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ミステリの祭典

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ユージニア

作家 恩田陸
出版日2005年02月
平均点7.30点
書評数10人

No.10 7点 ぷちレコード
(2022/11/11 22:29登録)
小京都と呼ばれる北陸の地方都市で起きた集団毒殺事件の真相が、関係者のインタビューや小説的記述を交えながら追求されていく本書は、さまざまな視点を通して語られていくことで、個々のエピソードやキャラクターが際立ち、求心力に謎を追いつつも多元的な物語が立ち現れていく。
過去の事件を扱っていることも与って、全編に静謐な雰囲気が満ちており、舞台となった地方都市出身の作家・泉鏡花を連想させないでもない。

No.9 7点 VOLKS
(2018/09/27 14:37登録)
序盤、なんだかよく解らない(汗)
インタビューに答える形式の記述なのだが、まずはインタビュアーが誰なのか解らない。
そして、答えている人が誰なのやら、とりとめのない話が絡むやら、時系列が前後するやらで、とにかく落ち着かない(笑)
何章が読み進めて、やーっと話が見えてくる。
それから最初の方の章に戻り、読み直して納得する箇所がいくつか出てくる。
が、まだまだ解らないことが多い。
それでもそこからは、まずまず面白い。
が、しかし、着地点まで辿り着きながらもよく解らない点が多々ある(汗)
というか、有りすぎる。
で、再読。
が、しかし、未だによく解らないところ、納得しかねる部分、理解できない箇所があり、結局のところは、これが恩田陸の世界なんだなぁ、と思わざるを得ない(笑)
面白かったんですけれど。

No.8 7点 いいちこ
(2014/04/21 13:47登録)
存在するのは登場人物の人数分の主観的事実であり、客観的事実など存在しないという主題自体はありふれたもの。
しかし、物語のほぼすべてが手記風に語られるプロットが斬新。
読者に少しずつ見せていく真相が、事実なのか虚偽なのか幻惑しつつ、ミスリードの罠に嵌めていく手腕は見事。
ただ惜しむらくはラスト。
最終的にはぼかされるとしても、一旦キレイに着地してくれれば8・9点も望みえたのだが。
残念

No.7 5点 あるびれお
(2009/09/25 10:23登録)
ミステリを読むときに一番期待するのは、最後のカタストロフィーというか、世界がまるごとひっくり返る感覚なのだが、恩田作品の場合、トリッキーなものであっても、その驚きはゆるゆるとやってくる。
この作品に関しても、どっちが事実でどっちが手記なんだろう、というところとか、もうちょっとキレのあるものにできたようにも思う(ただ、そうしてしまうと恩田らしさがなくなってしまうような気もする)。

No.6 10点 ガッシュ
(2009/06/03 20:33登録)
恩田さんらしい作品でした。
多くの人の視点から描く一つの事件・・・

不思議な魅力がいっぱいです。

No.5 7点 kowai
(2009/01/02 16:55登録)
なぞが謎であるところまでよかった。いっそのこと「藪の中」みたいにいくつもの可能性を残したてくれた方がよかった。スッキリしない(オチがない)ことは判って読んでいたが、それでもなんかただの読み物だったような。。。点は最後の二章を除いた点ということで。。。

No.4 7点 touko
(2008/10/28 02:42登録)
人間は主観によってしか物事を見ることが出来ない。
よって人の数だけ「真実」(リアル)はある。

……というような文学のお約束というか王道をいっている作品ではあるし、読んでて面白くもあったんですが、ミステリとしては半端で、読後感はスカッとはいきません。
文学たってこの程度の話だし……。
まずミステリーらしい結末を書いておいて、最後にプラスして別の可能性もある……というパターンで書けばいいのに……それならミステリ好きにももっとウケただろうし、売り上げももっとよかったんじゃないかな、などとつい思ってしまいました。

No.3 10点 サトラップ
(2008/06/01 00:03登録)
恩田さんの本の中では最高傑作だと思います。
少しずつ浮き上がる謎に、少しずつ解決されていく謎。
そのバランスが良く非常に読みやすかった。
独特の雰囲気も良いです。

No.2 7点 なの
(2007/11/14 22:21登録)
読み終わってもモヤモヤが晴れません。
そこが逆に魅力とも言えますが・・・。
恩田作品は「作られたカリスマとその真実」みたいなモチーフが多く見られますね。

No.1 6点 884
(2005/07/10 14:20登録)
『ユージニア』角川書店/2005.2
 各章ごとに視点を変えて、かつて起きた惨劇とそれを取り巻く人間の心情に迫る。『Q&A』の派生かな。
 内容としては、どうなんでしょ。好みではない。質としてはいまいちよくわからない。序盤に期待させたようなものが膨らまずにしぼんでいく、それが作者の意図通りだとして、それをどう楽しんだらいいのかわからないのはまだまだ僕が子供だからでしょうか。

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