ベヴァリー・クラブ 名探偵ヴェリティ |
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作家 | ピーター・アントニイ |
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出版日 | 2010年02月 |
平均点 | 5.67点 |
書評数 | 3人 |
No.3 | 5点 | いいちこ | |
(2022/09/02 16:49登録) (直接的な表現は避けましたが、真相を強く示唆する記載を含みます) 真相そのものが抜群の奇想とは言えないし、この真相であれば、どのような不可能状況にも説明がつくのは当然。 そして、共謀者の死亡が単なる偶然で片付けられているに至っては、ご都合主義の極致であり、無気力と言わなければならない。 世評の高い作品であるが、期待外れのデキ |
No.2 | 6点 | kanamori | |
(2010/06/19 18:26登録) 双子の兄弟による合作ミステリ、「衣装戸棚の女」に続く素人探偵ヴェリティものの第2作。 設定は、館ものの古典本格ミステリそのものですが、文章が意外と新しく読んでいてまったく退屈しません。最後のオチは後の「探偵スルース」に通じるブラック・ユーモアが光っています。 |
No.1 | 6点 | nukkam | |
(2010/02/22 10:50登録) (ネタバレなしです) 1952年発表のヴェリティシリーズ第2作で、前作「衣裳戸棚の女」(1951年)と比べると地味でユーモアも控え目です。アリバイと動機を丹念に調査するという、ひたすら普通の本格派推理小説に徹しています。しかし結末は決して普通ではなくかなり独創的な真相を用意しており、この独創性(といっても本書より先に書かれた某国内作家の某作品に似たアイデアがありますが)の評価は分かれるかもしれません。マニア読者なら受けるかもしれませんがビギナー読者は拒否反応の方が多くなりそうな気がします。 |