home

ミステリの祭典

login
あるびれおさんの登録情報
平均点:6.39点 書評数:124件

プロフィール| 書評

No.124 8点 叫びと祈り
梓崎優
(2010/04/21 23:09登録)
いろんな書評を読んだり評判を聞いたりしてから手に取ったので、いやが上にも期待が大きかった。そして、その期待はほぼ満足させてもらえた。ただ、最後の一編だけはあまり高く評価できない。短編集として「まとめて」しまう必要はまったくないと思うのだが...


No.123 6点 エデン
近藤史恵
(2010/04/21 23:03登録)
とても楽しめた読書だったので、物語としてであれば8点なのだけれど、ミステリの要素は薄かったのでここでの採点は6点とした。でも、読んでいる間ずっと、自転車で駆け抜けるときに感じる風をどこかに受けながらいるような気がした。


No.122 7点 蝦蟇倉市事件2 
アンソロジー(出版社編)
(2010/04/13 13:10登録)
最初の方が書いていらっしゃる通り、米澤さんの作品だけ"浮いて"いた。ただ、私の場合は「良い意味で」そう感じた。
わたしが米澤さんの作品のファンであることを差し引いても、「さよなら妖精」の後日談であることを考慮しなくても、抜きん出ていました。
だからといって、他の作品がつまらなかったわけでは決してない。確かに他の5作品のカラーが比較的近かったため、アンソロジーの1本として違和感を感じる方がいるだろう。でも、蝦蟇倉市という共通の舞台で各作家が持ち味を発揮した作品を発表するなら、逆にもっと傾向が異なる短編が散りばめられていたら良かったのに、とも感じた。


No.121 6点 蝦蟇倉市事件1
アンソロジー(出版社編)
(2010/04/10 07:56登録)
最初のお二人の文章のテンポ(というか流れ)が良かっただけに、以降の作品との落差が大きく感じた。こういったアンソロジーって作家の力量があからさまに比較されてしまうので怖いですね。なお、道尾さんの作品、初版の誤植(東京創元のホームページに訂正の記述あり)のままだとリドル・ストーリーが成立しないのでご注意のほど。


No.120 7点 Another
綾辻行人
(2010/02/12 23:55登録)
久しぶりの綾辻作品。
なるほど、確かに「十角館」を思い出しました。
以下、未読の方は読まないでください。

増えたのは誰なのか?理詰めで考えて3年3組側からの解答にはたどり着いていたのですが、もう一方とリンクさせることができなかった。
まさに、綾辻さん得意のパターンなのに。言い訳をするなら、あまりにサクサク読めてしまって、そのままエンディングまで行ってしまったという感じでした。


No.119 3点 ツグミはツグミの森
竹本健治
(2010/02/03 06:23登録)
一番驚かせてもらうべきところで驚くことができなかった。ふ~ん、そうだったんだ、で終わってしまった。これをやるなら、提示される謎がもっと魅力的であったりしてほしかったな。エロゲのシナリオを読まされたような気がした部分もあって、そこもわたしの趣味には合わなかった。


No.118 7点 吾輩はシャーロック・ホームズである
柳広司
(2010/01/27 03:51登録)
漱石とホームズという取り合わせは、島田荘司氏の「漱石と倫敦ミイラ殺人事件」を思い出してしまう。
あの中ではホームズの方が奇妙な人物として描かれていたが、こちらでは漱石が「おかしく」なってしまい、ホームズになってしまったと思い込むという設定。
実在する人物や事柄と架空の人物や事柄が交錯し、なるほどなあ、と思わされる部分もあって、楽しく読むことができた。


No.117 4点 七つ星の首斬人
藤岡真
(2009/12/10 05:24登録)
これはわたしのせいかもしれないが、どうにも読むことに集中できなかった。そのため、物語がとても拡散してしまった印象を受け、謎解きに至ってもカタルシスを感じられずに終わってしまった。藤岡さんの騙しのキレに期待していたのだけれど、ちょっと残念だった。


No.116 5点 ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。
辻村深月
(2009/12/10 05:04登録)
最後の最後で明かされた、チエに関するある事実については驚きもあったけれど、世界を反転させるようなものではなく、ミステリ的な要素はあまりなかった。でも、読書の満足度は低くなかった。登場人物たちと同じ世代の女性が読んだら、もっと深く感じるものがあるのかもしれないけれど...


