皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
[ 本格/新本格 ] ブードゥー・チャイルド |
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歌野晶午 | 出版月: 1998年08月 | 平均: 6.47点 | 書評数: 19件 |
角川書店 1998年08月 |
角川書店 2001年08月 |
No.19 | 5点 | ボナンザ | 2024/12/08 20:16 |
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ROMMYに続く問題提起型でありながらしっかり本格な一作。途中の展開とか主人公の裏目を引く思考は結構読んでてイラつく。 |
No.18 | 6点 | ミステリ初心者 | 2023/05/26 20:22 |
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ネタバレをしております。
圧倒的な文章のうまさ…というか、読みやすい文章を書くことで(個人的に)定評のある歌野晶午さんの高評価作品! この作品も圧倒的な読みやすさですいすい読めました。そこそこのページ数があるにもかかわらず、読了までさほど時間がかかりませんでした。 本格色が強い作品を書くミステリ作家と思っておりますが、本作は他の歌野作品にくらべやや変わり種というか、本格推理小説というより2時間ドラマのような趣がありました。犯人当てやアリバイトリックや不可能犯罪とは違ったような。 とはいえ、前世を覚えている少年の謎や、それに関連した事件は魅力たっぷりで、ミステリの楽しさを存分に味わえました。 一方で、第一の事件で残されていた絵の真相についてはやや肩透かしを食らった感じでしたw また、ジュリアンの出生が明らかになった時、ボンクラの私も流石に真相に近いものを予想しました(逆に言うと、それまで全く思いつきませんでしたがw)。これは真相を予想するのに必須な知識であり、読者に提示されてなくてはならないデータだと思いますが、これを知るとネタがバレがちですねw 裏返せばフェアということでしょうね。 総じて、非常に読みやすく、かつ読後感も悪くない作品でした。このタイプであれば、最後にドカンと驚きの展開がもうひとひねり欲しくなってしまいますねw ただ、驚きが多すぎると、現実性が犠牲になったり、読者の予想が困難になりがちで、うまく作品として落とし込むなら本作のような塩梅がいいのかもしれません。 ちょっと辛めかもしれませんが6点とします! |
No.17 | 8点 | 虫暮部 | 2022/02/16 13:46 |
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“前世” の謎は見事で、その解明に奔走する過程も読み易く面白く書かれていると思う。但し――
基本的に悪意は何処にも無いのに過去のものも含めて殺人2件、意識不明1件。暴力に対するハードルが低い。 “英語が通じない” と言うだけで一気にコミュニケーション不全に陥っているようで極端。 牧師の対応は何か韜晦しているみたいだなぁ。 4章。“奥さんは、あなたとは無関係の来客がある場合でも、あなたに伝えるような人でしたか?” とは変な質問だ。伝えなかったら “伝えていない” ことも判らないじゃないか。ネタじゃないよね? |
No.16 | 7点 | kanamori | 2010/07/13 22:18 |
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自分は黒人の子供だという”前世の記憶”をもっている中学生を主人公にして、その謎を追っていくストーリー。
ネタはある程度見え易くなっていると思いましたが、主人公の造形の魅力と巧みなプロットで、物語に惹き込まれました。 作者のストーリーテラーとしての才能が開花した作品だと思います。 |
No.15 | 4点 | simo10 | 2010/01/26 21:40 |
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-ネタばれ含みます-
まず「悪魔の紋章」。せめて先に文章で何の絵であるか解説して先入観を植え付けて欲しかったところ。1ページ目にいきなり説明なしで載ってるから「これは何だろう?」とじっくり眺めてしまっていきなり解ってしまう。 次に「堀井キン」。予想したファミリーネーム「キーン(Keane)」とは違っていたけど、これもいきなりバレバレ。 どっちも重要な部分なんだからもっとうまく騙して欲しい。 第一の事件発生までは面白く読めたけど、その後は長々とバロン・サムデイやらココン・グリやらを真面目に語る主人公にうんざり。 殺人の動機にしても、犯人の凶暴性のみを強く感じてしまい、この描写はちょっとまずいのではと思ってしまった。 ジュリアンは良かったけれどそれまでが長いし、そこまでがストレスを感じて続けていたのも事実。 |
No.14 | 4点 | touko | 2009/12/27 20:24 |
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冒頭で大半の読者にはネタバレしてしまいそうなのはいくらなんでも……。
約10年前の作品なので、その頃だったらまだ「もった」のかな? うーん、でもその頃の方が、この手の話題はよくニュース種になっていたような気がするんですが……。 その上、すべての謎に意外性がなく、名探偵役なんて出さないでも、妙にひねくれた考え方をする主人公以外なら普通にわかりそう。 これなら謎解きはメインにせず、リアルなえげつなさもある思春期の少年少女の心理を掘り下げでもすれば、まだしも読める作品になったんじゃないかと思うんですが、そっちも中途半端で、読み物としても面白くなかったなあ。 |
No.13 | 4点 | なの | 2008/02/08 13:48 |
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これはネタ割れが早い筈
主人公の出生の秘密なんて、分からない方がオカシイレベルです 主人公が正直ウザかったなぁ |
No.12 | 7点 | いけお | 2007/10/10 10:43 |
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最初にいきなり興味をそそられた。途中でオチがわかってしまった後も読み物としても普通におもしろかった。 |
