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ミステリの祭典

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kanamoriさんの登録情報
平均点:5.88点 書評数:2501件

プロフィール| 書評

No.581 6点 赤ちゃんをさがせ
青井夏海
(2010/06/30 17:56登録)
駆け出し助産婦・亀山陽奈の視点でカリスマお婆さん助産婦を探偵役に据えた軽ミステリ、連作短編集。
助産婦3人のキャラやシチュエーションの面白さが魅力で、日常の謎系のミステリとしてもまずまず。
処女作から7年、文章が格段に巧くなっているように思います。


No.580 6点 スタジアム 虹の事件簿
青井夏海
(2010/06/30 17:45登録)
弱小プロ野球球団のオーナーで野球オンチの多佳子夫人を探偵役に据えた軽ミステリ連作短編集。
感心するようなトリックやロジックのキレはありませんが、キャラクターとシチュエーションの魅力で楽しめました。


No.579 6点 うまや怪談
愛川晶
(2010/06/29 20:47登録)
落語界を舞台にした連作ミステリ、シリーズ第3弾。
前2作を読んでいれば、主要キャラクターの言動や落語のウンチクに心地よく浸れると思いますが、今作はミステリ趣向より落語そのものに重点が置かれているように感じました。


No.578 6点 芝浜謎噺
愛川晶
(2010/06/29 20:39登録)
落語界ミステリの連作短編集。
シリーズ第2弾も、落語ネタと事件が綺麗にリンクして良質の短編集になっています。
落語の新解釈などもあって、作者がこのシリーズに力を入れていることがよく分かる。


No.577 7点 道具屋殺人事件 神田紅梅亭寄席物帳
愛川晶
(2010/06/29 20:32登録)
落語界を舞台にした連作ミステリ、シリーズ第1弾。
同類の落語ミステリで比較すれば、田中啓文よりミステリ度が高く、大倉嵩裕と比べてより落語界の内情に踏み込んだミステリという感じか。
落語のネタに詳しければ、より伏線の妙を楽しめたのではと思います。


No.576 4点 ダイニング・メッセージ
愛川晶
(2010/06/29 20:16登録)
美少女代理探偵・根津愛シリーズの連作短編集。
残念ながら本格度は低く、キャラクター小説に近い内容。
まあ、この主人公に感情移入するというのは無理だと思います。


No.575 5点 巫女の館の密室
愛川晶
(2010/06/29 20:09登録)
美少女代理探偵・根津愛シリーズの長編ミステリ。
結構な分量の大作ですが、そのわりに密室トリックがちゃちでした。
古代文明など色々な情報を詰め込み過ぎな感じで、全体的にまとまりがない印象です。


No.574 6点 化身
愛川晶
(2010/06/29 20:03登録)
天涯孤独の身の女子大生の自分探しを描く鮎川哲也賞作品。
密室状況からの園児誘拐とか、叙述による誤誘導など本格趣向があふれた良作で、特に戸籍制度の盲点はちょっと感心。
しかし、インド知識に関するウンチクはあまり物語に溶け込んでいないように思います。


No.573 6点 人喰い
笹沢左保
(2010/06/29 18:20登録)
初期の本格ミステリで協会賞受賞作ですが、同時期の作品と比べても飛びぬけて出来がいいとは言えないと思います。
社会派+恋愛ロマン+本格トリックを組み込んだいつもの笹沢節の作品です。
社会派=労働組合というのはまたかと思わせますし、密室トリックもクレイトン・ロースンなどの前例があるので、あまり読後の印象はよろしくなかったです。


No.572 7点 真夜中の詩人
笹沢左保
(2010/06/29 18:07登録)
初めて読んだ笹沢作品ということで、思い入れがあり個人的に一番印象に残っている誘拐ミステリの秀作です。
当時は、誘拐の動機の斬新さとサスペンス溢れる展開に結構満足したように思います。
再読していないので、今読んだ評価はわかりませんが。


No.571 6点 霧に溶ける
笹沢左保
(2010/06/29 17:56登録)
初期の本格ミステリで、現在でも本格嗜好の読者に一番人気があるのが本書だと思います。
たしかに、いろいろなトリックが多数組み込まれていて、美女コンテストを描きながら同時にトリックの展覧会を見るようでした。
とくに自然現象を利用したトリックは実現性はともかく面白かったですが、人物造形とトリックがどうも相容れないチグハグ感が最後まで気になりました。


