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ミステリの祭典

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エデン
サクリファイスシリーズ

作家 近藤史恵
出版日2010年03月
平均点6.00点
書評数5人

No.5 8点 ことは
(2022/07/19 00:16登録)
「サクリファイス」と比べるまでもなく、ミステリ要素はほぼ無しです。ミステリを期待する人は読む必要はないかもしれません。
ただ、美点は「サクリファイス」と同様なので、「サクリファイス」が楽しめたら、本作も楽しめます。「サクリファイス」にあったミステリ的無理がない分、かえって本作のほうがまとまっているかもしれない。舞台も海外になって、スケール感が大きくなっていて楽しめます。
とはいっても、「サクリファイス」と楽しみの質が同じすぎるので、「サクリファイス」より採点は下にします。

No.4 6点 makomako
(2014/09/13 19:58登録)
 サクリファイスの続編。サクリファイスを読んでから読まないとだいぶん興味が薄れると思います。ミステリーとしての要素は少ないのが、稀有な自転車ロードレースのお話とすれば相当によかった。謎解きといわずに読んでいればあと2点ぐらいあげてもよいと感じています。

No.3 5点 江守森江
(2010/08/08 11:50登録)
自転車ロード・レースのプロレーサーを主人公にした「サクリファイス」の続編で、舞台が日本人でも知っている世界的レース「ツール・ド・フランス」になりアスリート小説としてスケールアップした。
賭けゴルフや賭け麻雀で弱者をカモり続ける技法の転用にドーピングを絡めたミステリー部分(そもそも作者がミステリーとして描いているのかすら疑問)は、ドーピング疑惑の噂が書かれた時点で先の展開が読み切れてしまい褒められない。
また、徹底してチームにエースは1人と強調しながら、当該フランス人2人が過去のレース過程で、どちらがエースか認識していない事に矛盾を感じる(ミステリー部分は4点以下)
一方で、ロードレースがインテリジェンスを結集したスポーツとして興味深く描かれアスリート小説として面白い(此方は7点)
更なる続編で描かれるであろう翌年以降の「ツール・ド・フランス」の結末に興味津々で、ミステリー色を排してでもアスリート小説として完結してほしい。
※余談
ママチャリで図書館に通う身には、日本では自転車が移動手段として一般普及していて良かった。

No.2 5点 kanamori
(2010/04/30 01:17登録)
自転車ロードレース小説第2弾、「サクリファイス」の続編。
全篇にわたってツール・ド・フランスを舞台背景に、チームの消滅危機、ライバルチームとの駆け引き、薬物疑惑などを織り込みながら、主人公である日本人青年のアシスタント・レーサーとしての矜持を謳い上げています。
今回は、ミステリ趣向がほとんどありませんが、まずまず楽しめました。

No.1 6点 あるびれお
(2010/04/21 23:03登録)
とても楽しめた読書だったので、物語としてであれば8点なのだけれど、ミステリの要素は薄かったのでここでの採点は6点とした。でも、読んでいる間ずっと、自転車で駆け抜けるときに感じる風をどこかに受けながらいるような気がした。

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