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ミステリの祭典

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失踪HOLIDAY

作家 乙一
出版日2000年12月
平均点6.50点
書評数12人

No.12 7点 まだ中学生(仮)
(2021/05/31 23:06登録)
表題作は性格の曲がった幼い少女が演出する狂言誘拐の顛末記。併録の「しあわせは子猫のかたち」は、人間嫌いの大学生と若い女性の幽霊の交流を描いた癒し系のゴーストストーリー。設定はありきたりだが、毎日「大岡越前」の再放送を楽しみにする世話好きの幽霊と、周囲を拒絶して生きるプチ人間失格な大学生の同居生活が微笑ましくて、ほろりとさせられる。
ノスタルジックな空間と死者による癒しがもたらす哀しみを伴う甘やかな感触は、児童文学作家のルーシー・M・ボストンに似ている。

No.11 7点 まさむね
(2018/04/19 22:01登録)
 短編「しあわせは子猫のかたち」と中編「失踪HOLIDAY」で構成されています。
 「しあわせは子猫のかたち」は、真相自体は容易に想像できるのですが、幽霊との共同生活がほのぼのとしているし、いわゆるイイ話で雰囲気はいいですね。
 「失踪HOLIDAY」については、芳しくない評価もあるようですが、ミステリーとしてなかなかの良作ではないのかという気がします。正直、私は反転を想像することはできず、完全に嵌められました。読後感も含めて、結構好きです。

No.10 6点 スパイラルライフ
(2012/02/07 20:24登録)
ミステリ風味のラノベ。
あくまでラノベ。

でもこの本に収められた二編は
読後感が最高です。

No.9 6点 なの
(2008/02/17 22:16登録)
どちらの話も展開は正直読めます。
登場人物少ないし・・・でも、それを読ませる辺りが流石と言いますか。

No.8 6点
(2007/09/25 22:51登録)
最後は予想できなかったが、どうも主人公の語り口が好きになれなかったのかなんだったか、良い記憶が無い。

No.7 8点 はせ
(2005/05/04 00:10登録)
失踪HOLIDAYの主人公は乙一にしては珍しいキャラクターだと思う。いやそれにしてもまた奇妙な設定で。オチも良い。
しあわせは子猫のかたちのほうはハートウォーミングで幽霊の話。こういうの、ジーンと来る。
あとがき。これも楽しい。ひとつ間違えれば痛いあとがきになるところを、見事おもしろくしている。さすが乙一。
で、この三作(笑)を融合させたのが「暗いところで待ち合わせ」なんじゃないかなあ。

No.6 7点 aya
(2004/08/18 01:27登録)
私は失踪ホリディよりも、幸せは子猫のかたちに惹かれました☆ほのぼのした感じとか、大岡越前とか笑。

No.5 6点 kou
(2004/03/15 01:17登録)
乙一先生の中で唯一楽しんで読めた作品。ほのぼのしているのは本来あまり好きではないが、ドライなタッチが功を奏したようだ。

No.4 5点 884
(2004/01/06 10:40登録)
:しあわせは子猫のかたち
 突然推理小説。登場人物が少ないので犯人は一瞬でわかります。犯人の心裡には入っていきません。
:失踪HOLIDAY
 どんでん返しは予想どおり。ただ掠れ声の男は想定してませんでした。正直彼は嫌いです。

No.3 7点 しゃんてん
(2003/05/07 01:38登録)
両方の短編とも、いつもの乙一さんのあとがきのような微妙なユーモアが盛り込まれていて楽しかったです。楽しんで読んでいると、最後にほろりと悲しい気分になりました。乙一流「おもろうてやがて悲しき」。ただし、謎解きの部分では、驚きはあまり感じられなかったかも。
 孤独な人間が自分なりの幸せを見つけ出すのを書くのがうまいな、そんな風に感じました。

No.2 5点 まぐろ
(2003/02/11 17:11登録)
「失踪HOLIDAY」…ダラダラした感じもう少し短いほうが読みやすかった。。内容はおもしろかった。
「しあわせは子猫のかたち」…ほのぼの感がいい感じ。こっちの話しのほうが個人的には好きです。

No.1 8点 一千花
(2002/11/14 19:48登録)
失踪HOLIDAY>長々とした印象 オチもいまひとつ...
しあわせは子猫のかたち>主人公と幽霊の共同生活が
     愉快でした面白いプロットも良いです 

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