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ミステリの祭典

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架空犯
五代努巡査部長

作家 東野圭吾
出版日2024年11月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点 文生
(2024/11/09 11:28登録)
『白鳥とコウモリ』の五代刑事再登場の続編的作品です。都議会議員の夫と元女優の妻が殺され、とんでもない人物が捜査線上に浮上する展開が面白い。一部上層部がパニック状態になり、捜査本部のトップに対してもその事実が秘匿されるくだりなどは警察小説として実によくできています。被害者の過去を調べていくにつれて意外な人間関係が明らかになっていく後半の展開も秀逸で、先が気になる語り口はさすが東野圭吾です。個人的には『白鳥とコウモリ』より好きな作品。
以下ネタバレ










ネタバレ
ただ、追いつめられても妙に余裕のある態度から最初に浮上した容疑者は真犯人ではなく、誰かをかばっているのだろうということが比較的簡単に予想出来てしまう点がミステリーとしては少々残念。

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