2018/12/08 16:42
 著者初の短編集ということらしい。巻末には著者自身が「短編に苦手意識があった」と述べているが、もともと力量の高い作家さんだと思うので基本的に高質で巧みな短編だと思った。
 良かったのは表題作「崩れる」と2作目「怯える」。
 「崩れる」では、硬質な文体の文中で、夫のことを何度も「カス」と表現しているのがおかしくて仕方なかった(笑)。こういう類の作品ではしばしばでてくる「自分ではそう思っていないダメ夫」だが、ここまでの例は稀にしても、現実に結構近いタイプの男はいると思う。
 「怯える」は仕掛けとして一番よかった。この短編集中で唯一(じゃなかったかな?)問題が解決に向かう終わり方をしていて、ホッとした。
 劇的な満足感はないかもしれないが、サッと読めちゃうし、小粒な良作が揃っているので、長編を読む合間などにオススメ。

No.6 6点 E-BANKER 2011/04/19 23:07
「結婚」に纏わる男女あるいは女性同士などの「感情のもつれ」をテーマにした短編集。
既婚者にとってはなかなか考えさせられるお話が満載。
①「崩れる」=表題作。夫と息子の両方が無職のごくつぶし・・・そんな状態に耐えられなくなった妻は・・・
②「怯える」=しつこいモトカノに悩まされる男。確かに、いくらカワイくてもこんな女は嫌だ。
③「憑かれる」=ラストは軽~いホラーめいた話に・・・
④「追われる」=今で言う「ストーカー」の話。確かに、「草食系男子」が増加するなか、こんな奴は結構いるんだろうな。そして、変に勘違いする女も。
⑤「壊れる」=ひと昔まえに流行った「W不倫」の話。まぁ、因果応報ってことですね。
⑥「誘われる」=最近、これをテーマにしたフジTVのドラマも始まった・・・「ママ友」。男には分からん世界だねぇー
⑦「腐れる」=ちょっと日本語おかしくない? サスペンス系によく出てきそうなプロット。
⑧「見られる」=これもストーカーっぽい話。ラストを締めくくるにはやや弱い作品。
以上、8編。
いやぁ、なかなか身につまされる話もあって面白く読まさせていただきました。
大半がバッドエンドになっていて、若干ムズムズ感が残るのが作者の狙いなんでしょうね。
男女の愛情だけではない、損得勘定やプライドやエゴ、その他人間の諸々の感情が集積されるのが「結婚」や「結婚生活」ってやつですから、こういうテーマも十分ありですね。「読み物」としてもなかなか面白いと思います。
(①③⑥辺りがおすすめでしょうか。他もまあまあかな。)

No.5 2点 いけお 2008/11/29 23:29
薄っぺらく感じてしまい、好みではなかった。

No.4 6点 こをな 2007/12/11 09:40
 貫井徳郎さんは短編も上手だなあ、と思いました。
 表題作の「崩れる」なんかは、主婦のフラストレーションがリアルに描けていて、「作者、男だよね?」と驚いたほど。
 ミステリ以外にも書けるジャンルが沢山あるんだろうなと思った。身近な謎、といった感じですが、それぞれの作品はなかなか面白かったです。

No.3 5点 シーマスター 2007/12/10 23:28
短編集で、どの話も読みやすいので、ひつまぶしには悪くないが・・

夫婦、恋愛、近所づきあいなどをテーマにしたミステリだが、考えさせるにせよ、怖がらせるにせよ、驚かせるにせよ、何か中途半端というか作者の意図がイマイチ不明瞭なものが多い。ふざけているのかな?と思うものもある。
ネタやテイストもどこか既視感を抱かせるものが少なくない。(どちらが先だか知らないけど)

あとがきによると、作者としては初の短編集で自分なりに短編の書き方を勉強しながら書いた、ということなので何となく納得。

No.2 5点 VOLKS 2007/07/07 20:55
ミステリとよべる作品か解らないが、読み物としてはそれぞれの作品、楽しむことが出来た。

No.1 4点 なの 2005/05/23 19:34
つまらなくはないんですが、ちょっと下世話に過ぎる感があります。
『結婚』がテーマなので仕方ないのかも知れませんが・・・。
お昼のサスペンス劇場(再放送)を観ているような。


貫井徳郎
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