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[ 本格/新本格 ]
長い家の殺人
探偵信濃譲二シリーズ
歌野晶午 出版月: 1988年09月 平均: 4.87点 書評数: 62件

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講談社
1988年09月

講談社
1992年03月

講談社
2008年04月

No.42 5点 好兵衛 2011/04/24 03:00
文庫版の帯の台詞にひかれて購入。

驚かせてやろう!という意気込みが伝わってくる作品。
意気込みは伝わってくるが荒削りな感じがする。
そこがまたいいのだが。

最初の殺人のトリックは好き。
ただ、第二殺人でつぶしている感がある。
あと、少々簡単。

秘められたメッセージは専門知識がないと分からない。
最初の独白は好き。

次の作品に期待。

No.41 5点 HORNET 2011/01/11 02:47
 いかにも,ミステリファンが作家としてデビューした作という感じで,トリックも分かってしまうため,ミステリとしての評価は辛くなってしまうと思いますが,それはそれとして,一ミステリファンとしてはうれしい作品でした。島田氏のこの作品にまつわる逸話を読むにつけ,推理作家として羽化するまでの歌野氏に「がんばれ!」と言いたくなります。
 こういう,ミステリに対する情熱をもった作家さんは好きです。

No.40 4点 kanamori 2010/07/13 21:34
いかにも本格ミステリファンが書いたミステリという感じが出ていて、ほほえましい感じを受けました。
トリックが笹沢左保の某作と被っていたり、ネタを隠蔽するテクニックが未熟だったりしますが、当時一番気になったのは他の新本格作家と比べて個性に欠けるという点でした。

No.39 5点 メルカトル 2010/06/28 23:34
著者の本格に対する情熱は十分伝わってくるのだが、いかんせん分かり易過ぎるトリックが決定的にマイナス要素。
探偵の信濃譲二も個人的にはあまり好みではないし、登場人物にもあまり個性が感じられない。
デビュー作にしては可もなく不可もなくといったところか。

No.38 4点 江守森江 2010/01/15 10:51
発表当時、このレベルの作品を傑作と褒め「薦」まで書いてデビューさせた‘島荘’に不信感を禁じ得なかった。
しかし、‘島荘’の呪縛から開放され現在も生き残った推薦組が、本格ミステリの主流をなす現状に「島荘の推薦」の意義を認めざるを得ない。
さて作品だが、消失トリックは、そこらの推理クイズレベルだし、新本格で流行ったプロローグのミスリードもミエミエ過ぎて小賢しい。
暗号解読に至っては興味すら湧かない。
何とも褒めようがない作品だが作者の熱気は伝わる。
そして、この作品と「葉桜~」や「密室殺人ゲーム」を読み比べて作者の進化過程を知るのは楽しい。
その為にだけ存在していると言っても過言ではないだろう!

No.37 6点 sai 2009/12/10 12:22
さんざん言われている通り、トリックはわかりやすいのですが、それでも面白く読めました。ミスリードや第二の殺人のチープさ(失礼!)・新装版の前書きで触れているように、荒削りなところが個人的にはたまらないものがありました。この作家の作品は「葉桜の季節に君を想うということ」に続いて2作目でしたが、本作品を読んで好きになりました。

No.36 3点 band box 2009/11/21 18:39
トリックに無理がある。現場を見られたらどうするんだ。
第二の事件、ジェントル・ウーマンはどこへ行った?彼女らが出入りする可能性もあった。駒村も楽屋に一度も戻らない保障があったのだろうか。
犯人の性格と殺人の性質が矛盾している。

No.35 8点 simo10 2009/09/15 21:08
新装版を書店で見かけたので懐かしさのあまり、「誤字、脱字の修正のみである」との冒頭の忠告にも関わらず買ってしまった。
十数年経った今もトリックをはっきりと覚えていることからも、そのインパクトは十分だと思います。
トリックを早々に見破った人にとっては面白くない作品かも知れませんが、私は解けなかったので解決編まで楽しめました。
初読時は信濃譲二を含め、登場人物がほとんど好きになれなかった記憶があるのですが、免疫ができた今読んでみると大して気になりませんでした。むしろ信濃譲二が面白いと思えました。
若き日の著者の渾身の一作という感じが伝わります。

