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ミステリの祭典

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itokinさんの登録情報
平均点:7.28点 書評数:345件

プロフィール| 書評

No.345 6点 おまえさん
宮部みゆき
(2017/03/20 12:50登録)
相変わらずの江戸時代の庶民の生活絵物語を見ているような描写力は素晴らしいですね。しかし、長さの割に物語の起伏が少なく少しだれたように思う。ごめんなさい単にこのような人情噺的なものは私には合わないことかもしれない。


No.344 9点 その女アレックス
ピエール・ルメートル
(2016/12/30 11:45登録)
いやァ、久しぶりに面白い作品に出会いました。1,2,3部になっている意味がわかりました。普通、話の切り替わりは少し引いてしまうのですがすぐにのめり込めました。2部の終盤での悲しみがもっと強調されると3部の盛り上がり読者の共感がさらに高まったと思われますが、物語の展開、各自のキャラの立て方、細部までの表現の仕方この作家只者ではないですね。事件が少しグロテスクでありえないと思えるのを差し引いても私はこの点数で評価します。


No.343 7点 グレイヴディッガー
高野和明
(2016/12/10 20:06登録)
スピードと先の展開が気になり一気に読ませるアクション作品、設定に多少の無理が合ってもそれを上回って十分面白いです。高野さんの今後を期待できる作品です。


No.342 5点 聖女の救済
東野圭吾
(2016/12/10 19:56登録)
東野さんの作品にしては期待はずれ、途中ダラダラして堂々巡り、トリックに期待したがたまたまうまく行ったという感じで相当無理がある、最後に持ち上がりも無しで私としてはこの点数が精一杯です。


No.341 6点 暗色コメディ
連城三紀彦
(2016/11/24 20:20登録)
複雑な狂気の世界4編をどう結末付けるのかの興味だけで最後まで読んだが、こうゆう物語はどうも苦手で集中できず鮮やかなと思われる謎解きも理解不十分だった。ただ、蓮城さんの世界と情景描写は独特で深さを感じた。


No.340 8点 恐怖の谷
アーサー・コナン・ドイル
(2016/11/03 12:39登録)
このような2部形式になている作品は初めてなのでまず驚いた、1部で主人公の過去を明らかにしないほうが読者へのインパクトが強いのは納得できる。このような書き方の発見はドイルなのかな?
しかし、さすがドイルですね、1部の謎解きはそれはど難しくないのだが物語の展開、構成と人物のキャラでつい引き込まれました。2部は、主人公生い立ちがスピードのあるタッチで明らかにされるが闇社会での勝ち残りと最後の展開はなるほどです。


No.339 8点 バスカヴィル家の犬
アーサー・コナン・ドイル
(2016/09/26 19:36登録)
最後まで謎解きを中心に面白く読ませるのでやはり古典の名作だと思います。少し怪奇性に逃げている嫌いはあるが、小さな疑問点も丁寧に丁寧に謎解きをしているのも流石と思います。ワトソンとホームズのキャラも十分立っていると思いました。


No.338 6点 張り込み姫
垣根涼介
(2016/09/16 16:03登録)
前作の2作が感慨深い作品だったので釣られて呼んだが、リストラの対象職種が特異な分野にかかってきたのか感情移入が薄れた感がある。しかし、表現力は相変わらずでそれなりに面白く読まされた。


No.337 7点 ようこそ、わが家へ
池井戸潤
(2016/09/15 16:45登録)
日常生活での誰でも巻き込まれそうな出来事なので興味深く読まされた。少し展開にご都合主義が見られ、心に残る深みとか感動もないのでこの点数です。氏も、サラッと書かれたのでしょう。


No.336 5点 さよならドビュッシー
中山七里
(2016/09/05 20:18登録)
現実性のないトリックは読み終えるまでひかかってるので最後まで集中出来なかった。音楽の表現はこれでいいんだろうがなんだか少女漫画を読んでる感じだった。


