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ミステリの祭典

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レッドキングさんの登録情報
平均点:5.28点 書評数:943件

プロフィール| 書評

No.163 6点 龍神池の小さな死体
梶龍雄
(2019/02/14 22:06登録)
人物どんでん返しトリックは素晴らしい。「龍神池」なんてケレンミたっぷりなよだれ垂れそうな題名ついてんのに、アリバイ時間トリックってのがちと物足りない。


No.162 8点 貴婦人として死す
カーター・ディクスン
(2019/02/13 18:55登録)
心中自殺しかありえない状況にして殺人。足跡の偽造が不可能という設定下での足跡トリック。360度+αに「開かれた空間」にして他殺不可能な「密室」。
4人の・・いや、アクロイドネタ含めて5人の容疑者が浮かんだが、あの犯人だけには思い至らなかった。やられた。


No.161 5点 羊たちの沈黙
トマス・ハリス
(2019/02/12 18:29登録)
二人のモンスター「ドクターレクター」と「バッファロービル」が実によい。テーマは「皮」。「皮」を利用した「密室」消失トリックが、もっときっちり作り込まれていて、「皮」を主題にした連続殺人犯特定のロジックがキチンと展開されていたら、本格物としても傑作になっていたろう。惜しい。


No.160 6点 丸太町ルヴォワール
円居挽
(2019/02/10 17:11登録)
実在する街を舞台に、虚構されたミステリ空間で展開するロジックのお話。ヒロインのコテコテの関西弁がたまらない。(あんな言葉話す女、現実にはいないんだろなあ、て思ってたが実際に存在していた。)


No.159 7点 ダレカガナカニイル・・・
井上夢人
(2019/02/10 16:58登録)
結末の哀切感に不覚にも感動してしまった。あの「意識」、自分の頭に住み着いてくんないかなあ。


No.158 3点 殺人鬼
綾辻行人
(2019/02/10 16:48登録)
この小説で、人物叙述トリックの部分を、驚け楽しめという方が無理だ。


No.157 4点 クラインの壷
岡嶋二人
(2019/02/09 21:30登録)
将来、精密なバーチャル感覚装置が作られて、それでもなお、こんなこと言える自信はないけれど、「夢から覚めた夢」を見ることはあっても、「今この瞬間は夢ではなく、間違いのない現実だ」と明確に自覚する夢なぞ見たことない。


No.156 6点 そして扉が閉ざされた
岡嶋二人
(2019/02/09 21:23登録)
実に「あるある感」感じる真相だ。その時には全く自覚がなく、忘却されていた事柄で、思い返した時に「今だから解る」事柄として明確になる出来事って・・・。


No.155 5点 症例A
多島斗志之
(2019/02/09 21:07登録)
20世紀前半に、ミステリが隆盛したのとフロイトが流行したのは軌を一にしているという説を聴いたことがある。
現代の心理学界でフロイト流精神分析が「異端」ということは知っている。ましてや精神医学においてはなおの事だろう。そりゃあ鬱病を患って精神科行った際に、幼少期トラウマの物語作らされても意味ないし、抗鬱剤飲んだ方が手っ取り早いし。ミステリにおいても、二重人格多重人格ネタは双子ネタレベルに幼稚感がするが、ミステリの「真相解明」と無自覚だった自己の「心の解明」って、いまもなお魅力的なテーマなんだな、困ったことに。


No.154 5点 時の鳥籠
浦賀和宏
(2019/02/08 19:59登録)
一時期、この作家の全小説を読破していこうと思ったこともあった。この作品位まではよく覚えているが、その後、突然に興味が失せてしまい、名前すら忘れていた。 


No.153 5点 記憶の果て
浦賀和宏
(2019/02/08 19:56登録)
佐藤友哉や舞城王太郎のこと思い出していたら この作家のこともフト思い出した。それなりに面白かったかな。


No.152 2点 世界は密室でできている。
舞城王太郎
(2019/02/08 19:41登録)
この作家が、カーや島荘なみのトリックを考案し、なおその上で自作品をパロディの様な物と化すことができたのならば さぞや素晴らしかったろう。


No.151 3点 フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人
佐藤友哉
(2019/02/08 19:11登録)
なんだかんだ、この人の小説をずっと読んでいた。千のなんたらとバックベアードとかいうので完全に見限るまでは。その後この小説家、「何か」から卒業して「純文学」に栄転できたのかな。


No.150 4点 エナメルを塗った魂の比重 鏡稜子ときせかえ密室
佐藤友哉
(2019/02/08 19:00登録)
「この手」の小説家の中では・・・乙一以外では・・・一番好きかな。で、この小説家の作品ではこれが一番良かったかな。


No.149 6点 アクロイド殺し
アガサ・クリスティー
(2019/02/07 14:01登録)
野暮な奴がミステリの悪口言う時「アクロイドやYの悲劇がどんなに面白いと言ったって、しょせん驚ろかしてそれで終わりだろ?」て引用する位に日本ではミステリを代表する作品だから、いまさらネタバレもクソもないと思うから書くけど、昔は広辞苑の類にも「アクロイド殺し:記述者即犯人という意表をついたアガサ・クリスティの・・」って項目があったはずだ。
高名な評論家が、「アクロイド」とか「Yの悲劇」は犯人が分かってから読み返す方が面白い、とか書いていたが・・実際たしかにそうだったが・・今、あらためて読み返しても「こんなもんだったか」が冷静な感想となる。ただ、作品への懐かしき思い入れを込めて点数にはオマケを付けたい。


No.148 4点 ドーヴァー4/切断
ジョイス・ポーター
(2019/02/06 11:44登録)
「ブラックユーモア」って評判とタイトルから「あれ」連想して 期待して読んだんだけれども 最後は曖昧にはぐらかされちまった。女流だしなあ そこまでお下品にはなれんよなあ。


No.147 6点 プレーグ・コートの殺人
カーター・ディクスン
(2019/02/05 20:51登録)
「まだらの紐」や「斜め屋敷」同様に、けっして「密室」ではないんだよな 窓あるし。ただそれをどう不可能らしく見せるかにかかってくるわけで、そこで初めてオカルトが生きてくる。


No.146 5点 白い僧院の殺人
カーター・ディクスン
(2019/02/05 20:41登録)
雪と足跡の「密室」って感心したことないんだよな、麻耶雄嵩の「夏と冬の奏鳴曲」除いて。でもこれは納得できる。


No.145 3点 爬虫類館の殺人
カーター・ディクスン
(2019/02/05 20:36登録)
爬虫類って銘打ってるんだから、トリックにオオトカゲかアナコンダが絡んでほしかったな。でも「爬虫類を愛してる奴が自殺のみちづれにするわけない」って少し良い話だ。


No.144 6点 ユダの窓
カーター・ディクスン
(2019/02/04 12:26登録)
トリックそれ自体を箇条書きされたら小学生向けレベルだろうに かくも面白い法廷サスペンスに仕上がっている。

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