皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
[ 本格/新本格 ] 鳴風荘事件 明日香井叫&響シリーズ |
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綾辻行人 | 出版月: 1995年05月 | 平均: 5.95点 | 書評数: 39件 |
光文社 1995年05月 |
光文社 1999年03月 |
講談社 2006年03月 |
No.39 | 7点 | 好兵衛 | 2019/10/24 21:06 |
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個人的には、前作より好みです。かなり楽しめました。
このシリーズは解決までのヒント提供がとても丁寧で 推理するまでの土台のそろえ方、どこを推理すればいいかが 分かりやすいです。考えどころが。 探偵がかなり丁寧に提供してくれています。 一番大きな謎(事件)のトリックというか考え方が好きで。 方向性が、本格なんだけど少し斜めを行っていて 綾辻さんらしくちょっとひねくれているなぁ と思いました。 ↑ほめ言葉です。 このシリーズ読みやすいし、本格色強いので続編書いてくれないかな・・・ |
No.38 | 7点 | ミステリ初心者 | 2018/10/05 19:03 |
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ネタバレをしています。
自分の好みの作品でした! かなり熱心に読み直し、響の言っていた"犯人がだれもいない"状態まで推理することができました。しかし、犬アレルギーのミスリードにひっかかり、犯人を特定できず。悔しいッッ 読者と作者の勝負を楽しめる、本格度の高い良い作品でした! 館シリーズよりもこっちの続編を書いてほしいのですが…w 難癖をつけるとすれば、ペンキの香りで発作が起きることが若干想像しづらかったです。 |
No.37 | 6点 | パメル | 2017/10/08 01:05 |
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なぜ犯人は被害者の髪を切ったのか?そして持ち物を多数持ち去ったのか?と謎多き殺人事件を解決に導く伏線の回収が見事。
また明日香井兄弟と深雪の会話は前作同様可愛らしくて楽しい。 「殺人方程式」から6年経ってやっと発表された作品で、あとがきに構想に四苦八苦していたと書かれていた割には、ストーリー、トリックともに落ちる印象。 |
No.36 | 6点 | 虫暮部 | 2017/03/27 09:36 |
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青柳先生殺害時の(不完全)密室トリックについて。“裏の裏をかいた”という論理が出て来るが、それがアリなら“裏の裏の裏をかく”という考えも成立するわけで、結局どうでも良くなってしまう。この部分は好きじゃないな。
ところで、加害者と被害者を引き合わせたのは、つまり事件の遠因となってしまったのは深雪である。それを踏まえると、この後はライトなキャラクターを維持出来ない。シリーズの続きが書かれない理由のひとつはその点ではないかと邪推する私です。 |
No.35 | 7点 | メルカトル | 2017/03/07 22:04 |
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再読です。
あとがきに前作のまっとうな続編とあります。本作は前作のような外連味こそありませんが、大変生真面目に描かれているのがよく分かります。あまりの丹念な仕事ぶりにややもすると冗長に感じられるかもしれませんが、決して無駄な描写が目立つというわけではなく、きっちりと伏線が紛れ込ませてあるわけです。 理詰めで真犯人を絞り込んでいく過程は、この作品の真骨頂と言えるでしょう。そこには綾辻の愚直なまでの本格へのこだわりが感じられます。トリックに関しては全然大したことないんですが、それまでも一つの推理するための道具立てとして使い捨てされており、意地とか執念のようなものすら感じます。 個人的には前作のほうが好みですが、こうしたまともなパズラーも悪くありません。真犯人へのアプローチ(結局消去法ですが)も納得、動機にも納得。注意深く読めば必ず犯人が指摘できるように作り上げられた、本格推理の結晶と思います。 |
No.34 | 8点 | 青い車 | 2016/10/06 00:25 |
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愚直なまでに直球なパズラーに徹しています。叙述トリックを得意としている作者ですが、本来好きなのはこういうのなんだなと伝わってくるようです。縦横に張り巡らした手がかりに加え、章と章の間にも読者にヒントが与えられているのも憎く、「さあ、推理してみろ」と真正面から挑戦をしているような作者の稚気を感じます。クライマックスの畳み掛けも読み応え抜群で、前作以上に熱量を感じました。
双子や、その弟の奥さんといったキャラクターも好きなのですが、この二作で打ち止めになってしまったのは、人気なかったのでしょうか?綾辻さんにはこの作品や近年の『奇面館の殺人』のようなやつをもっと書いてもらいたいのですが。 |
No.33 | 5点 | 風桜青紫 | 2015/12/29 03:36 |
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一作目に比べればやや地味で、トリックの難易度も低いんだが、それでも、まあ、楽しめます。今回は無垢(?)な人妻みーちゃんが可愛いです。というかみーちゃんを可愛く書こうとしたであろう綾辻行人の努力がなんかいいです。そんなみーちゃんでも話の都合上ぼこぼこにされるのは、麻耶雄嵩ほどシビアじゃないにしろ、本格作家だなあ、といったところ。 |
No.32 | 7点 | まさむね | 2015/08/31 21:19 |
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殺人方程式シリーズ第2弾。
「読者挑戦モノ」ってこと自体で評点が高くなるワタクシでございます。ちなみに、「なぜ被害者の黒髪が切られたのか」という謎自体は判りやすかったものの、犯人特定までには至りませんでした…。 その中で繰り広げられた犯人特定のロジックは、正直楽しめましたねぇ。地味という印象もありましょうが、特に読者挑戦モノのド本格作品というのは、どうしてもそういった傾向になるような気がします。 シリーズ第3弾を読んでみたいものですが、無理かなぁ。 |