No.335 9点 カリフォルニアの炎
ドン・ウィンズロウ
(2016/09/05 19:34登録)
さすが、ドン・ウィンズローと思える作品です。焼け跡からの検証で犯罪か過失か自殺か、他殺か、想像以上に解明できることにびっくり、また、保険会社の対応も厳しさといい加減さもそれぞれの火災によってあることがよく解った。
裁判での弁護士の優秀さが判決に大きく左右すると言われてきたが、誰がやっても大して変わらんだろうと疑問視してきたがこれが間違いだったことも勉強になった。
物語は、主人公が絶体絶命に何度も追い込まれながら、巨悪の集団に立ち向かうのだが如何にして窮地を脱するのか、展開に目をうわばれる。
この作品優秀さは、いつもながら機知に富んだ軽妙な言い回し専門用語をわかりやすく表現する等翻訳が素晴らしいということです。


No.334 7点 借金取りの王子
垣根涼介
(2016/01/30 19:17登録)
前作のインパクトにびっくりで2作目に飛びついたが、やはり多少のマンネリ化は否めない。しかし短編集でありながらの面白さは相変わらずで一気読みは請け合いです。


No.333 7点 廃墟に乞う
佐々木譲
(2016/01/30 19:00登録)
短編集でありながらどの作品も情景が丁寧に描かれ物語は淡々と進みながら主人公のキャラがじわっとくるこうゆうのは大好きです。終わり方も余韻を感じるし短編集としては佳作だと思います。


No.332 7点 廃墟に乞う
佐々木譲
(2016/01/30 19:00登録)
短編集でありながらどの作品も情景が丁寧に描かれ物語は淡々と進みながら主人公のキャラがじわっとくるこうゆうのは大好きです。終わり方も余韻を感じるし短編集としては佳作だと思います。


No.331 8点 龍神の雨
道尾秀介
(2015/12/27 21:09登録)
少し無理と思われる展開もあるが二転三転する運びは予想を上回るので最後まで飽きさせず楽しめました。人物の個性、心の動きも丁寧に書かれているので共感も得られさすがです。


No.330 5点 午前三時のルースター
垣根涼介
(2015/12/05 10:16登録)
サントリーミステリー大賞受賞と先に読んだ氏の作品が非常に面白かったので期待を込めて読んだが少し期待外れでした。話の説明が長く、起伏が少ないこともあって途中ダレを感じました。氏の初期の作品であり作風も完成されてなかったのでしょう、しかし、最後のまとめは流石にうまく現在の氏をうかがえます。


No.329 8点 君たちに明日はない
垣根涼介
(2015/11/28 11:03登録)
とにかく面白かったです。まず、文章の表現の仕方が氏独特というか余分な述語、形容詞を省き確信を突いた短い分の連続でスピード感と共感を呼ぶ文章に引き込まれました。私自身も数回のリストラを冷や飯を食わされながらなんとか潜り抜けた経験からリストラ対象者の心情がうまく表現されているのに感服、感涙しました。


No.328 8点 ワイルド・ソウル
垣根涼介
(2015/11/20 20:53登録)
ブラジルへの移民が人減らし政策とか、多数の人が移民先で餓死をしたことへの復讐劇だがその発想とスケールの大きさが奇想天外で面白かった、最後まで頑張れ頑張れと応援しながらノンストップで読み垣根さんのフアンにさせられた作品です。


No.327 6点 生存者ゼロ
安生正
(2015/11/20 16:07登録)
スケールの大きな話だが、最後まで飽きさせず全体としてうまくまとめている
しかし、こんなことが、近未来に起こる事とは思えず、解決策も説得感に欠ける。
それにしても、廻田三佐は、スーパースターだ。


No.326 7点 教場
長岡弘樹
(2015/11/20 15:47登録)
連作短編集とは知らずに読みにかかったのだが最初の20ページ位で氏の力量の高さが分かった。登場人物のキャラ、陰湿さと、誇張が目立つ表現に違和感を感じたが話はそれぞれ面白い。それにしても、本当に警察学校はこれほど厳しく競争が激しいのかな。

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