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ミステリの祭典

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江守森江さんの登録情報
平均点:5.00点 書評数:1256件

プロフィール| 書評

No.36 9点 天帝のみぎわなる鳳翔
古野まほろ
(2009/05/22 07:50登録)
この作品を読む為だけにでも前3作は我慢して読んでほしい。
三度の読者挑戦も有栖川有栖「双頭の悪魔」同様に三度共楽しめる構成になっている。
格段に読みやすくなり推理合戦も更にパワーアップしている。
ここに”古野まほろ“による桃源郷がある。


No.35 7点 天帝の愛でたまう孤島
古野まほろ
(2009/05/22 07:47登録)
相変わらずの読みにくさだが次の為に我慢してほしい。
ある仕掛けの為推理合戦がないのも残念。
しかし、犯人指摘の論理的解決は毎度お見事。
読者挑戦物及びクローズドサークル好きな方にはお薦め。


No.34 8点 天帝のつかわせる御矢
古野まほろ
(2009/05/22 07:44登録)
前作を我慢してよめたなら少しは楽に読める(気がする)
クリスティー「オリエント急行」風な舞台設定で読者挑戦物を試みている。
推理合戦部分はパワーアップして楽しさ倍増。


No.33 7点 スラム・ダンク・マーダー その他
平石貴樹
(2009/05/22 07:37登録)
前2作でお馴染み?のニッキが探偵役の連作短編集。
3話全てに読者挑戦付き。
次作から探偵役を務める弁護士が全編で絡んでくる。
エピローグは、この出版社の連作らしい構成。
この作者はミステリは本格ド真ん中作品しか書かない。
寡作なのが残念。


No.32 6点 サロメの夢は血の夢
平石貴樹
(2009/05/22 07:33登録)
好きな作者だが寡作な為に埋もれているが本格ど真ん中な作品。
忘れられそうな間隔でしか作品が書かれないのが残念だといつも思っている。
前作から登場した弁護士が今回は探偵役を務める。
読者挑戦物好きなら是非とも。
伏線から論理的に犯人が導かれる過程は素晴らしいがトリック自体はありふれている。


No.31 7点 スノーバウンド@札幌連続殺人
平石貴樹
(2009/05/22 07:32登録)
本格ド真ん中の隠れた傑作。
少し趣向が変化し、大技から小技まで散りばめた読者挑戦物になっている。
物語の終わり方からこの探偵(弁護士)の登場は最後かも。
東大大学院教授を退官(まだ現役)しての新作が待ち遠しい!
もっとも、永遠に新作が書かれない可能性も高い。


No.30 7点 交換殺人には向かない夜
東川篤哉
(2009/05/22 07:29登録)
シリーズお約束のドタバタの中に作者の狙いを上手く隠蔽している。
ミステリとしてはシリーズ最高作だと思うけど、作者と同世代にしか通用しないギャグの数々で評価が低くなり残念。


No.29 7点 もう誘拐なんてしない
東川篤哉
(2009/05/22 07:26登録)
タイトルと前半の狂言誘拐から誘拐物と思わせて、一転犯人当てミステリに変貌する楽しい作品。


No.28 8点 真っ暗な夜明け
氷川透
(2009/05/22 07:20登録)
犯人が作為的なトリックを弄さない殺人事件を論理的に解明する地味な作品だが、ロジカルな読者挑戦物好きなら必読。
これがデビュー作だからと作者への期待は大きかったのだが・・・。


No.27 4点 理由あって冬に出る
似鳥鶏
(2009/05/22 07:14登録)
ラノベと思ってサラッと読めばいいのかな?
キャラ設定は楽しめた。
他人に薦める程ではないのでこの採点にした。


No.26 6点 奇跡島の不思議
二階堂黎人
(2009/05/22 07:13登録)
フーダニットに重点を置いた学生●●●シリーズ作品。
鮎川「りら荘」再読直後に読み(簡単に犯人到達して)残念だった。
違うタイミングで読めば犯人当ても楽しめた気がする。
探偵役もミスリードに組み込んだ為かシリーズとしての楽しみは薄い。


