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ミステリの祭典

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take5さんの登録情報
平均点:6.54点 書評数:336件

プロフィール| 書評

No.336 7点 毒猿 新宿鮫II
大沢在昌
(2025/03/30 13:49登録)
500ページ超えの大エンタメ作品。
シリーズ第二弾はアクション重視。
毒猿をめぐる人間模様とヤクザの
バイオレンス全開でした。この量
4時間一気読みのリーダビリティ
深みはまったくないですが、ただ、
第三弾も何かが起きると期待あり。

ラストは腹痛が起きないと負ける。
この作品で、一番確かな事でした。


No.335 7点 新宿鮫
大沢在昌
(2025/03/29 17:15登録)
こちらでの評価がかなり高いので、
ついに第一弾から読み始めました。
1990年くらいの作品という事から
表現がバブルです.。o○.。o○
最後のキーアイテムも〇〇〇〇で、
なるほどねと思いました。キャラを
主人公以下際立たせようと無理して
いますが、エンタメだから可です。
カットバックの結末は予想の範疇で
エドの滑稽さは最初から透けますが
城東地区を居とする者に刺さる表現
縦横に走る川、豊洲辰巳東雲などに
ほほ緩むそれだけで1点プラスです。
これは容疑者X同様極めて私見です。


No.334 7点 僕は、そして僕たちはどう生きるか
梨木香歩
(2025/03/09 15:42登録)
主人公のあだ名がコペル君である必然
ナチスヒトラーユーゲントとインジャ
コッコちゃんのくだりは、読み手が即
当事者として問われる厳しい作品です
人間に、しかしやっぱり群れが必要だ
そう気付いたコペル君の最後のセリフ
気に入ったら、ここが君の席だよ。が
心にずっと残ります。梨木香歩さんに
『西の魔女が死んだ』後再会しました✨


No.333 4点 ぼくは化け物きみは怪物
白井智之
(2025/03/02 08:51登録)
「大きな手の悪魔」が
立場の反転としてよく
その他は合わず飛ばし
他の方々と違いすぎて
すみません。ご容赦を


No.332 7点 インシテミル
米澤穂信
(2025/02/24 21:52登録)
一つ前に『でぃすぺる』を読み、
ノックスの十戒つながりで書評。
だいぶ前に読んでいたのですが、
未だ書評をしていませんでした。

再読して改めて感じるものあり。
ミステリーの基本が全部盛りで、
展開がかなり早くて読みやすい。

クローズドサークルといえば女史
そうインディアンですよね。且つ
ヴァンダイン、ファイロヴァンス
館の形は◯角館でマンドリンやら
何から何まで懐かしく、あの表紙
ハードカバーのが印象的ですよね。
淫した招待主は何方様でしょう?


No.331 5点 でぃすぺる
今村昌弘
(2025/02/24 09:40登録)
小6の男女3人が1年間を通して
関わりを深めていくジュブナイル
しかしノックスの十戒が出てきて
本格色を醸し出したところで迷走
と感じでしまいました。了見狭く
すみません。YAコーナーで発見、
400ページ長編を学生さん達が
果たして読むかと謎が残ります。


No.330 6点 統計でウソをつく法
ダレル・ハフ
(2025/02/11 17:33登録)
賢い消費者でいるために、
統計学の基礎を知る本です
古典的名著。数字の謎には
必ず恣意的な扱いが潜むと
まさにミステリーに対する
謎解きと同じ構図ですね✨


No.329 7点 ぼんくら
宮部みゆき
(2025/02/09 22:08登録)
人間を声高でなく描ける宮部女史の
卓越した叙述と、短編を重ねる事で
大きな物語につなげるその緻密な策
ストーリーテラーっぷりに感服です

詳しい書評は後述します。←忘備録


No.328 6点 ふちなしのかがみ
辻村深月
(2025/02/09 12:20登録)
辻村深月作品が好きです。
これはホラーミステリー、
短編5篇で構成されます。
八月の天変地異←最終話が
最も好みでしたが、すべて
SF(少し不思議)テイスト
最近の作品にも通じます。


No.327 7点 少女七竈と七人の可愛そうな大人
桜庭一樹
(2025/02/08 18:03登録)
「女の人生ってのはね。母をゆるす、ゆるさないの長い旅なのさ。」

人物の関係が親子それぞれの視点で
えがかれる様が見事です。北海道の
一地域に暮らす、特別な容姿をもつ
二人の関係を軸に進む物語。見事な
描写心象の数々でした。流石桜庭氏


No.326 7点 終りなき夜に生れつく
アガサ・クリスティー
(2025/02/02 13:22登録)
私個人的にアガサ・クリスティ作品の中では、
『春にして君を離れ』がお気に入りなのですが
ノンシリーズとして本作も同様に評価します。

300ページまでスムーズに進む恋愛ミステリー
ラスト40ページで反転するのは叙述の力です。
しかし40ページはやや冗長かなとも思います。
80年前の作品で、古臭くないのはさすがです。

