home

ミステリの祭典

login
初恋ソムリエ
〈ハルチカ〉シリーズ

作家 初野晴
出版日2009年10月
平均点5.80点
書評数5人

No.5 6点 まさむね
(2019/07/14 22:52登録)
 ハルチカシリーズの第二弾ですね。第一弾「退出ゲーム」を読んだのが相当に前だったのでどうなのかなぁ…と思っていたのですが、ブランク(?)を感じることなくスイスイと読むことができました。
 ちなみに、「退出ゲーム」と比べるとミステリとしては薄味になっていますし、現実味としても積極的な評価はしにくいような気がします(「退出ゲーム」の各短編のレベルが高かったという見方もあり得るのでしょうが)。一方で、吹奏楽部の面々の魅力も含めて、シリーズ全体としての雰囲気としての印象の良さは、個人的に継続していますね。

No.4 6点 青い車
(2016/09/10 23:31登録)
 前作に引き続き粒ぞろいの短篇集です。明るいタッチのフォルムに包まれた骨太なストーリーばかりで、気軽に手に取れるのに、読んだ後に充足感があります。収録されている四話どれも好きですが、やはり表題作が出色だと思います。安直に甘酸っぱい感動話に落ち着くのかと思ったら、予想を超える重さを残した結末でした。本シリーズのこれまでに出ている5冊を順番に追って行こうと思える出来でした。

No.3 6点 メルカトル
(2014/07/06 22:05登録)
ハルチカシリーズ第二弾、連作短編集。
噂通り、前作よりもミステリ度が低くなったように感じられる。それでも、それぞれのキャラ、特にチカの元気な姿に、つい引っ張られてしまう。そう、これはラノベさながらのキャラ萌え青春小説としての側面のほうが色濃く押し出されており、最早ミステリとは呼べないのかもしれない。
その中でも、なぜ一学期中に3度も席替えが行われたのか、という日常の謎を扱った『アスモデウスの視線』が出色の出来だと思う。やや悲しい結末で、ハルタも事件を解決したことに対して疑問を抱いてしまうが、こういった切なさもまた青春ミステリの良さだろう。
解説でも触れられているが、表題作には疑問が残る。一体初恋ソムリエへの依頼者が語る寓話は何だったのか。まるで島荘のような幻想味を論理的に解明していくのか?と思いきや、中途半端な解決で終わってしまっているではないか。なんだかちょっとがっかりである。
まあしかし、前作同様、事件が解決するごとに吹奏楽部のメンバーが増えていく形式は変わっておらず、各短編もそこそこ粒ぞろいで楽しめたと思う。

No.2 5点 江守森江
(2009/11/22 06:48登録)
「退出ゲーム」の続編で全4編の連作短編集。
前作では読者は主人公の推理を読まされる感覚だったが、今作は展開~結末までほぼ推理できる(私は3編で察してしまった)
そもそも青春小説に馴染ませた謎と展開を推理しても味気なく、ミステリー色が薄くなったと巷で評されるのも納得。
その一方で、青春‘部活’小説として次々に加わる変人キャラの描写と活躍は前作より優っていて次作以降に期待させる。
席替えの謎でグイグイ引っ張り一番ミステリらしい「アスモデウスの視線」だが、ゴリラの対応はぬるく甘んじて謹慎処分になっているが、そこ迄に描かれたレベルの教師なら生徒の恫喝には恫喝をもって対応し丸く納めると思えた。
丸く納めてしまうと話が成立しないジレンマが生じ残念でもある。
上記と薄まったミステリー色で前作より1点下げた。

No.1 6点 あるびれお
(2009/11/16 09:22登録)
前作を楽しめたので、その続編ということで少し期待して読んだ。ミステリの風味はだいぶ薄くなっちゃったかな。
テンポの良い語りで、話自体は楽しく読んだのだけれど、「退出ゲーム」(前作の表題作となった短編)のような、不可思議なシチュエーションと解かれるべき謎と主人公たちの行動がみごとにマッチした感じはそれほどなかった。

5レコード表示中です 書評