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ミステリの祭典

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借金取りの王子
君たちに明日はない2

作家 垣根涼介
出版日2007年09月
平均点6.75点
書評数4人

No.4 6点 メルカトル
(2020/10/18 22:40登録)
「誰かが辞めなければならないなら、私、辞めます」企業のリストラを代行する会社で働く真介の今回の面接相手は―真面目で仕事もできるのになぜか辞めたがるデパガ、女性恐怖症の生保社員に、秘められた純愛に生きるサラ金勤めのイケメンなどなど、一筋縄ではいかない相手ばかり。八歳年上の陽子との恋も波瀾の予感!?勤労者にパワーをくれる、笑って泣ける人気シリーズ、第二弾。
『BOOK』データベースより。

前作に比べると面接シーンが少なくなっている気がします。必然的に圧倒されるような緊迫感は薄まっていると思います。となると肝心なのは作者の引き出しが如何に多いかですが、その辺りは流石に手慣れたものです。それぞれの面接の相手の生活や人生を掘り下げて、その人なりの人生観や処世術に関するドラマを展開していき、ストーリーを広げていっています。
どの話も内容テンコ盛りで、もうお腹一杯です。それでも読んでいて嫌気が差して来たりしないのは、読み心地の良さと後味の爽やかさにあると思いますね。面接を受けた後に様々な将来を見つめ直して、希望を託していく姿には心がホッとする自分がいたりします。

個人的にベストは第一話の『二億円の女』でしょうか。年間二億円の売り上げを上げる百貨店外商部のトップの女社員は何故リストラを受け入れようとするのか?そこに彼女なりの決断が生々しく描かれており、読み応えは十分です。
また最終話の『人にやさしく』はちょっと趣向を変えて、主人公の真介と同棲相手の陽子との対決が見ものとなっています。これもまた本作の掉尾を飾るに相応しいスリルのある良い作品だと思いますね。

No.3 7点 itokin
(2016/01/30 19:17登録)
前作のインパクトにびっくりで2作目に飛びついたが、やはり多少のマンネリ化は否めない。しかし短編集でありながらの面白さは相変わらずで一気読みは請け合いです。

No.2 6点 makomako
(2010/12/08 20:49登録)
君たちに明日はないの続編。相変わらず読みやすく面白いのだが前作ほどのインパクトがない。前作ではリストラ請負会社などというとんでもないテーマに対する驚きがあったが、第2作となるとびっくりの度合いが少なくなる。でも読んでいて面白いことは確かです。

No.1 8点 akkta2007
(2010/01/24 21:10登録)
「君たちに明日はない」に続く続編の短編集である。
前編同様、とても面白かった!
中でも印象に残ったのは、題名にもある「借金取りの王子」であった。
被面接者である主人公の過去の生き様とこれからの生き方、また関係する人々との人間模様が非常に旨く描かれており、内容的には、「前作よりいいのでは」とも感じた。
しかしながら、短編集ということもあってこの得点!
面白いことには間違いなし!

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