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探偵小説四十年 江戸川乱歩 |
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伝記・評伝 | 出版月: 1961年01月 | 平均: 6.00点 | 書評数: 1件 |
画像がありません。 桃源社 1961年01月 |
講談社 1970年01月 |
講談社 1979年07月 |
講談社 1988年02月 |
沖積舎 2002年07月 |
光文社 2006年01月 |
No.1 | 6点 | 蟷螂の斧 | 2020/02/12 17:15 |
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商品説明より~『乱歩の探偵小説への関わりを幼年期から書き纏めた一つの半生記である。日本においてミステリ(探偵小説)がどのように受容され発展したか。歴史も学びながら、乱歩の探偵小説への情熱が伝わってくる。過去の全集にも含まれているものだが、写真を省略していないこと、乱歩の記述と事実との齟齬の明記などもあって資料としても充実している。』~
日頃、評価が低過ぎるのではないか、逆に高過ぎるのではないかなどと思う作品が何点かあります。それは個人の評価に対してではなく、あくまでも世間一般的にという意味ですので念のため。自分の考えをフォローしてくれるエピソードや文章がありましたので列挙してみます。 ①「半七捕物帳」岡本綺堂(以下敬称略)は高評価過ぎ? 探偵小説がもてはやされたのは涙香全盛の明治時代で大正に入ってからは春浪にしろ春影にしろ子供向けの探偵小説を、それも翻訳または翻案しているばかりで大人の世界では人気がなかった。綺堂の捕物帳は出ていたが物足りない。もっとトリックと論理のある探偵小説が要望され愛読されなければつまらない。(同感、探偵小説としては弱いと思う次第です) ②「罪と罰」ドストエフスキーは探偵小説としても評価していいのでは? 「罪と罰」「カラマーゾフの兄弟」「悪霊」などは一流の探偵小説である。探偵小説の中枢は、心理的追求にあるとすれば、偉大なるサイコロジストは、偉大なる探偵小説家であるのが当然。作家・加藤武雄(同感、純文学としてハードルが高すぎる?) ③「獄門島」横溝正史は高評価過ぎ?「不連続殺人事件」坂口安吾は低評価過ぎ? 1949年(昭和24年)第2回探偵作家クラブ賞 得票 マイ評価 東西ベスト 本サイト 受賞「不連続殺人事件」坂口安吾 17票 9点 19位 6.94点 「刺青殺人事件」高木彬光 10票 9点 32位 7.60点 「獄門島」横溝正史 6票 6点 1位 8.01点 (マイ評価と一致して嬉しいのだが、自分の感覚が古いのか?(苦笑)「不連続」についてはトリックがクリスティの某作と同じという意見が多いのだが、ポイントはそこではないと思っている。乱歩は「トリック外のトリック」と大絶賛しているが、何を指すのか本書では明らかになっていないので「幻影城」を読むしかない) |