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ミステリの祭典

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ドーヴァー 4/切断
改題『切断』

作家 ジョイス・ポーター
出版日1969年01月
平均点6.17点
書評数12人

No.12 4点 レッドキング
(2019/02/06 11:44登録)
「ブラックユーモア」って評判とタイトルから「あれ」連想して 期待して読んだんだけれども 最後は曖昧にはぐらかされちまった。女流だしなあ そこまでお下品にはなれんよなあ。

No.11 7点 nukkam
(2016/09/22 00:38登録)
(ネタバレなしです) 1967年に発表された史上最低の探偵ドーヴァー警部シリーズ第4作の本格派推理小説です。本書のドーヴァーは人の迷惑を顧みないところは相変わらずですが推理に関してはいつになく鋭くて迷探偵ではなくちゃんと名探偵ぶりを発揮していたように思えます。結末はちょっと他に例を見ない型破りなもので(私は目が点になりました)、最高傑作との評価に恥じません。それまで私はブラックユーモアというのをあまりよく理解していなかったのですが、本書を読んでああこれこそブラックユーモア以外の何物でもないと啓蒙されました。

No.10 7点 ロマン
(2015/10/20 17:58登録)
ユーモアブラックミステリーとして世界的に有名な古典的名作。男ならいやー凄い本やと思うはず。最低の探偵(人間)としてという看板に寸分狂わず、ドタバタな状況の中、事件を解決してしまう所がミソ。メルカトルを越えたクズの探偵の迷推理とそれが当たってしまう状況、動機、クズさ、ドタバタに大いに笑いこけた。

No.9 5点 斎藤警部
(2015/10/20 17:55登録)
うっかり読み流して「元祖・日常の謎」かぁ、なんておかしな結論付けないように!
「奇妙な味」短篇向きの素材を扱っている様な気もしますが、これをわざわざ長篇に引っ張った故のまさかの結末意外感ですよね。 ネガティヴユーモアもなかなかで、まずまずのなかなかのまぁまぁな読み応えでした。

No.8 6点 文生
(2015/10/19 01:36登録)
意外な動機という点では史上1、2位を争う作品ですね。ただ、海外のユーモアミステリーがちっとも笑えないのはいつもの通り。

No.7 6点 りゅうぐうのつかい
(2015/10/18 19:23登録)
言いたい放題、やりたい放題、勝手気ままで、鼻つまみ者のドーヴァー警部の引き起こすドタバタ劇。
本格ミステリー作品ではなく、ドーヴァー警部の傍若無人なキャラクター、周囲を巻き込んで繰り広げられるドタバタ劇を楽しむ作品。
ドーヴァー警部の推理は、捜査の課程で判明した様々な出来事を踏まえた上での意外なものだが、仮説に過ぎず、読者がこの推理をするのは難しい。
ドーヴァー警部が物証をつかむために企てた策略も、ドーヴァー警部らしい、身勝手きわまりないもの。
「ところで、真相は何?」
最後の最後で、煙にまかれてしまった気分。

No.6 5点 ボナンザ
(2014/11/06 20:03登録)
とんでも展開、とんでも論理が楽しいユーモア作品。
シリーズ最高傑作といわれるだけありますね。

No.5 4点 蟷螂の斧
(2014/06/13 08:19登録)
評価に悩む作品。短編であれば、ブラックユーモアとしてラストのオチ(終わり方)は高評価としたいところ。結構好きなタイプです。ただし、長編であるので犯人?側の心理描写(面白い動機)や、ある程度の証拠(伏線でも可)が欲しい。ダメ刑事のひらめきだけでは物足りない感じがしました。

No.4 9点 tider-tiger
(2014/05/26 16:30登録)
中盤にたるい所もありますが、大好きな作品です。
自分が評価しているのは主に二点。
一つは他の方も指摘されているとおり、事件の真相というか動機が変てこ過ぎること。すごい発想。素晴らしい!
もう一点は主人公のドーバー警部が「欠点も多いけど実はいい奴」などではなく「正真正銘のイヤな奴」であること。
純文学とかならともかく、こんなのを探偵役にしてミステリを成立させてしまうのは凄いことだと思います。
ちなみに自分はこの作品のユーモアセンスも嫌いじゃないです。
ミステリをあまり読んだことのない人がいきなりこれを読むと「なんだこれは、ふざけるな」と怒ってしまうかもしれません。ミステリをいろいろ読んでちょっと変わったものが読みたいという人にお薦めします。

No.3 6点 mini
(2011/11/07 09:47登録)
発売中の早川ミステリマガジン12月号の特集は、”ユーモア・ミステリ遊歩”
便乗企画として私的に遊歩してみるか、第6弾は見逃し易いが忘れるわけにはいかないジョイス・ポーター

「ドーヴァー4/切断」はこれをユーモアミステリーとしてどうかという観点でだけで採点したら多分4~5点位、兎に角笑えねえよこのユーモア
しかしこの作品の肝は途中のユーモア要素ではなく衝撃的な真相につきると言えるだろう
ユーモアという言葉だと、やはりkanamoriさんのお使いになったブラックユーモアという用語がぴったりで、一般的な意味でのユーモアとは別次元て感じだ
この突き抜けた真相を笑って享受出来るか否かで評価が割れそうだけど、案外と国内新本格しか読まないような読者にも合うかも

No.2 7点 kanamori
(2010/07/20 20:40登録)
史上最低のお下劣男・ドーヴァー警部シリーズの第4弾。
原題は「Dover and Unkindest Cut of All」で、直訳すれば本書のキモがなんとなく分かってしまいますが、これを書いたのが女性作家だから尚更スゴイ。しかし、この動機!!最高のブラック・ユーモアミステリだろう。

No.1 8点 こう
(2008/05/14 22:10登録)
 ユーモア小説といわれていますがおそらく日本人が読んでもユーモアを感じることはないと思います。そういう作風はあまり面白みはありませんがこの作品の主眼は動機で推薦文などでもかいてありますが確かに読んだことのない動機が出されておりそれだけでも一見の価値はあるかと思います。小説自体は作風はともかく満足でした。

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