No.31 | 8点 | CHABI | 2015/06/04 22:41 |
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髪の毛を切った真相だけは、イマイチ納得していませんけど。
前作より断然良かったです。 |
No.30 | 6点 | ボナンザ | 2014/06/24 01:32 |
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読者への挑戦状付き。おそらくは館シリーズ以上にこだわって書いたのではなかろうか。
充実した作品だとは思う。 |
No.29 | 7点 | バード | 2013/12/25 16:02 |
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殺人方定式の2冊目にあたる今作品、1冊目よりも自分好みだった。このシリーズはいかにロジカルに犯人当てをさせるかという点が重要なのでロジックで上手いと思わせてくれたこちらは前作より1点高くした。(個人的にはペンキの化学薬品アレルギーの隠し方と事件での利用のされ方が上手いと思う。) |
No.28 | 5点 | 星屑の仔 | 2013/06/10 23:18 |
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探偵側が双子という立場を利用して解決した作品。作品自体はまぁ、普通かな。 |
No.27 | 6点 | 蟷螂の斧 | 2012/07/10 10:59 |
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(ネタばれあり)二つの事件のトリックを解明してゆくと、犯人には結びつかないというところがミソなのでしょう。読者への挑戦もあります。伏線はかなりちりばめられていたのですが、解りませんでした。今までも犯人が解ったことはありませんが・・・(笑)。 |
No.26 | 7点 | makomako | 2012/04/21 18:30 |
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発表されてすぐ読んだときは綾辻氏の作品としてはだんだんつまらなくなってきたといった印象でしたが、今回再読してみると結構面白かった。私の常ではあるがトリックや犯人は記憶しておらず、そういった意味でも面白く読めた。
作者からの挑戦があるが、カンで犯人を指摘することはできても論理的に証明することは私にとっては全く無理でした。もちろん最初に読んだときもぜんぜんダメだったことのみは覚えているのです。これが論理的に指摘して方法も分かったなんて方は本当にすごいですねえ。 初読より面白く読めたのは多分ミステリーの中毒症状が悪化したからなのでしょう。 |
No.25 | 7点 | スパイラルライフ | 2012/02/06 09:32 |
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被害者の切断された髪
真夜中の火の玉 廊下に撒かれたペンキ 天井のない密室、そして犬(笑) パズラー作品として、十分楽しめました。 いろいろ言われますが、奥さんのキャラは結構好きです。 確かに他の綾辻作品とは世界観がライトというか普通なので、続編は期待できないかな。 |
No.24 | 5点 | simo10 | 2011/02/10 21:27 |
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殺人方程式シリーズ第二弾を再読。
当時読んだ時と変わらず、ストーリー、登場人物のインパクトは薄かったです。 しかしながら、トリック自体は今も覚えていたため、そこはインパクトはあったのかなと思います。 伏線、ミスリードの張り方と回収後のロジック展開もしっかりしており、やはり一段目と同様、良くも悪くも本格ミステリの教科書的な存在と思いました。 しかしTV版は偶然ラストの15分程見たけれど、あれはひどかった。 |
No.23 | 5点 | kanamori | 2011/01/03 21:59 |
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殺人方程式シリーズの第2弾。
シリーズ・キャラクターは前作より馴染み安く感じましたが、今回は事件そのものに魅力がなかった。 |
No.22 | 5点 | ムラ | 2010/12/16 02:37 |
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前作よりもユーモアが利いていて面白かったです。
こんな緩い感じも読んでいて好きですね。 トリックも納得。 それでいてプロローグは幻想的。 |
No.21 | 8点 | seiryuu | 2010/12/05 11:22 |
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タケマルに笑い、プロローグとインターローグの演出に惚れた。 |
No.20 | 6点 | E-BANKER | 2009/09/09 22:36 |
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「殺人方程式」に続く、明日香井兄弟シリーズの第2作目。
「館」シリーズとは一味違った、純粋パズラー小説。 ~奇天烈な洋館に集まった人々は目を疑った。6年前に殺された女流作家そっくりに、その妹が変貌していたのだ。そして、姉の事件と同じ月食の晩に悲劇が彼女を襲う。不思議な力を持っているという黒髪を切られるという手口も酷似して! 必要な手掛かりをすべて掲示して読者へ挑戦する新本格ミステリーの白眉~ やっぱり、前作よりは落ちるという印象。 「本格物らしい本格物を書くつもりで書いた」と作者あとがきでありますが、まずは提示される「謎」そのものが小粒な感があります。 特に、「なぜ被害者の黒髪が切られたのか」については、本作の中心的な仕掛けでありながら、ミステリーファンには「見え見え」ではないでしょうか? その辺、もう少し捻りが欲しかったなぁ。 ロジックの積み重ねで、真相を暴いていくというスタイルは好ましいと思えますし、個人的に好きなシリーズですので、評点はこんなもんで・・・ (是非、新作が読みたいシリーズなんですけどねぇ。無理かな?) |