No.115 8点 ぼくのミステリな日常
若竹七海
(2009/11/18 08:09登録)
刊行時に読んでいたのだけれど、なんとなく久しぶりに読みかえしてみた。表現の刺々しさとか、コージー路線ではない若竹さんのスタート地点のような気がする。
連作短編集の最後までいってもう一ひねり、というやり方、東京創元の十八番のように思うけど、その中ではパイオニア的一冊だと思う。


No.114 6点 初恋ソムリエ
初野晴
(2009/11/16 09:22登録)
前作を楽しめたので、その続編ということで少し期待して読んだ。ミステリの風味はだいぶ薄くなっちゃったかな。
テンポの良い語りで、話自体は楽しく読んだのだけれど、「退出ゲーム」(前作の表題作となった短編)のような、不可思議なシチュエーションと解かれるべき謎と主人公たちの行動がみごとにマッチした感じはそれほどなかった。


No.113 6点 花と流れ星
道尾秀介
(2009/11/16 03:26登録)
真備&道尾&凛が登場する短編を集めた一冊。「流れ星のつくり方」は確かにきれいな一篇だったけれど、思わず膝を打つような鋭さは感じなかった。それは、他の四篇についても同様で、もしかしたら、この作者は長編向きなのでは、と思った。


No.112 3点 すべてがFになる
森博嗣
(2009/11/12 02:47登録)
実は、森さんのミステリはこの本を10年以上前に読んで以来「探偵伯爵と僕」まで手にしなかった。もしかしたら年をとって好みが変わったかも、と思って再読してみたが、やはり合わなかった。わたしも理系なのだが、医学・生化学系と数学・物理学系との違いなのかもしれない。沢山の著書がある作家なので、別のシリーズを一つくらい手に取ってみようかな。


No.111 5点 凍りのくじら
辻村深月
(2009/11/10 01:48登録)
これは、わたしもミステリではないと思う。
SFを(Sukoshi Fushigi)なものとして捉えていた藤子・F・不二夫さんへのオマージュで書かれたそうだけれど、この作品自体も『少し・不思議』で楽しめた。


No.110 5点 名前探しの放課後
辻村深月
(2009/11/10 01:43登録)
辻村深月という作家がどう仕掛けてくるのか、ということが判ってきてしまったせいか、驚きは強くなかった。でも、ミステリとは別のところで、読者を物語りに引き込む力は強い作家だと思う。


No.109 6点 追想五断章
米澤穂信
(2009/11/09 23:58登録)
残された5つのリドルストーリーとそれとは切り離された1行の結末という仕立てから、物語全体の構造は、確かに早い段階で察しがつきました。それを気づかれてなお読書に引きずり込むだけのパワーがあったら良かったのになあ、と感じます。


No.108 6点 弁護側の証人
小泉喜美子
(2009/10/28 00:15登録)
何の先入観もなく出会っていたら、きっときれいに騙されていたのではと思いますが、どんな分類のミステリか、ということを知ってしまっていたので最初からちょっと身構えていて、それゆえ驚くべきところが最初から見えてしまっていました。多くの場合、書評は良い道標になるのですが、今回に限ってはまっさらな状態で出会いたかったと感じました。


No.107 9点 占星術殺人事件
島田荘司
(2009/10/24 03:00登録)
新本格の作家さんたちの作品を読んだ後で、その推薦者である島田さんの作品に立ち返りましたが、当時感じたのは「格が違う」ということでした。不可解な謎に論理の飛躍と美しさ。さすがだなあ、と感心しました。これも、前半の、占星術に関する薀蓄の森を抜けたら、その後は一気呵成に結末まで、引きずられるようにして読みました。


No.106 5点 吹雪の山荘-赤い死の影の下に
リレー長編
(2009/10/24 02:04登録)
楽屋裏のドタバタが伝わってきそうな流れで、そこがある意味一番の読みどころだったかもしれません。文体も、ものの見事に不統一で、後半を受け持ったメンバーは大変だったろうな、と感じます。特に、有栖川氏の執筆取りやめをフォローした法月さん、なんとか一つの形にまとめ上げた巽さん、お疲れ様でした。


No.105 7点 子どもたちは夜と遊ぶ
辻村深月
(2009/10/24 01:59登録)
わたしも、月子にはびっくりしました。そういう所で仕掛けてくるとは思っていなかったので、不意打ちでした。ミステリとしてどうなの?ということになると強く薦めることはできないけれど、のめり込んで読むことができた本だったのは確かです。

124中の書評を表示しています 1 - 20