| レッドキングさんの登録情報 | |
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| 平均点:5.31点 | 書評数:1112件 |
| No.332 | 7点 | 亜愛一郎の狼狽 泡坂妻夫 |
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(2020/04/21 00:44登録) ・「DL2号機事件」 奇妙奇天烈にして不思議と説得力あるホワイダニット。5点 ・「右腕山上空」 自殺偽装の殺人を見破るロジック。読み返すとフー・ハウ伏線叙述もさり気なくあった。「スネーク菓子」「ヒップ大石」いい商品いい芸人と思うがなあ。7点 ・「曲がった部屋」 左右のロジックからの犯人特定。「死出虫」なんてグロテスクな虫いるのか・・見たくねえ。7点 ・「掌上の黄金仮面」 前後のロジックからの不可能犯罪解決。昔「欽ちゃんの仮装大賞」で、女子大生がこのトリックで「ゾンビ」演じてた。6~7点 ・「G線上の鼬」 車を利用した場所錯視トリックによる犯人消失トリック。6点 ・「掘出された童話」 解読されても感心させられるだけで、とても共感感銘できない暗号解読物。あれ理解できる人、極めて限られるじゃないか。こしらえた作者の労力に賛辞は惜しまないけれど。7点 ・「ホロボの神」 太平洋戦争中の未開民族の小屋で起きた「不可能殺人」の時を経た解決。7~8点 ・「黒い霧」 ユニークな殺人アリバイトリックにパイ(もっと恐ろしい物も・・)投げドタバタ喜劇付き。5~6点 ※眉目秀麗長身で文武両道秀でながらズッコケ気味の名探偵と、三角顔(△、▽どっちだ?)の謎の老婆がレギュラーの短編集。駄作なく文字通り「粒ぞろい」全体で7点 |
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| No.331 | 7点 | 捕虜収容所の死 マイケル・ギルバート |
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(2020/04/18 10:22登録) 第二次大戦イタリア軍捕虜収容所。脱走計画の地下トンネルを掘り進める連合国軍捕虜達の前に、突然、殺されて間もない死体が現れる。死体が地下トンネル先端に存在することは、状況的に不可能なはず・・・。大脱走を巡る虚々実々サスペンスと、「この死体どこから」の不可能トリックミステリが併存する設定が素晴らしい。 |
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| No.330 | 6点 | ヴィーナスの心臓 鮎川哲也 |
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(2020/04/16 20:06登録) ・「達也が嗤う」 ダブル叙述トリック・・それらしき詐術は何もないのに簡潔な文体それ自体がトリックさせるところがよい・・「背に腹を代え~」の方はちといただけないが・・叙述トリックに8点。だが最後の二人の容疑者のうちどちらが犯人かを示す決定的なロジックはないのでマイナス1点で7点。 ・「ファラオの壺」 「小学5年生:探偵クイズ」とかでも当てられそうなネタなので、2点。 ・「ヴィーナスの心臓」 盗難時間による犯人特定のロジックに、6点。 ・「実験室の悲劇」 あとうかぎり最少の容疑者と証拠のロジック。見事! 8点。 ・「薔薇荘殺人事件」 犯人が己の特徴を隠蔽するための行為をあばくことで、犯人を特定するロジック。殺害道具=犯行場所ネタの方は見事だが、被害者のケープの方はイマイチ決まり方が悪い。これ「気のまわし過ぎ」てことにならないか(そもそもあの症状って「神話」だとも聞いているが)。それよりも冒頭が叙述トリックになっている事の方を評価して、7点。 ・「山荘の死」 ただの一言で、こんなに見事に犯人を特定したロジックは見たことない。9点。 ・「悪魔はここに」 実につまらん。2点 で、平均とって・・(7+2+6+8+7+9+2)÷7=5.857142・・四捨五入で6点。 |
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| No.329 | 5点 | ヒッコリー・ロードの殺人 アガサ・クリスティー |
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(2020/04/15 17:12登録) 下宿館を舞台にした男女青春群像ミステリ・・と思わせて、アガサ・クリスティーにも「旧体制社会」以降を舞台にしたの書けるんだ・・と思わせて、ホワイダニット、ちとずっこける。最後になって、結局は「旧世界」ミステリの匂いが・・。まーた、あの手の犯人キャラトリックなのが、いかにもアガサ・クリスティーらしい。でも、あの婆さん、新世代の、60年代以降の若者文化にさえも、きっと「寛容」(ちと皮肉を含めながらも)な人だったんだろうな。ドロシー・セイヤーズみたいな気持ち悪い通俗的保守派臭がないのがいい。ので、点数オマケ付き。 ※こういうマザーグース童謡の使い方はよいな。 |
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| No.328 | 5点 | 鎮魂歌 不夜城Ⅱ 馳星周 |
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(2020/04/13 08:37登録) 「不夜城」の続編。主人公:劉健一(料理の鉄人:陳健一でなく)は深海に潜み、第一作では脇にいた北京マフィアのドン:崔虎・・残忍にして狡猾、ぱっと見「とうがたった大学院生」にしか見えない狂虎・・が前面に出てきて、対立する上海マフィアに台湾勢力、警官崩れ等が絡み、血で血を洗う殺し合い騙し合いを繰り広げる。主人公の「操り」位置をミステリ要素と評価したい。 それにしても、北京語・上海語・台湾語・日本語が飛び交うと、中国人同士でさえ、どれが日本語でどれが中国語か判別できない、てのは目からウロコだった(ホントかどうか知らん)。 |
