海外/国内ミステリ小説の投稿型書評サイト
皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止 していません。ご注意を!

[ 時代・捕物帳/歴史ミステリ ]
続巷説百物語
巷説百物語シリーズ
京極夏彦 出版月: 2001年05月 平均: 7.00点 書評数: 14件

書評を見る | 採点するジャンル投票


角川書店
2001年05月

角川書店
2005年02月

No.14 9点 じきる 2022/03/24 17:41
前作に比べて個々の登場人物をより深く掘り下げており、連作としての物語の妙もある。味わい深い素晴らしいエンターテイメントだと思います。

No.13 7点 ムラ 2013/02/08 18:02
(軽いネタバレあり)
前作の仕置き人短編集な作品から、一気に濃厚な百物語に昇華したイメージ。
この作品で個人的に何よりも面白い所は悪行も、仕掛けも、すべて人間がやったことなのに、それでも祟りや妖怪がやったとしか感じられない所にあった。
昔の人たちが祟りや妖怪を恐れていたのは、無知からではなく、そうしたほうが収まりがいいからと京極も言ってたが、この話をみるとさらに納得させられる。
起承転結の流れも秀逸で、序盤で謎をばら撒き、後半で回収するというミステリとしての体裁もきっちりそろっている。
この作品で出てきたもっとも醜悪な悪人も、単なる生まれの環境の所為にしなかったところも好印象。
ただ、残念だったのは取り巻きの四人の背景をもうちょっと他の話で見たかったかな。このうちの二人はガッツリ書かれてたけど、残り二人がぱっと出てぱっと消えたので印象に薄い。
しかし、百介は晴れて作家になったことでより一層関口くんみたいなキャラになってる気がする。

No.12 9点 TON2 2012/12/19 21:05
角川書店
 「野鉄砲」「狐者異(こわい」「飛縁魔(ひのえんま)」「船幽霊」「死神或いは七人みさき」「老人火(ろうじんのひ)」の6編。
 日常生活の埒外にいる小股くぐりの又市たちが、仕掛けをほどこして事件を妖怪仕立てにしていきます。又市たちが自分の住む世界の領域をきっちりと決め生きていくさまは、ストイックでかっこいいと言えます。
 連絡短編集で、ラストに向かって物語が収斂していくのは、さすが京極夏彦です。
 小説を読んで、久しぶりに心から面白いと感じました。

No.11 2点 daiki 2009/06/02 00:24
う~ん、どうもよく分からない。普通に面白いとは思うけどそこまで評価すべきものなのか。『魍魎の匣』が凄かったからもうあとはどうでもいい、ことはないけど、どれ読んでも同じような感じ、というか普通というか。

No.10 8点 おしょわ 2008/03/12 21:56
前作よりも一冊でのまとまりが高いです。
面白さは変わらず楽しめます。

No.9 1点 rikipon 2007/06/21 22:44
百介の気持ちに入り込みすぎて、最後号泣しまくりました。もう又市たちに会うことはないのかと想像するだけで、心がえぐられたようにとにかく哀しくて哀しくて…

No.8 8点 vivi 2007/06/06 01:42
仕掛けの出来も最高ですが、やはり生き生きと描かれた人物の魅力が最高です。
続編の「後」「前」が出ていますが、
『巷説百物語』『続巷説百物語』の世界がしっかり書かれていたからこそ。
江戸を非常に身近に感じました。

No.7 5点 884 2005/04/23 19:19
 京極堂らしい作品でしたが、それだけです。

No.6 8点 HATT 2004/12/30 21:50
前作に比べたら若干評価は低くなる。
後半クライマックへの雪崩れ込みは手に汗握る。

No.5 9点 かつお 2003/01/22 00:44
少々話が壮大になりすぎた感もありますが、最後の話は最高に悲しく、最高なけりのつけ方でした。

No.4 9点 美由 2002/11/07 01:59
前巻最初では、軽いエンターテイメントのつもりだったのが、読み進むにつれ自分がいつの間にか百介の視点、思考、感情に同調してしまっていた。百介になって、事態の謎にやきもきしたり、又市一味に惹かれたりとした。その後に来た、最後の「お別れ」は、切ないほどの喪失感を今でも、与え続けている。一つの思い出が、閉じられていくようなラストは、爽やかな読後感の作品とは違い読者自身も作品を通して、否応無く、何かを得て何かを失ってしまわせたような気がした。9点なのは、未だに何となく哀しいからである。

