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[ 社会派 ]
若狭湾の惨劇
水上勉 出版月: 1962年01月 平均: 6.00点 書評数: 1件

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角川書店
1962年01月

春陽堂書店
1967年01月

No.1 6点 2013/10/31 22:34
表題作は130ページほどの中編で、その他に5編の短編を収録した作品集です。
その表題作は、松本清張と同じく象徴的なタイトルの多い水上勉にしては珍しいタイトルですが、内容はやはりこの作者らしく、生まれ故郷の福井県を舞台に地方色豊かな雰囲気を持った社会派です。それでも、ごく単純とは言えアリバイトリックや死体処理方法の工夫があります。一般人と警察が協力して真相に迫っていく構造は、長編でもよく使っているところ。
短編のうち『人形』が公務員汚職を扱ったまさに社会派な作品である一方、『東京の穽』はそう思わせておいて、肩すかしをくわせています。他の3編は作者自身の一人称形式で、ドキュメンタリー・タッチになっていますが、その中では特に『消える』のブラック・ユーモアが楽しめました。また、あえてタイトルは伏せますが、近年の某本格派長編で使われていた死体処理トリックの原型と言える作品もあります。


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水上勉
1982年12月
蟲の宴
平均:5.00 / 書評数:1
1976年08月
ヨルダンの蒼いつぼ
平均:5.00 / 書評数:1
1967年01月
修験峡殺人事件
平均:5.00 / 書評数:1
1965年01月
海の墓標
平均:5.00 / 書評数:1
1964年01月
吹雪の空白
平均:6.00 / 書評数:1
1963年01月
薔薇海溝
平均:6.00 / 書評数:1
死火山系
平均:6.00 / 書評数:2
飢餓海峡
平均:7.83 / 書評数:12
1962年01月
平均:6.00 / 書評数:2
若狭湾の惨劇
平均:6.00 / 書評数:1
海の葬祭
平均:4.00 / 書評数:1
死の流域
平均:6.00 / 書評数:1
1961年01月
野の墓標
平均:5.00 / 書評数:1
雁の寺
平均:5.00 / 書評数:2
1960年01月
火の笛
平均:5.50 / 書評数:2
平均:5.00 / 書評数:1
巣の絵
平均:6.67 / 書評数:3
海の牙
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平均:6.00 / 書評数:2
1959年01月
霧と影
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