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ミステリの祭典

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天帝妖狐

作家 乙一
出版日1998年04月
平均点5.80点
書評数15人

No.15 5点 パメル
(2024/06/29 19:21登録)
2編からなる中編集。
「A MASKED BALL」煙草を吸うために学校の敷地の隅にある人気のないトイレを使っていたら、「ラクガキスルベカラズ」という落書きが書かれてあった。それに対して主人公を含めた見知らぬ者同士の交流が始まり、返事をしていくことに。その中で、常にカタカナ文字を書く人物が理不尽な粛清予告のようなものを書き始めてエスカレートしていく。サイコ・サスペンスとしての完成度は高いが、作者らしいインパクトがあるかといえば、それほどでもない。
「天帝妖狐」夜木と杏子の悲しい物語。一人コックリさんの世界で、「人ならざるもの」に体を乗っ取られてしまい自分の人生を破滅させてしまう夜木の悲しみと、そんな夜木が出会った何ものにも代えがたい優しさが心にしみる。仕事を与え一緒に暮らし、それでも別れなくてはいけない杏子。二人の出会いから別れまでを夜木の独白の手紙と杏子の回想を交互に描く手法が効果的。夜木の人生のことを考えると救いがなく辛く切ない。恐ろしい境遇を追体験できる。

No.14 4点 スパイラルライフ
(2012/02/07 20:17登録)
乙一ファンで楽しく読めたのですが、これはミステリじゃない。
彼らしい感動、作風が固まりはじめた頃の作品。

No.13 7点 itokin
(2011/12/20 09:48登録)
「リストカット事件」のグロさにこれは付いてけないなと思って乙一さんから遠ざかっていたが、久しぶりに読んでみて独特の世界観、淡々と進める語り口に読む人を引き付ける力やはりこの人は才能があるなと思わされた。

No.12 5点 メルカトル
(2010/05/09 01:04登録)
期待していたほどではなかった。
乙一よ、もっと感動させてくれ。
それが貴方の作風ではないのか。
それとも私の感受性が擦り切れてしまったのか。

No.11 4点 おしょわ
(2008/09/05 22:55登録)
文庫版読みましたがイマイチでした。
書評を見てると、新書版の方が面白うそうな気がします。

No.10 4点
(2007/09/25 22:49登録)
表題作は感動させようとしてるのかな?と思ってしまい醒めてしまった。最初に入っていた奴はオチが読めた。

No.9 7点 KAM
(2005/08/02 23:40登録)
基本乙一好きなので楽しめた。「天帝妖狐」はジャンプジェイブックス版の方が好みかも。どっちもせつないことには変わりないし、どっちも面白いことには変わりないけど。若干、ジャンプ〜のがせつな度が高かったような気がする。「A MASKED BALL」も、読んでてわくわくした。

No.8 10点 はせ
(2005/05/01 13:41登録)
乙一の初期のすごさと言うのはこの作品が一番表している。ジュブナイル小説「A MAKED BALL」の設定もそうだが、表題作のすごさはもう感動を覚えるほどだった。
乙一に本当にはまった一冊

No.7 7点 黒江あさみ
(2005/04/26 12:52登録)
わりと不評のようだが「A MASKED BALL」は面白かった。最後の落ちは最初の落書きに繋がっていて、主人公の入学前にも・・・と思わせるところがよい。
あとあそこに書いていた人たちのうち、仮面ライダーV3だけはっきりと誰と書かれていないけど、予想がつく。

No.6 8点 aya
(2004/08/18 01:24登録)
『A MASKED BALL』のほうはいまいち。怖さも読後のすっきり感もあまり感じられなかったです。。。
『天帝妖狐』はもう大好きです。最後の夜木からの手紙、杏子とのやり取りが最高でした。最後の?行は号泣ものです☆

No.5 8点 きこ
(2004/05/09 15:36登録)
アイデアが優れているので面白い。文章も読みやすい

No.4 2点 kou
(2004/03/15 01:11登録)
買って読んだが、損した気分。いいところを見つけられない。

No.3 5点 ぶんぶん
(2004/02/07 21:18登録)
クラスの子がすごいいいと言っていたがそれほどでもないかな。むしろ退屈でした。

No.2 5点 884
(2004/01/13 11:42登録)
:A MASKED BALL
 タイトルの意味は不明です。
 頭とお尻が綺麗に対応してていい感じです。
:天帝妖孤
 手紙文は嫌いなので減点が入ります。
 テーマとしてありふれていて、感じることが少なかったです。

No.1 6点 しゃん
(2002/11/25 16:02登録)
 「A MASKED BALL」は余り面白く感じられなかった。
 どうにも主人公に感情移入できない。
 「天帝妖狐」は私の好みにあった。文章は素直で淡々としている。派手さはないが、登場人物の苦しみや悲しみや恐怖が想像できる気がした。後味はけしてよくないが、それもこの作品の魅力だとおもう。

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