タイトルがキーワードになっていて、物語中盤
対役の女性が奏でるしらべ、読み終わってから
気づいていたのかと、ハッとさせられました。


No.325 7点 宿命と真実の炎
貫井徳郎
(2025/01/26 18:30登録)
前作『後悔と真実の色』の続きなので
キャラの造形がはっきりしている分、
入り込みやすく600ページ一気読み
主人公西条がコンサル役で、代わりに
女性刑事が活躍する分かりやすい構成
ただし前作よりも古書店主などサイド
ストーリーも充実していて、三島から
推理するとかご都合主義健在ですが、
ガルシア・マルケスとか飽きさせない
工夫としていろいろぶっ込んでますね。
Whoダニット+Whyダニットとして、
複数の成りすましもなるほど納得です。


No.324 6点 去就
今野敏
(2025/01/25 20:47登録)
私それほど読むのは遅くない人ですが
400ページを2時間強で読めるのは
シリーズならではのテンプレ展開故に
↑褒めてます。竜崎署長のブレの無い
姿にカタルシス(悲劇ではないが浄化)
そしてキャラ立つ戸高や伊丹の安定感
全て安心するエンタメの極致。これは
6作目ですが、今後もこのままですね
↑褒めてます。旧態依然男性限定で笑


No.323 7点 さよならドビュッシー
中山七里
(2025/01/19 17:23登録)
ドビュッシーの『月の光』また
『アラベスク』の表現が繊細。
しかし話の筋自体はスポコン。
そしてひたすら読みやすい展開
およそ2時間半で読了でした。
終盤での謎解きもなるほど納得
中山七里のデビュー作として、
このミス大賞肩透かし無しです。
音楽を生業とする方は如何に?


No.322 7点 名探偵じゃなくても
小西マサテル
(2025/01/12 18:23登録)
『名探偵のままでいて』に続く第二弾。
このミス大賞は私には微妙な事があり、
されど前作は良い意味で裏切られたので
今作もおおいに楽しみにしていました。

全五章からなる短編集ですが、第一章が
前作のおさらいで第二章からエンジンが
かかります。作者の古今ミステリー愛は
相変わらず端々に表れています。例えば
刑事コロンボの愛犬、『シンデレラの罠』
セバスチャン・シャプリゾも懐かしい!

正直、各章が短い為にご都合的な流れも
ありますが楽しめるので私は許容範囲。

名探偵が名探偵でなくなる日が遠からず
来そうです。それでも次回作を期待する
そんな作品です。大団円希望で如何に✨


No.321 8点 わたしたちに翼はいらない
寺地はるな
(2025/01/04 11:42登録)
登場人物が、
なぜそのような行動をとるのか?
それはどの様に認知されるのか?
認知の変化は何がもたらすのか?

それぞれが学生時代を引きずって
生きている様が筆力高く描かれる
人生の機微こそミステリーです。

寺地はるなさんは人間を描いたら
名人だなと思う次第であります。


No.320 6点 後悔と真実の色
貫井徳郎
(2025/01/03 13:40登録)
500ページを一気に読める
リーダビリティの高い警察物
カットバックの手法で犯人の
狂気が明らかになってきます

フーダニットで最後まで押す
勢いはありますがこの作者、
女性の描き方がご都合主義で
デビュー作品の書評に書いた
ように女性読者に受けなそう。
本庁捜査一課がホームレス迄
一気に行きます?三万でもつ?
あ、私男性故に一気読みです笑


No.319 6点 正しい愛と理想の息子
寺地はるな
(2025/01/02 11:13登録)
「ああ、そうか。
とつぜん視界が開けた。
すべての愛は、正しくない。
正しい愛などというものは、
この世に存在しない。」

タイトルからの反転。主人公ハセが、
詐欺まがいの人生から気づく境地に、
私にも作品から気だるさ曖昧さと共に
やはり気付かされる事がある様です。


No.318 6点 慟哭
貫井徳郎
(2024/12/31 10:25登録)
リーダビリティがかなり高い娯楽作
第4回鮎川哲也賞を近藤史恵『凍える島』
に敗れて獲れなかったデビュー作品。
叙述物としても優れていますし、警察物
社会派としてカルト宗教も描きます。

難癖をつけるとすると、主人公と女性の
遣り取りが、いかにも男視点で書かれ、
仕事の苦労やら背負ってる物の苦労やら
胡散臭いなあと女性読者や若い人に全く
受けないだろうなと、思う次第です。


No.317 8点 川のほとりに立つ者は
寺地はるな
(2024/12/29 16:20登録)
「川のほとりに立つ者は、
水底に沈む石の数を知り得ない。」
※作中『夜の底の川』より

多くの物語がそうである様に、
傷ついた人々が他者に救われ、
そして再生していく。
そんな展開を希望する…

その思い込みこそが罪かもしれない。
作者は作中でそう語ります。

人は誰でも物事を一人称で捉えます。
ここでいう物語は現社会と同意です。
私たちはこの物語を読みながら、
主人公が、勇気を出して差し伸べた手を
振り払われた瞬間の、
痛いほどの恥ずかしさを、
いたたまれなさを追体験するのです。

見えている世界を反転させた時、
痛みと共にそれでも必要だったと
思える読後感を得られました。
読書の可能性を感じる222ページ✨

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