No.11 | 6点 | シーマスター | 2007/09/21 22:30 |
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全体的にはよくできている話だと思う。
が、紋章はちょっといただけない・・・・・ミエ過ぎ。 「あの日」も普通わかるでしょう。 「葉桜」ほどではないにせよ展開のしかたによっては(黒白反転するような)あっと驚くストーリーになり得ただろうが、あえて少しずつ真相が見えてくる流れにしたのは、作者がこの作品ではドンデンよりも「不可思議な話を合理的に解明する」ことにウェイトを置きたかったからなのだろう。 ただ、それにしても全編に渡り(もちろんジュリアンの話を最たるものとして)まわりくどい言い回しが多すぎる感は否めない。 (どうでもいいけどジュリアンの住居って、うちの・・) |
No.10 | 8点 | dei | 2007/08/02 09:53 |
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難しそうなテーマなのに、巧くまとまっていると思う。
犯人がわかったとしても充分楽しめるとも思う。 |
No.9 | 5点 | Q | 2005/04/21 20:11 |
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ミステリに『開眼』したはずの歌野にしては ちょっと低調な作品。 キチンと収束はしてるんだけどね。 |
No.8 | 4点 | むう | 2004/10/06 11:59 |
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名探偵の登場を願わなくても自分で完全に謎が解けてしまった数少ない作品のひとつ。しかもけっこう早い段階で。てゆーか、この謎が解けても名探偵ということにはならないよなあ…… 逆に語り手である主人公のような間違い推理を繰り広げるほうが難しいと思います。 話としては面白くなくもなかったような気がしますが、読者側からこんなに全てお見通しになっちゃうというのは、ミステリというジャンルからするとどうなのよ? と思いました。 |
No.7 | 9点 | パブロピカソ | 2004/08/14 02:04 |
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絶望しないですむなら、その方がいい。 どんなにつらい現実でも一筋の希望があればいいじゃないか。 安っぽいセリフに聞こえるが、様々な厄介ごとを縫うように駆け続け、未だその中にいる主人公らを見ると、それでいいような気になってくる。 この小説、実は癒しを与えてくれますよ。 |
No.6 | 9点 | 桜ノ宮 | 2004/07/14 23:57 |
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きっとそういう落ち?なんだろうなぁとは思っていましたが。麻衣ちゃんを、最初は勝手な女だと憤慨していましたが、行動派な所が素敵でした。彼らがその後どういう風になっていくのか、読んでみたいなぁーなんて。 |
No.5 | 7点 | ばやし | 2004/01/11 17:56 |
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友達に薦められ(反強制的に貸し付けられた)読破してから早1年とちょっと、私が今の所読んでいる歌野晶午作品の中ではピカイチ★★何かで島田荘司が歌野晶午のこと美青年って書いてた気がする・・・島田作品は読んだことないから後書きとかかな〜??気になるにゃー!! |
No.4 | 8点 | 由良小三郎 | 2003/04/21 18:31 |
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このネタというかこの題材ですと普通に書くと、こういう話(犯人)になるみたいなところがあるような気がして、もうひとひねりあってもと思わないではありません。キャラクタ的には、好きなタイプで楽しく読めました。名探偵辻占ジュリアンも、僕はいいと思います。 |
No.3 | 5点 | しゃんてん | 2003/03/04 21:35 |
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出だしは面白く、提示される謎は魅力的である。「今ぼくは第二の人生を送っています」という書き出しで始まる謎にどのような答えが与えられるのだろうか? 非常に興味を持って読んだ。おそらくこの話は本格ミステリなので少年の申そうと見せかけて、実は実際にあったことだろうと推測。どんな奇抜な真相と解決法で楽しみだった。 しかし、中ほど辺りでおそらく核となる真相と犯人と目される人物を考え付いてしまった。それはあることを知っているか、知らないかだけのクイズ的なもので、あまり本格ミステリという感じはしない。しかし、であれば、その謎がいかにして解け、少年は、周囲の人間はどのようにその答えを受け止め、どのように解決するのかに関心がいき、前半とは別の意味で期待しながらページを喰ったのだが…謎は突然現れた名探偵にとって唐突に解決される。主人公はただ呆然としているだけ。かと思えば、次の瞬間にはあっさりと真相を受け入れている。少年にとっての真相はその程度のものだったのか? おそらくおきていれば、問題の種となる父親は都合よく眠ったまま。消化不良で不満が残った |
No.2 | 9点 | じゃすう | 2002/10/15 01:10 |
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犯人の目星はすぐについてしまうと思いますが、それを差し引いても素晴らしい出来だと思います。 また、探偵役の存在の在り方などが作品全体のテーマに沿っていて、これはかなりツボです。キャラも良い。 |
No.1 | 8点 | 一千花 | 2002/07/15 14:18 |
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わりと読みやすくて面白かった 物語としては そんなに大したものじゃなかったけど 主人公の言い回しがおかしくて前半はけっこう 楽しめました 天才少年探偵はいつ出てくるんだろうと 思ってたら そう言うことですか... |