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[ 社会派 ]

水上勉 出版月: 1960年01月 平均: 5.00点 書評数: 1件

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光文社
1960年01月

角川書店
1975年01月

No.1 5点 2015/01/15 20:54
ずいぶん以前に読んだ時には、つまらないと思った作品でした。
今回再読してみても、作者の代表作と比べるとやはり平凡な印象はぬぐえません。初読当時に感じた空手の扱いに対する不満は、けなすほどでもなかったと思い直したのですが、この作者にしては意外に謎解き的な骨格になっているだけに、かえってアイディアの平凡さ、蓋然性の弱さが気になってくるのです。最終章の表題でもある「耳はなぜ落ちていたか」については、誰でもすぐある仮説を思いつくでしょうし、またその答に、蓋然性の面で弱点があることにも気づくでしょう。
しかし一方で、昭和30年代の安保反対も含めた労働争議状況の描写については、さすがに迫力を感じました。水上勉というと社会派ではあっても、松本清張と異なり政治的な要素を持ったものは珍しいのですが、その意味での異色テーマも、うまく描いています。


水上勉
1985年04月
修験峡殺人事件
1982年12月
蟲の宴
平均:5.00 / 書評数:1
1976年08月
ヨルダンの蒼いつぼ
平均:5.00 / 書評数:1
1965年01月
海の墓標
平均:5.00 / 書評数:1
1964年01月
吹雪の空白
平均:6.00 / 書評数:1
1963年01月
薔薇海溝
平均:6.00 / 書評数:1
死火山系
平均:6.00 / 書評数:2
飢餓海峡
平均:8.50 / 書評数:8
1962年01月
平均:6.00 / 書評数:1
若狭湾の惨劇
平均:6.00 / 書評数:1
海の葬祭
平均:4.00 / 書評数:1
死の流域
平均:6.00 / 書評数:1
1961年01月
野の墓標
平均:5.00 / 書評数:1
雁の寺
平均:3.00 / 書評数:1
1960年01月
火の笛
平均:6.00 / 書評数:1
平均:5.00 / 書評数:1
巣の絵
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海の牙
平均:6.33 / 書評数:3
平均:5.00 / 書評数:1
1959年01月
霧と影
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