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| No.327 | 4点 | 不夜城 馳星周 |
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(2020/04/13 08:12登録) 日台ハーフの若者を主人公に、歌舞伎町を舞台に、上海マフィア台湾マフィア北京マフィアetcがダマし合い凌ぎ合い殺し合うハードボイルドなクライム小説。「ゴッドファーザー」のスケールや「犬の力」の迫力には到底及ばないにしても、手に汗握るほどワクワクドキドキ面白い。 吉川英治賞てのは納得するが、「このミステリーがすごい」一位とかは・・それはちと違うんじゃね。「大誘拐」「新宿鮫」とかもそうだが、「講談」に「落語」賞出す程の違和感が。「テツandトモ」大好きだが、あれ「漫才」って言われてもなあ。 じゃあ、お前もこのサイトで採点するなよってことになるので、あまり心の狭いことは言わず、でも「ミステリ」サイトなんで点数は抑え込んで・・・ |
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| No.326 | 3点 | さよならの代わりに 貫井徳郎 |
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(2020/04/12 18:55登録) 好きなんだけどなあ、この手の。ここがミステリサイトでさえなければ・・・ |
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| No.325 | 6点 | 黒いトランク 鮎川哲也 |
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(2020/04/11 16:05登録) 思い出す。 なんとか「読者挑戦状」みたいに見破ってやろうと、ノートに克明メモしながら読み進めたことを。 いいセン行ってたと思う・・85点(?)位までは追いつめたんだけどなあ・・・ |
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| No.324 | 5点 | 樽 F・W・クロフツ |
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(2020/04/11 15:55登録) 十代初読で「おお、深い!」 時を経て再読し「つ、つまらん。」 更なる再読で「樽はそんなにタルくない・・」 |
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| No.323 | 4点 | 愛国殺人 アガサ・クリスティー |
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(2020/04/11 00:36登録) 「従僕に英雄なし」ならぬ「歯医者の前に英雄なし」の話。顔無し死体トリックの一捻り発展形。これも「マザーグース物」って言えるのかな、でも見立て殺人でない所が良い。マザーグース見立ての始まりってヴァンダイン「僧正殺人事件」なんだろうか。「誰が殺したコックロビン」「小さな兵隊さん10人」始め、見立て殺人を面白いと感じたことがない。我が横溝の手毬唄見立て(あれは怖かった)を除いて。 |
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| No.322 | 6点 | バーニング・ワイヤー ジェフリー・ディーヴァー |
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(2020/04/07 16:22登録) ライムシリーズ第九弾。今回の敵は、電力を自由に操り惨劇を繰り返す「電気男」。骨格は〇〇殺人と見せかけた✕✕殺人・・と見せかけた△△殺人、そうDMディヴァイン「五番目のコード」と同じで、ここまでなら4~5点。と見せかけておいて、ボスキャラ「ウォッチメーカー」・・ライムのモリアーティたる・・ウォッチメーカー登場で加点。 |
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| No.321 | 6点 | そこに薔薇があった 打海文三 |
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(2020/04/05 19:34登録) 脱俗的で洒落た会話で進む少しエロい話が、信じられないほど唐突な惨劇で幕となる六つの短編。全く無関係に見えた諸短編は、最後の第七篇で一挙にホワット及びフーダニットミステリへと展開して、一つに収束する。 「薔薇を求めていたわけではないのに、そこに薔薇があった・・」 |
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| No.320 | 7点 | 弁護側の証人 小泉喜美子 |
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(2020/04/03 00:26登録) 初読時の感想は忘れた。あの叙述トリックに驚いたのか、え?って訝しく読み返したのか覚えてない。「殺人交叉点」もそうだったが、その後読んだ「殺戮にいたる病」の目の覚めるような衝撃感はなかったんだろう。叙述、特に冒頭の鉄格子越しの会話を注意深く読み直したが、「◯◯に死刑が宣告され・・」の伏字叙述が気になった。「殺戮に~」ではフルネーム明記されていた。そこらへんかな。 高木彬光に推奨されて世に出ながら、さほど脚光をあびることもなく、51歳で信じられない様な終わりを遂げた作者の生涯に哀悼の意を込めて、点数はオマケ加算。 |
