home

ミステリの祭典

login
VOLKSさんの登録情報
平均点:6.75点 書評数:351件

プロフィール| 書評

No.351 4点 嗤う淑女
中山七里
(2020/02/05 16:26登録)
まずもって、ホントの淑女は嗤わないだろうよっ!(笑)

中山七里氏の作品、好きです。
でも、この作品は苦手でした。

物語の軸となる人物、蒲生美智留は、皆に尊敬され慕われ崇拝され… 外見はもちろん、中身もそれに伴っている、という設定でしたが、どうも胡散臭すぎる(笑)
虐め、性的虐待、暴力、借金、人間の負の部分が思い切りクローズアップされていて、そこから逃れられずその沼にハマったままもがいている人達、それもまた読んでいて切ない、救われない。

ラストがよめるストーリーでしたが、この展開は中山氏らしくて好きでした。
そして宝来兼人、キター(笑)


No.350 6点 スマホを落としただけなのに
志駕晃
(2019/04/28 10:20登録)
スマホ、落としちゃいけない! と、強く思いました(笑)
とても怖かったです。
アングラ部分のアレコレなどは熟知していないので、実際にはどうなのかよくわからないけれど、少なくともこの小説の中では本当に怖い世界の第一歩です。
昔は、ネットは自宅のパソコンで、でしたが、今は、常に携帯しているスマホで、が常識。
今の時代に出てくるべきモノなんだな、と思いました。
面白かったので一気に読んでしまいましたが、これは映画の方が(文字よりも映像の方が、という意味で)より楽しめたかもしれません。
まだ観ていないので、そのうち観てみようと思いました。


No.349 8点 連続殺人鬼カエル男ふたたび
中山七里
(2019/03/22 13:06登録)
グロさは引き続き、いや前作よりもパワーアップ。
でも、性的虐待の辺りはぼやかしてあったのでホッとした。
(前作も好きだったが、そのシーンだけは読んでいてとても辛かったので…)

四人目。
殺してくれ殺してくれ今すぐどうかお願いです殺してください殺して
寒気がする描写。
それでもなお読みすすめたくなる一冊、面白い一冊だと感じてしまう、そんな自分が怖い(汗)

御子柴が出てきた、ということは、完結ではないのか?
次回作にも期待大!


No.348 4点 無事に返してほしければ
白河三兎
(2019/03/22 11:51登録)
誰のものでもない、これが白河三兎の語り口なんだろうな、という気がして、そういった意味では読み甲斐があった。
が、繋がらない…
モヤモヤしたままの読後感…
スッキリと繋がらない(解決しない)のならば、第一章、二章… としなくて良かったのではないか、と。
でも、文章の作りは好みだったので、他の作品を読んでみたいと感じた。


No.347 5点 豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえ事件
倉知淳
(2018/12/07 08:49登録)
まぁ楽しめた、という評価が、まさにコレかも(笑)という一冊でした。
短編なので軽いノリでどれも読みきることが出来ますが、のめり込めませんね。


No.346 8点 ホワイトラビット
伊坂幸太郎
(2018/11/30 13:25登録)
面白い!
黒澤さんがお元気そうで何より(笑)
伊坂作品は、どうしてこうも不思議な仕事の人が多いのか、どうしてこんな仕事が仕事として成り立つのか…
そこんところは置いといて、とにかく自分の日常には起こり得ない(起こってもらっちゃー困るけど)ストーリーがとても楽しめた。


No.345 7点 キングを探せ
法月綸太郎
(2018/11/29 15:24登録)
文章の語り口も、ミスリードの仕方もとてもスマートで好みの作品でした。
素直に面白かったです。
法月親子のやりとり、これもまた軽快で好きですね。

KING、絶対にいると思いますよねー(笑)


