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ミステリの祭典

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ダレカガナカニイル・・・

作家 井上夢人
出版日1992年01月
平均点6.95点
書評数22人

No.22 7点 レッドキング
(2019/02/10 16:58登録)
結末の哀切感に不覚にも感動してしまった。あの「意識」、自分の頭に住み着いてくんないかなあ。

No.21 6点 いいちこ
(2017/03/07 19:03登録)
これだけの長尺にもかかわらず、読ませ切るリーダビリティは一定程度評価。
また、プロットの性質上、ポワの説明と恋愛描写に一定の紙幅を割く必要性も理解。
しかし、ミステリとしての核であるトリックと真相は小粒であり、描写は丁寧な反面、クドさも目立つ点から、やはり長すぎるという評価にならざるを得ない。
完成度の高い作品ではあるが、突き抜けた点がなくパンチ力不足の印象

No.20 7点 パメル
(2016/01/29 14:53登録)
寄生した意識は誰のものか?
つきまとう夢の意味は何なのか?
事件の謎と並行して描かれる
SF的設定ミステリの先駆的な作品でその趣向を生かした解決は
全ての伏線を回収しつつ意外性を突いてしかも切ない

No.19 7点 メルカトル
(2013/03/06 22:25登録)
再読です。
かなりの長尺だが、長さを感じさせない作者の筆力は素直に褒めたたえたいと思う。
とにかく読者をグイグイ引っ張っていて、いつの間にか物語の中に引き込まれているのに気付くだろう。
SFだが、監視カメラのトリックから真犯人を突き止める辺りは、ミステリの要素もふんだんに盛り込まれており、単なるSFとは一線を画する作品なのではないだろうか。
こうした作品は、いかに着地を決めるかが勝負だと思うのだが、その意味で若干分かりづらかった部分もあった。多分これは己の理解力が足りなかったせいだと思うけれども。
まあとにかく、いろんな意味で楽しめる逸品であるのは間違いないだろう。
さすがに井上氏はソロになっても、その力量を存分に発揮しているのは素晴らしいことである。
デビュー作とは思えない手練れだ。

No.18 6点 yoneppi
(2012/01/20 20:03登録)
オチはそれなりに衝撃的だったけど、内容の割りにちょっと長いかな。

No.17 9点 モグ風
(2011/12/02 12:08登録)
これはSFサスペンスですね。でも面白い。
クライン壷以降の井上さんはSF系サスペンスがおおくなったみたいですね。
こういうのが書きたくてコンビ解消した主な理由なのかな?
でも岡嶋作品とは一味違うが別の面白さがあっていいと思う。
そういったところは読者の好みによって違ってくるが自分は岡嶋系の作品も夢人系の作品もどっちも好きみたいです。

No.16 3点 蟷螂の斧
(2011/11/24 11:15登録)
ミステリーのオチが多重人格であったというのは基本的に好みではありません。この作品は裏表紙に”多重人格ミステリー”と謳われており、通常のオチを前面に出してきているので、どんなオチがあるのか期待しましたが、???(SF?ラブストーリー?)だけが残りました。

No.15 8点 テレキャス
(2010/08/16 05:56登録)
ミステリと言うかミステリ仕立てのSF作品と言った方が良いのかなと思います。
異変に気づいた主人公の動揺や恐怖、疑心暗鬼のなかで始まる声の主とのやり取り、謎の声の主と少しずつ事態を明らかにしていこうとする過程が克明に描かれているので、ありえないようなSF的状況に次第に引き込まれてしまう。
後半は、何とも切ないラブストーリーと謎の死の解明に比重が置かれています。怒濤のクライマックスへとなだれ込んでいく展開はSF的解決ではあるけれど圧倒的なパワーを感じます。
ミステリ、SF、ラブストーリーなど要素を盛り込んだ傑作だと思います。

No.14 5点 bage
(2009/11/26 14:01登録)
井上夢人氏らしい作品だとは思いますが、なんというか、感動とか感激がなかった。読後感かさっぱりしない。

No.13 7点 こう
(2008/12/10 00:03登録)
 ミステリ的な合理的解決が全くされていない作品で初期の岡島作品や「そして扉が閉ざされた」とは一線を画していてとても驚いた覚えがあります。まあ「クラインの壺」からそうだったのですが。ストーリーにはひきこまれましたし最後のSF的ジレンマ(?)もありだと思いましたしこういった作品もいいなと当時は思いました。
 ただずっと本格からかなり離れてしまっているのが残念です。最近は作品そのものがめったにお目にかかれませんが昔の本格テイストの強い作品を味わいたいと思ってしまいます。

No.12 7点 深夜
(2007/11/13 17:42登録)
設定になじめず、ラストまでは大して面白くなかったのだが、ラストで全てが明らかになった時、「すごい」と声を漏らしてしまった。

No.11 2点 いけお
(2007/10/10 10:38登録)
単なるSFにしては冗長で、合いませんでした。

No.10 8点 VOLKS
(2007/10/01 01:02登録)
ミステリ作品ではないけれど、作品に引き込まれラストまで一気に読み進むことが出来た。

愛する人とSEXがしたくなった。

No.9 6点 sophia
(2005/08/22 22:05登録)
最後に唐突に時間を超えるのがどうも。
ポワにそんな特性があるなら伏線を張っておくべきで、アンフェアに感じました。

No.8 10点 Tetchy
(2005/06/25 23:35登録)
当時書評家の誰かが「この作品を読んで涙を流さない人とはお友達になりたくない」なんてコメントしてました。
その是非は別として、結末にはやはりじ〜んとせざるを得ませんでした。
私はオウム真理教の例の事件のあとに読んだので、全てがあの事件に結びつくような感じがしていましたが、発表は事件前なんですね。
あまりのリアリティにびっくりし、予言の書みたいな畏怖を抱きました。

No.7 9点 井上朋子
(2005/05/01 14:40登録)
やばかったなあ・・・すごい。ラストのどんでん返しにはやられました。この人は文章が上手ですね。また、岡嶋時代から継承している読後にやってくる言葉にできない怖さも健在の作品。GOODです。

No.6 6点 SD
(2004/07/08 04:34登録)
読んでいて引き込まれるのを感じる。壮大なテーマの割には背景がしょぼいかも。

No.5 7点 ギザじゅう
(2004/03/16 21:56登録)
岡嶋二人コンビを解消した後の井上夢人の処女作
井上が岡嶋とはまったく違った作風を見せ付けてくれるのは非常に嬉しい(そうでなきゃ解消の意味が無いし)。
発端からラストまで圧倒的筆力でグイグイ読ませる。結末の意外性と叙情性でいつまでも読後の印象が薄れないSFミステリの傑作!

No.4 7点 日影門
(2003/08/27 23:53登録)
 ボーダー線上の作品だけど、◎。
 一部の好事家のものだった探偵小説が推理小説となり市民権を得、ミステリあるいはミステリーと呼称されエンターテインメントの要素を広く取り入れ始めた過度期の作品。
 読後、?は残るものの、ストーリーテリングの妙で読ませる。

No.3 9点 クールガイ
(2003/07/25 01:36登録)
基本的にSFは好きじゃないが、これだけ別格。
SFじゃなかったら10点。無理な話だけど。

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