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[ 本格 ] 魔法の小箱 ソーンダイク博士 「ソーンダイク博士短編全集第3巻 パズル・ロック」掲載 |
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R・オースティン・フリーマン | 出版月: 2021年04月 | 平均: 5.00点 | 書評数: 1件 |
国書刊行会 2021年04月 |
No.1 | 5点 | nukkam | 2024/02/20 08:05 |
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(ネタバレなしです) 1922年から1927年にかけて雑誌発表された短編9作を収めて1927年に単行本化されたソーンダイク博士シリーズ第5短編集です。国内では「ソーンダイク博士短編全集第3巻 パズル・ロック」(国書刊行会)で読むことができます。R・オースティン・フリーマン(1862-1943)は晩年の1940年代前半までシリーズの執筆を続けましたがシリーズ短編は本書で打ち止めとなり、本格派推理小説の黄金時代に短編作品に替わって長編作品が主流になった証拠の一つと評価されています。第4短編集の「パズル・ロック」(1925年)に比べると地味な作品が多く、トリック重視の作品もアイデアに新鮮味を感じません。ミスリードが光る「ポンティング氏のアリバイ」(1927年)とソーンダイクの論理的推理が光る「パンドラの箱」(1922年)がまあまあの出来栄えに感じました。 |