No.344 6点 連続殺人鬼 カエル男
中山七里
(2018/11/07 20:21登録)
読みものとして楽しめましたが、随所にキツイ描写がありましたね。
普通の人間が精神を冒されていくわけですから、そりゃ並大抵のことではなく、かなり厳しい経験をしていることは想像出来ますが、それにしても虐待、暴力、陵辱、それら無しにこういった内容のストーリーを展開させることは無理なんでしょうかね。
言い方は間違えているかもしれませんが、安易過ぎるというか、そんな感じが拭えません。
ですが、続編にも手が出てしまいますね。


No.343 9点 悪徳の輪舞曲
中山七里
(2018/11/06 14:13登録)
今まさに読み終えたところです。
純粋に、この御子柴というキャラクター達への点数を率直につけてみました。
勿論、ミステリーとしても小説としても高評価をつけますが、何よりこのシリーズを産み出した中山七里氏に「今回も面白かったです、ありがとうございました」と伝えたいですね。

冒頭部分は明らかに読者への変化球なのですが(笑)それが解ったところでこの小説の面白さは半減せず、むしろ最後まで一気読みでした。

しかし…ここまでくると、もう次の依頼人なんていないんじゃないでしょうかね。
依頼人がいなくなるとシリーズが終わってしまうので、それはとても困る事態なのですが…(笑)


No.342 7点 マリアビートル
伊坂幸太郎
(2018/11/02 13:48登録)
かなり楽しめましたが、なんだかとても「疲れる」作品でした(笑)


蜜柑と檸檬、好きなキャラクターだったのに…
天道虫、この人すごいなー、友達だったら嬉しいです(笑)
木村、「伝説の木村」に敬意を表します
槿、颯爽と再登場に拍手
王子、こいつだけは許せない!


No.341 7点 少女
湊かなえ
(2018/10/16 15:41登録)
「告白」と同じくらいか、もしかするとそれ以上に面白い、と私は感じました。
が、ブラックです。
後味はあまり良くないですね。
にも関わらず、このようなブラックの世界を面白いと思ってしまう自分が少し怖いです…
読み終わって、すぐに気になるところを読み返してみると、色々と、スッキリしました。


No.340 6点 神曲法廷
山田正紀
(2018/10/11 06:41登録)
序盤はポンポンと軽快にすすんでいくのですが、中弛みしてしまい、加えてこの厚さ… かなり時間がかかった一冊でした。
精神疾患の患者さんが多すぎる、など気になる点はあったものの、読み終えればきちんとした推理とダンテの新曲とが絡み合っていて良かったです。
が、とにかくラスト。
衝撃的過ぎて、全てがこれでひっくり返されたような、ちょっと呆気とられる感覚でしたね。


No.339 7点 ユージニア
恩田陸
(2018/09/27 14:37登録)
序盤、なんだかよく解らない(汗)
インタビューに答える形式の記述なのだが、まずはインタビュアーが誰なのか解らない。
そして、答えている人が誰なのやら、とりとめのない話が絡むやら、時系列が前後するやらで、とにかく落ち着かない(笑)
何章が読み進めて、やーっと話が見えてくる。
それから最初の方の章に戻り、読み直して納得する箇所がいくつか出てくる。
が、まだまだ解らないことが多い。
それでもそこからは、まずまず面白い。
が、しかし、着地点まで辿り着きながらもよく解らない点が多々ある(汗)
というか、有りすぎる。
で、再読。
が、しかし、未だによく解らないところ、納得しかねる部分、理解できない箇所があり、結局のところは、これが恩田陸の世界なんだなぁ、と思わざるを得ない(笑)
面白かったんですけれど。


No.338 6点 往復書簡
湊かなえ
(2018/09/25 22:08登録)
こういったやり方(書き方)で謎を解いていく、という設定はとても面白い。
読み手の方も、はじめはよくわからない登場人物像が次第に解るようになり、尻上がりに面白くなっていける。
序盤の食い付きは大切だけれど、失速して残念な印象を受ける作品よりは、徐々に加速してゆく作品の方がやはり楽しい。
3作目も良かったけれど、吉永小百合によって映画化された2作目の方が良かったかな。
……映画化にあたり、全く違う話にすり変わりつつありましたが(汗)
いや、意外に私は1作目も好きだったけど。