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| No.319 | 3点 | ポケットにライ麦を アガサ・クリスティー |
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(2020/04/02 23:58登録) 「まざあぐうす見立て」にはお腹いっぱい。これ、探偵が犯人を名指した後日に、その証拠たる写真と手紙が発見されて終るより、名指しせずに犯人の条件を絞っておいて、ラストの一行で、「写真に写っていたのは・・◯◯だった」とかの方が効果的でない? 「最後は精神病院に逃げ込んで死刑を逃れるつもりでしょう」「かまいません、死刑にしてしまいなさい!」・・・いいなあ、ミス・マープル。 |
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| No.318 | 3点 | 幽女の如き怨むもの 三津田信三 |
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(2020/03/31 15:28登録) 「~の如き~もの」シリーズ(長編)第六弾。これあれだ「ホッグ連続殺人」の〇〇に見せかけた✕✕だ。 ※「恐ろしや」ホラー感に重要なのは、閉鎖的な山里という舞台ではないかと思う。「厭魅」「首無」「山魔」に比べると、海の「凶鳥」や湖の「水魑」のホラー感は薄く、遊郭とはいえ人里を舞台にするとさらに薄まってしまう。 |
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| No.317 | 5点 | 日本庭園の秘密 エラリイ・クイーン |
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(2020/03/30 22:54登録) 喉を切り裂かれた女の部屋と、屋根裏部屋の間のドアは内側から閉まっており、窓には鉄格子、もう一つの出入り口はずっと別の女の眼があり、犯人の出入りが不可能な「密室」だった・・。当初、「ニッポン扇~」てなタイトルで雑誌に載ったが対日外交状況から「The Door Between」で刊行されたとかの風説あるが、眉唾らしい。でもこれ内容からして、「ニッポン樫鳥~」ていうのが一番よいかと。三津田信三「凶鳥の如き忌むもの」もそうだったが、「密室」には猿や蛇より鳥を使うのが良いのではと思った。 ※ところで、殺人鬼を毒殺しちゃう探偵はともかく、証拠を捏造する探偵てのはいただけないぞ。 |
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| No.316 | 5点 | 水魑の如き沈むもの 三津田信三 |
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(2020/03/30 22:51登録) 「~の如き~もの」シリーズ(長編)第五弾。引田天功水中大魔術トリックと因習ホラーの結合。それまでのシリーズ長編初読時に感じた「こええな」感が薄まっている。この作品以降も、長短何作かこのシリーズ出てるが、おそらく将来、ヴァン・ダインの様に、「厭魅」からここまでの五作が傑作群として括られると思われ。「首無」>「厭魅」≧「山魔」>「凶鳥」≒「水魑」てな作品優劣順位かな。(好きな順は「山魔」>「厭魅」≧「首無」・・だが) ※ところで、畔辺りから現れた大蛇鯰みたいな化物、あれ何だったんだ? |
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| No.315 | 7点 | 山魔の如き嗤うもの 三津田信三 |
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(2020/03/29 22:50登録) これ大好きだ。わが生涯で愛する(「優れてる」ではなく「面白い」でもなく)「愛する」ミステリベスト10に入る。 第一位:「翼ある闇」 第二位:「赤い右手」 第三位:「孤島の鬼」 第四位:「囁く影」 第五位:「夏と冬の奏鳴曲」 第六位:「グリーン家殺人事件」 第七位:「Yの悲劇」 第八位:「山魔の如き嗤うもの」 第九位:「八つ墓村」 ・・・うーん、順位はかなり気まぐれだ |
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| No.314 | 5点 | 凶鳥の如き忌むもの 三津田信三 |
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(2020/03/29 22:48登録) 驚くべき不可能トリック。でも、そんな綺麗に白骨になるかなあ。 |
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| No.313 | 4点 | ダーク 桐野夏生 |
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(2020/03/26 21:14登録) まとまったミロシリーズとしては第三弾にして最後(かな)。「ハードボイルド」てのが、何らかの・・やせ我慢の様な「美学」に彩られた虚構ならば、これはひたすらに魂の醜悪さや否定性に動かされた・・もう「文学」てなジャンルかな。でも、残念ながら、あまり「ミステリ」してない。 |
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