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ミステリの祭典

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死の周辺
警察署長フレッド・C・フェローズ

作家 ヒラリー・ウォー
出版日1966年02月
平均点5.00点
書評数2人

No.2 5点 nukkam
(2010/08/30 20:33登録)
(ネタバレなしです) 1963年発表のフェローズ署長シリーズ第6作ですが、犯罪小説が3分の2、警察小説が3分の1という構成のシリーズ異色作です。「事件当夜は雨」(1961年)や「冷え切った週末」(1965年)のような地道な謎解き要素はほとんどなく、代わりに脱獄囚の心理描写や段段とエスカレートしていく悪事でサスペンスを盛り上げています。読みやすさは抜群だし決して悪い出来ばえではないのですが、このシリーズならではの作品かというと微妙な違和感を覚えます。

No.1 5点 kanamori
(2010/06/19 14:33登録)
フェローズ署長シリーズの第6作。
これは異色作でした。脱獄囚二人が、匿ったある女によって凶悪な犯罪に手を染めていく過程を描いていて、捜査状況はほとんど見られません。シリーズ作でありながら警察小説とは言えず、一種のクライム小説になっています。
つまらなくはないですが、作者の持ち味が出ていないので、ちょっと期待はずれの感じです。

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