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[ 本格 ]
ソーンダイク博士の事件簿
ソーンダイク博士 「ソーンダイク博士短篇全集:第2巻 青いスカラベ 」掲載
R・オースティン・フリーマン 出版月: 2020年12月 平均: 6.00点 書評数: 1件

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国書刊行会
2020年12月

No.1 6点 nukkam 2021/01/26 21:54
(ネタバレなしです) このタイトルで日本独自に編集された2巻の創元推理文庫版を連想する読者も多いとは思いますが、ここで紹介するのは1920年から1923年にかけて発表された8作のシリーズ作品を収めて1923年に発表されたオリジナル短編集です(国書刊行会版の「ソーンダイク博士短編全集第2巻 青いスカラベ」で読むことができます)。シリーズ短編を収めた短編集は「ジョン・ソーンダイクの事件記録」(1909年)、「歌う白骨」(1912年)、「大いなる肖像画の謎」(1918年)がありますが「大いなる肖像画の謎」は全7作の中短編の内、シリーズ作品はわずか2作なのでシリーズ短編集とは主張しにくく、本書こそがシリーズ第3短編集と呼ばれるにふさわしいと思います。過去の作品と大差ないレベルなのでもはや時代遅れと評価されるかもしれませんが、法医学者探偵としての個性はちゃんと発揮されていて個人的にはこれでいいと思います。私のお気に入りは聖書に由来するタイトルが中身とよく合っている「人間をとる漁師」とおよそ法医学者向きとは思えない金塊盗難事件に挑戦する「盗まれたインゴット」です。余談ですが白水社版で「試金石」のバクスフィールドという人名をバクスフォードと誤記して混乱させているのは残念。それでも雑誌掲載時の写真(単行本では削除)を復活掲載してくてことへの感謝の方が上回りますが。


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R・オースティン・フリーマン
2021年04月
魔法の小箱
平均:5.00 / 書評数:1
パズル・ロック
平均:7.00 / 書評数:1
ソーンダイク博士短篇全集:第3巻 パズル・ロック
2020年12月
ソーンダイク博士の事件簿
平均:6.00 / 書評数:1
ソーンダイク博士短篇全集:第2巻 青いスカラベ
2020年09月
ジョン・ソーンダイクの事件記録
平均:7.00 / 書評数:1
ソーンダイク博士短篇全集:第1巻 歌う骨
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2020年05月
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2020年03月
もの言わぬ証人
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2016年10月
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2015年04月
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ポッターマック氏の失策
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2008年01月
猿の肖像
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2007年10月
ペンローズ失踪事件
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2006年03月
証拠は眠る
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1977年08月
ソーンダイク博士の事件簿Ⅱ
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ソーンダイク博士の事件簿Ⅰ
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ダーブレイの秘密
平均:6.00 / 書評数:3
1951年04月
オシリスの眼
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