No.25 5点 諏訪湖マジック
二階堂黎人
(2009/05/22 07:10登録)
時代をスライドさせ二階堂版にした「人形はなぜ殺される」かな?
劣化は否めないが楽しく読んだ。


No.24 5点 剣と薔薇の夏
戸松淳矩
(2009/05/22 07:04登録)
書き上げるのに時間がかかった分、以前のジュヴナイル作品とは一変している。
本格ミステリの骨格はシッカリしているが時代背景等の描写が長く間延びする感が否めない。
なので、手放しでは褒められない。


No.23 6点 激走 福岡国際マラソン 42.195キロの謎
鳥飼否宇
(2009/05/22 07:00登録)
単なるマラソン小説だと(アスリート小説として面白いのと、途中のチープな殺人事件にミス・リードされ)思いながら読み進めたら結末は叙述ミステリだった。
テレビのマラソン中継が好きならお勧め。
※追記的余談
この作品の叙述ミステリネタが競技を変えてバンクーバー冬季五輪で実現する事に一番の驚きを覚える。
世界最高記録が出るだろうか!
※追記
「福岡国際~」のサブタイトルを排した文庫版が出版された。


No.22 10点 大誘拐
天藤真
(2009/05/22 06:55登録)
エンターテインメント性に重点を置いた作品の最高峰。
設定、キャラ、展開、読後感、どこをとっても読書の楽しみを満喫出来る。
何度となく再読したくなる作品(滅入った気分の時に癒される為に幾度となく再読している)
藤岡弘が犯人役の木曜ゴールデンドラマや緒形拳・北林谷栄主演の映画の映像化作品も含め全部が"宝物"


No.21 8点 殺しへの招待
天藤真
(2009/05/22 06:51登録)
ブラックユーモアミステリーの原点と思える作品。
何度読んでもニヤリとできる。
強いて言うなら各夫婦間で探り合う前半部の方が引き込まれる。


No.20 7点 七十五羽の烏
都筑道夫
(2009/05/22 06:48登録)
倉知淳の「星降り〜」とセットで読めば楽しさ倍増。
小説としてより読者挑戦・推理クイズとして楽しい。
ロジック好きには倉知より此方の方がお勧めかも。
※注意事項かな?
出来れば復刊した本で読んで下さい。
私の場合、図書館の書庫に眠っていた絶版本しか借りられず、紙が煤け血反吐のシミまである本だった。
(余りに不潔で、仕事で使うラテックス製手袋をして読んだ苦い思い出がある)


No.19 8点 呪縛の家
高木彬光
(2009/05/22 06:25登録)
次々に殺され犯人候補たる登場人物の少ない中、ハッタリをかました二回の読者挑戦にゾクゾクした。
読者挑戦での前世紀的云々の記述も、書かれた時期から19世紀の事で、20世紀前半視点での主張としては何ら古くない。
この作品の主題は、予言による遠隔殺人ではなくフーダニット及び犯人指摘後の終章での「裁きえぬ罪人」にある。
そのため解決編以降の読後感が微妙になるのは致し方ない。
「本格ミステリの真髄の一つが論理的フーダニットにある」を体現し、連載中の愚作との投書に反発して自腹で読者挑戦した作者を賞賛する。
※余談
長編で作品初頭から長く登場する場合の神津恭介が犯人に翻弄され名探偵らしくないのは金田一耕助同様に御愛嬌。
※更なる余談
作者自ら随筆等で、トリックに対し自分はアレンジ型で(組合せと見せ方次第だと)ある程度のパクリを容認していて残念。


No.18 4点 七福神殺人事件
高木彬光
(2009/05/22 06:16登録)
作家のピークが過ぎてからの作品で神津物を書いてほしくなかった。
これ以降に復活してから書いた神津物もオマケだと思う。
プロットがモロにクリスティーのABCなのも戴けない。


No.17 5点 飛ぶ男、墜ちる女
白峰良介
(2009/05/22 06:12登録)
最初に提示される謎に対してトリックはチャチ。
しかし、オーソドックスな犯人当てで、消去法推理は水準レベル。
最初に掲載されてる広告の使い方も悪くはない。

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