No.34 6点 E-BANKER 2009/08/10 21:37
信濃譲二シリーズ。
今や売れっ子作家の仲間入りを果たした作者の記念すべき処女長編。
消失死体がまた元に戻る!?完璧の「密室」と「アリバイ」の元で発生する、学生バンド「メイプルリーフ」殺人劇。『ミステリー史上に残ってしかるべき大胆なアイデア、ミステリーの原点』と島田荘司氏も絶賛した作品・・・
島田氏の絶賛はともかく、全体的にはやはり「若さ(=稚拙さ)」が残る作品ではあります。
トリックやプロットの方向性は好ましいのですが、見せ方がよくない。特に第1の殺人はトリックがどうしても「見え見え」・・・第2の殺人では、そのトリック自体果たして成立するのかがちょっと疑問。
ということで、世間的にも辛い評価になっていますが、私的には歌野氏の中でも好きな作品の1つなのです。
登場人物の年齢や、バンド内の人間関係に起因する動機、そしてバンドには付き物の○○・・・この作品はやはり、20代の若手作家だからこそ書ける作品でしょうし、今の「歌野晶午」のルーツとしては必須の作品だと思います。
(歌詞に秘められた言葉遊びなんていうのもニクイ試み。これだけとっても、作者の非凡さが分かります)

No.33 9点 測量ボ-イ 2009/05/04 10:13
一般的にはあまり評価されていませんが、個人的には好きな
作品。謎解き偏重作品が好きでない人には抵抗あるのでしょ
うか?
こういう一見バカバカしいというか、「探偵小説」の臭い
(?)が残る作品がたまにはあってもいいと思います。

No.32 5点 あい 2008/10/07 17:11
本格作品なんだけれどもふーんという感じしかしなかった

No.31 5点 白い風 2008/07/27 19:59
トリックは比較的解かり易いと思います。
ストーリーも先読みし易いタイプだと思います。
登場人物が少なく人間関係がすっきりしているのは読みやすいですね。
ただ、冒頭の歌詞の暗示は私は読解出来きませんでした。

No.30 4点 いけお 2008/06/26 03:42
全体的にリアリティが無い。
正統派物理トリックへの試みは好印象だが、こんなにトリックがわかりやすいのも珍しい。
でも、犯人は専門知識が無いとわからない暗号みたいなものを解かないと特定できないのでバランスがとれるのか。

No.29 3点 れれれのれ 2008/02/11 23:32
残念ながら読んでいて面白いとは思えなかった。トリックもなんか無理がある気がする。

No.28 5点 キトウY 2008/01/11 01:55
青春小説にほんのりミステリーを足したみたいな。
2番目のトリックはさすがに無理があるし散々な出来だけど、信濃譲二は面白いね

No.27 5点 おしょわ 2007/12/14 23:35
メインのトリックは実際に気づかないもんなんでしょうか?映像化してみて欲しいです。

No.26 4点 ぷねうま 2007/09/19 22:34
金田一がパクリそうなトリック。実際こういうのドラマかなんかで見た気がする(銀狼怪奇ファイルか?)
ストーリーも文章も普通よりちょっと劣るレベル。
歌野の最近の作品のクオリティはすごいと思うので、超人気漫画のまだ絵が下手なころの1巻を読み返す、みたいな感覚でなら楽しめないこともない。

No.25 5点 vivi 2007/07/18 01:58
イマイチというほどでもないんですけど、
トリックがシンプルすぎて、すぐ分かってしまったので。
いや、分かってもいいんですけどね、プラスアルファがあれば。
でも、その辺りが薄かったかなと思います。
タイトルがネタバレしすぎなのじゃないかな(^^;

No.24 2点 野間 2007/06/20 13:13
嫌いじゃない、嫌いじゃないけど好きでもない。
登場人物すべてにそんな感情を抱いてしまいました。
探偵はまだよかったですが、他がちょっと……
トリックはすぐ気づいてしまいます。
あまり楽しめなかったですがいい経験と思って読みました。

No.23 5点 ずらずれたん 2005/08/19 16:47
2回目は気付きそうなもんだと思ったのと、バンドのメンバーが楽器上手すぎるような気が…。あの文章の通りなら世界レベルだ!


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