No.337 5点 火刑列島
森晶麿
(2018/09/24 12:37登録)
楽しめた、のですが、そこそこ、といった感想です。
特殊能力を持つキャラ設定も、くだけた(ふざけた)キャラ設定も嫌いではない…むしろ好ましく思える作品(ST警視庁科学捜査班など)も多々あるのですが、この作者の文体と合わさるとどうも苦手感がありました。
殺人至る動機は、ありがちというか有り体な感じもしますが、そのやり方はなかなか面白いと思いました。


No.336 9点 ユリゴコロ
沼田まほかる
(2018/09/24 10:30登録)
かなり満足する一冊でした。
胸くそ悪い殺人鬼の手記を読みながら進んでゆく展開なのに、何故だかとても引き込まれました。
予想が出来る展開にも関わらず読み手を引き込ませるこの手腕、とても見事だと感じます。
そしてまたもや予想通りのラストなのですが、それでも涙が溢れてきました。
終わり方も心穏やかに締め括る展開で、着地が見事だったと思います。
初めて出会った作者ですが、他の本も是非読んでみたいです。


No.335 6点 さよならドビュッシー
中山七里
(2018/09/12 10:29登録)
近頃はまっている中山七里のデビュー作、今ごろ読みました。
御子柴シリーズにどっぷり浸かってしまったため、どうしてもそっちと比べてしまいがちですが、どうにもこうにも御子柴のキャラクターが鮮烈過ぎて…(笑)文体もあちらの方が好みなのかもしれません。
作者の家族にピアノ(エレクトーン)奏者がいるとのこと。この本の音楽センス云々の蘊蓄や描写は流石です。全てに共感出来るわけではないですが、それを差し引いたとしてもとても楽しめました。
ただ、終始纏わる雰囲気がどうも苦手でした。
その原因がハッキリとわからないのですが、例えば遥の最初のピアノの先生、学校の先生方や同級生、その辺りを読んでいると胸くそ悪くなります。
そんな部分など一部の筈なのですが、なぜか本作は気分がのらない感じがしました。


No.334 4点 ドミノ倒し
貫井徳郎
(2018/09/08 18:11登録)
いつもの重っ苦しい貫井節とは真逆の、軽い調子の文体は新鮮で面白いな、と感じました。
が、まとめ方はいかがなものだったのでしょうか(汗)
面白くなってきたかなーと思ったのは、後半戦も半分以上過ぎた辺りから。
読むスピードも乗っかってページをめくる手が早くなってきて、のラスト。
うーん、この終わり方、読者は不完全燃焼です、残念。


No.333 7点 マスカレード・ホテル
東野圭吾
(2018/09/05 00:34登録)
映画になると聞いたので読んでみました。
読み始めたらもう、木村拓哉と長澤まさみの声が頭の中を駆け巡ってうるさかったです(笑)

ホテルの中での色々なことがとても面白く興味深くて、逆に一番重要な連続殺人事件の方が印象薄、という感じでした。
新田、山岸、このキャラクターに加えて、能勢、栗原が良かったですね。
さすが東野圭吾、読みやすくて寝食を忘れての一気読みでした。


No.332 6点 王とサーカス
米澤穂信
(2018/09/02 17:18登録)
太刀洗万智を知らずに手に取ってしまったが、全く問題なく読むことができた。
ネパールという舞台、太刀洗というキャラクター、王族の殺し合いというスキャンダル…と、思いきや、そっち(王族の)話はどーなってしまったのか…?
少々疑問が残りましたが、殺人事件の方はキャラクターも手伝ってなかなか面白く読めました。
正直、最初はグダグダな感じもありましたが、半ばくらいから一気に盛り上がった気がします。

351中の書評を表示しています 1 - 20