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ミステリの祭典

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スパイラルライフさんの登録情報
平均点:5.44点 書評数:82件

プロフィール| 書評

No.62 5点 告白
湊かなえ
(2012/02/12 00:02登録)
ミステリではない気もするが、複数人物の視点で一つの物語が語られ、他者の行動の意味や背景が肉付けされていき、面白く読めました。

奇しくも同時期に出版された、毒殺魔の教室がテーマや構成が類似していて、作り込みや文章は告白が上回るものの、ミステリーとして書き上げられていたため、個人的にはこのサイトでの採点は毒殺魔が高いです。


No.61 7点 山魔の如き嗤うもの
三津田信三
(2012/02/08 09:26登録)
まさに現代の金田一シリーズ。横溝作品の世界観を味わえます。万人受けする文体ではなく、語られる時代も戦後頃なので、慣れるのに時間がかかるかもしれません。
シリーズ各作品は、メイントリック一本を中心に展開されます。怪奇や民間伝承を世界観に据えているため未解決な伏線も多数。個人的には、本シリーズの世界観を徹底すれば説明困難な箇所はむしろあって当然なので気にはなりません。
本作品は見立て殺人と消失した謎の家族を主人公が追います。


No.60 4点 シャドウ
道尾秀介
(2012/02/08 01:53登録)
この作家とは相性が悪い。
登場人物の消去法で犯人には迫れるが、伏線がいまいちで論理的に辿り着けないように思える。話が飛躍するが、このネタを乙一氏とかが手掛けるとミステリ色はさておき楽しく読めたんだろうな、と思う。

このミスの評価と自分の感想が最も食い違った作品。


No.59 5点 骸の爪
道尾秀介
(2012/02/08 01:45登録)
本ミスの選考で我孫子氏の評価が高く、手にした作品。向日葵が個人的に受け付けず遠ざけていた作家さんでした。

内容は本格ミステリとしての構成はきれいにまとまっているものの、怪奇として扱える伏線も全て理由付けされた感があり、探偵の職業や世界観が中途半端になっている気がします。

佳作ではあるが、記憶に残らないかな。


No.58 7点
麻耶雄嵩
(2012/02/08 01:38登録)
騙された。
○○であることを多くの登場人物が知らなかったとは。
気持ちよく騙されたがゆえに、もっと真相と密接につながるネタとして使って欲しかった。
叙述モノとしてのレベルも高く楽しめました。
最後のオチは個人的には不要だと思いますが、それも氏らしい。


No.57 10点 占星術殺人事件
島田荘司
(2012/02/07 23:25登録)
デビュー作にて氏の作品では最も好きな本格ミステリの金字塔。必読の一冊。密室はややしょぼかったり、京都の件は不要と思ったりするが、それでも満点です。
某漫画がミステリ読むようになったきっかけではあるが、やはり完全コピーは許せず。


No.56 7点 斜め屋敷の犯罪
島田荘司
(2012/02/07 23:17登録)
まさにタイトル通りの作品。
しっかり図示しているのに、やられました。
これ以上フェアなミステリはないかもしれない笑

塔のオチが最初からミエミエだったので
感動が薄れましたが、キレイなラストではあります。


No.55 5点 暗闇坂の人喰いの木
島田荘司
(2012/02/07 22:57登録)
長すぎるし、島荘ならではのビックリトリックだが流石に無理がある。
世界観は楽しめたが、読みすすめたら残念なオチだったので、この点数です。


No.54 3点 リベルタスの寓話
島田荘司
(2012/02/07 22:23登録)
ネタバレ





ロケットパンチ!!
吹ける作品。

ちょっと社会派すぎ


No.53 8点 GOTH リストカット事件
乙一
(2012/02/07 22:01登録)
短編集ですが、主人公二人の人物像がラストに向けて肉付けされ、あるギミックが控えています。一話ヒトネタに絞ったミステリとして手軽く楽しめます。
乙一の描く人物や文章は好みなので1点加点。


No.52 7点 暗いところで待ち合わせ
乙一
(2012/02/07 21:06登録)
ミステリと意識して読むと確実に犯人は分かります。でも、静かな感動があります。
この手の感動作品は乙一だけかも。

リーダビリティも高いので、すぐ読めます。


No.51 4点 死にぞこないの青
乙一
(2012/02/07 20:40登録)
ミステリ色がない。
ただ、無邪気な狂気を淡々と書かせると
乙一は天才ですよね。

文庫のカバー絵が怖い笑


No.50 8点 暗黒童話
乙一
(2012/02/07 20:37登録)
かなり好きな作品。
眼の移植を受けた少女が、眼を通じて眼の提供者たる死んだ少年の記憶映像を見ることになる。事故死と聞いたが映像を見るかぎり、事件に巻き込まれたようだ。少女は真相を求めて少年の故郷にむかう。

構成や犯人の能力などファンタジーではあるが、ミステリとしてのギミックやプロットはしっかり描かれています。

グロいという評価もありますが、そうでもないですよ。漫画のベルセルク辺りをグロくて読めない!という方は控えたらいいと思います。


No.49 6点 失踪HOLIDAY
乙一
(2012/02/07 20:24登録)
ミステリ風味のラノベ。
あくまでラノベ。

でもこの本に収められた二編は
読後感が最高です。


No.48 6点 石ノ目
乙一
(2012/02/07 20:20登録)
平面犬が面白い。
乙一の作風や良さを手軽に知ることができる短編。
ミステリ風味は弱いので、そのつもりで買うと肩透かしをくらいます。


No.47 4点 天帝妖狐
乙一
(2012/02/07 20:17登録)
乙一ファンで楽しく読めたのですが、これはミステリじゃない。
彼らしい感動、作風が固まりはじめた頃の作品。


No.46 4点 夏と花火と私の死体
乙一
(2012/02/07 20:13登録)
10代で書き上げた才能には脱帽。
無邪気な狂気がうまく描けています。
でもミステリではない。
ラノベのホラー。


No.45 10点 異邦の騎士
島田荘司
(2012/02/07 16:04登録)
甘い採点と自覚しつつも。

名コンビのラストシーンは鳥肌もので
感動できます。

幸運にも占星術、斜め屋敷、暗闇坂という順番で手にした四冊目で感情移入もひとしお。

御手洗シリーズ未読の方には、
まず別のシリーズ本から読むことを
おすすめします。

ミステリというより御手洗ファンのための
珠玉の一冊。


No.44 4点 密室殺人ゲーム王手飛車取り
歌野晶午
(2012/02/07 15:28登録)
問題集に近い。
トリックのみ読みたい方には丁度いいかも。

オチは容易に想定できてしまう。


No.43 4点 葉桜の季節に君を想うということ
歌野晶午
(2012/02/07 15:25登録)
確かに騙された。いかに人物像に先入観を持っているかを気付かされた。
叙述トリックはその読み手の先入観を浮き彫りにする、とは我孫子先生の言葉ですが
まさにその通り。

ただ盛り上がりに欠けて、しばらく氏の作品から離れた一冊でもあります。

何でだろう?
やはり、私がクローズドサークル、大量殺人が好きだからでしょうか。

地味な事件なので、その意味では期待外れかもしれません。

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