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フーディーニ!!!
ケネス・シルバーマン
伝記・評伝 出版月: 1999年01月 平均: 7.00点 書評数: 1件

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アスペクト
1999年01月

No.1 7点 弾十六 2018/11/23 05:00
脱出マジック、降霊術、コナンドイルとくればミステリの範疇ですよね!

Kenneth Silverman. Houdini!!! The Career of Ehrich Weiss (New York; Harper Collins 1996) フーディーニ(エーリッヒ・ヴァイス)は科学の時代の子であり、個人の時代の子だったのですね。コナンドイルとの対立について漠然とした知識はありましたが、友情関係が意外でした。1890年代から1920年代、ボードビルなどの興行界、奇術界、手錠抜け(残念ながら謎解きはありません)、脱出(といえば私の時代では初代引田天功ですね。TVで見ていても強烈な体験でした)、黎明期の映画産業、ジャックロンドン(意外な繋がりあり)、降霊術&心霊主義、黎明期の飛行機、などなどに興味があればとても面白いと思います。エネルギッシュで騒々しく挑戦的な人生の記録の後に、姪が書いた短い回想録があり、ほろりときます。この後、世界は大不況・大戦を経て、集団の時代・画一化の時代に移ってゆきます。生フーディーニの手錠抜けや脱出、見たかったですね… (フィルムの記録があるようですが…)