No.570 6点 空白の起点
笹沢左保
(2010/06/29 17:44登録)
初期の本格ミステリで比較的評価が高い作品だと思いますが、メイントリックがカーや乱歩の有名作品で前例があるので、読んでいてすぐに分かってしまいました。<偶然>自体が不自然な点など、トリックの使い方もカーのほうが数段巧いと思います。
しかし、トリックを暗示するタイトルは秀逸です。


No.569 5点 悪魔パズル
パトリック・クェンティン
(2010/06/28 21:54登録)
ダルース夫婦シリーズの第5作。
原題は”Puzzle for Fiends"でパズルシリーズの一作ですが、パズラーとは言えません。
ある事が原因で記憶喪失になったピーターがフレンズという一家に軟禁されるというスリラー風の作品で、物語の様相がある程度見えやすくなっているためサスペンスに欠けるきらいがあります。
本作から大きく作風が変化した節目の作品と言えそうです。


No.568 6点 悪女パズル
パトリック・クェンティン
(2010/06/28 21:44登録)
ダルース夫婦が探偵役を務めるパズルシリーズの第4作。
富豪邸に招待された3組の離婚寸前の夫婦の中から女性だけが次々と殺されていく・・・これはシリーズ・タイトル名に恥じないパズラーの佳作だと思いました。
ちょっと無理な構成もありますが、登場人物の言動に二重の意味を持たせるなどして、殺人の動機を巧く隠蔽しています。


No.567 5点 退職刑事6
都筑道夫
(2010/06/28 18:35登録)
安楽探偵もの連作シリーズの最後の作品集。
すでにシリーズの打ち止めを決めていたと思われますが、これまでのパターンを外した作品が散見されます。
退職刑事が現場を見に行き、息子の現職刑事の方が安楽椅子探偵をやったりですが、最後の作品「昔の顔」が一番のパターン外しですね。というか、これは掟破りでしょう。


No.566 4点 退職刑事5
都筑道夫
(2010/06/28 18:25登録)
シリーズ第5弾の初出時タイトルは「退職刑事4」。
「健在なり」がシリーズに挿入されて、徳間と創元社でナンバリングがずれています。
このころの作品は、ロジック重視の姿勢が崩れてしまって、人間性などの観点からの「推測」に止まっているのは辛い。


No.565 5点 退職刑事4
都筑道夫
(2010/06/28 18:15登録)
シリーズ第4弾の初出時タイトルは「退職刑事健在なり」。
番外編のような感じを受けるのは、謎自体があまり魅力をうけないのと、いずれも被害者などの事件関係者が残した謎の言葉を解き明かすというパターンが繰り返されているためか。


No.564 6点 退職刑事3
都筑道夫
(2010/06/28 18:08登録)
安楽椅子探偵シリーズの第3弾。
この設定からマンネリは当初から作者も自覚的なものなので、読む方も心地よいマンネリ感に浸って読むのが正解です。
7編ともタイトルが「・・・死体」で統一されているのは海渡英祐の吉田警部補シリーズを連想してしまう。
「大魔術の死体」は珍しく正統派の不可能犯罪もので印象に残りました。


No.563 6点 退職刑事2
都筑道夫
(2010/06/28 17:56登録)
シリーズ第2作の初出時タイトルは「四十分間の女」。
今作も現職刑事の息子が持ち込む7つの不可解な謎を安楽椅子で解いていきます。
「なめくじ長屋」(少なくとも初期の作品)は不可能犯罪を中心に据えたハウダニットの面白さで読ませますが、退職刑事シリーズは純正ホワイダニットという感じでしょうか。


No.562 7点 退職刑事1
都筑道夫
(2010/06/28 17:40登録)
「なめくじ長屋」と並ぶ著者の看板シリーズ全6冊中の第1弾。
国内の安楽椅子探偵ものの代表格の連作ミステリで、ロジック重視の姿勢は「三番館」シリーズなどと比べても突出しています。
「かつての硬骨の刑事が、いまや恍惚の刑事」という繰返し使われるフレーズがなつかしい。
奇抜な謎の割に真相を全く覚えていないのは、推理のプロセスのみ楽しむ作品ゆえでしょうね。

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