No.3 8点 流破 2002/07/04 16:50
終わりだったんですね。
これだけの作品をすんなり2冊で終わらせてしまうなんて
すごいです。最後の言葉が胸にひびきます。
もう又市はいないのか・・・寂しい

No.2 10点 美来 2002/06/12 12:12
1作目は単なるエンターテイメント。
2作目はそれ以上、人間の内を書きたかったんだなぁと
感じました。
とにかく、2作ともとてもよい作品でした。

が。
あまりにもきちんと終わってしまって残念。
このシリーズ、好きだったので続けて欲しかったです。

No.1 5点 わかいろ 2001/05/29 20:26
前作に比べて、1話あたりのページ数が増えたためか、非常に面白かった。(前作も面白いけど)
最後の章は、もう、最初のくだりから涙出そうで堪えるので必死でした。結局、泣きましたけどね。最後。
読了後、何かが心に引っかかっているような感じです。


キーワードから探す
京極夏彦
2023年09月
鵼の碑
平均:6.17 / 書評数:6
2019年06月
今昔百鬼拾遺 天狗
平均:5.50 / 書評数:2
2019年05月
今昔百鬼拾遺 河童
平均:5.67 / 書評数:3
2019年04月
今昔百鬼拾遺 鬼
平均:6.00 / 書評数:3
2018年02月
虚談
平均:5.00 / 書評数:1
2018年01月
ヒトごろし
平均:6.50 / 書評数:2
2016年11月
書楼弔堂 炎昼
平均:6.00 / 書評数:1
虚実妖怪百物語 急
平均:7.00 / 書評数:1
2016年10月
虚実妖怪百物語 破
平均:6.00 / 書評数:1
虚実妖怪百物語 序
平均:5.00 / 書評数:1
2015年10月
ヒトでなし 金剛界の章
平均:7.00 / 書評数:1
2013年11月
書楼弔堂 破曉
平均:6.00 / 書評数:1
2012年03月
百鬼夜行 陽
平均:6.50 / 書評数:2
2011年10月
ルー=ガルー2 インクブス×スクブス 相容れぬ夢魔
平均:8.00 / 書評数:3
2010年07月
西巷説百物語
平均:6.00 / 書評数:1
2010年05月
死ねばいいのに
平均:6.00 / 書評数:8
2010年01月
数えずの井戸
平均:6.50 / 書評数:2
2009年05月
厭な小説
平均:5.80 / 書評数:5
2008年07月
幽談
平均:5.00 / 書評数:1
2007年09月
妖怪の理 妖怪の檻
平均:6.00 / 書評数:1
2007年04月
前巷説百物語
平均:8.25 / 書評数:4
2006年09月
邪魅の雫
平均:5.60 / 書評数:15
2004年09月
百鬼夜行 陰
平均:6.20 / 書評数:15
2004年07月
百器徒然袋 風
平均:7.07 / 書評数:14
2003年12月
豆腐小僧双六道中ふりだし
平均:5.00 / 書評数:2
後巷説百物語
平均:8.33 / 書評数:6
2003年08月
陰摩羅鬼の瑕
平均:5.53 / 書評数:34
2002年09月
覘き小平次
平均:6.71 / 書評数:7
2001年11月
今昔続百鬼 雲
平均:6.17 / 書評数:12
2001年06月
ルー=ガルー 忌避すべき狼
平均:5.28 / 書評数:18
2001年05月
続巷説百物語
平均:7.00 / 書評数:14
2000年02月
どすこい(仮)
平均:5.31 / 書評数:13
1999年11月
百器徒然袋 雨
平均:7.73 / 書評数:45
1999年09月
巷説百物語
平均:7.43 / 書評数:21
1998年03月
塗仏の宴
平均:5.77 / 書評数:47
1997年06月
嗤う伊右衛門
平均:7.26 / 書評数:27
1996年11月
絡新婦の理
平均:7.79 / 書評数:63
1996年01月
鉄鼠の檻
平均:7.29 / 書評数:58
1995年05月
狂骨の夢
平均:6.89 / 書評数:55
1995年01月
魍魎の匣
平均:7.92 / 書評数:148
1994年08月
姑獲鳥の夏
平均:6.90 / 書評数:168