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ミステリの祭典

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剣と薔薇の夏

作家 戸松淳矩
出版日2004年05月
平均点5.75点
書評数4人

No.4 6点 ぷちレコード
(2022/05/08 23:19登録)
万延元年の遣米使節団歓迎にわくニューヨークを舞台にした歴史ミステリ。奇妙な殺人事件が次々に起きて、アメリカ人の新聞記者と挿絵画家、そして元漂流民で在米の日本人の三人がその謎を解いていく。
なぜサムライ使節団が、それほどまでに歓迎されたのかという事情や、南北の対立という緊張をはらんだ一八六〇年のアメリカがディテール豊かに活写されていて、歴史小説としてもミステリ小説としても興趣に満ちている。

No.3 6点 YMY
(2019/02/10 16:03登録)
奇妙な死体の状況に不可解な爆破。見立て?不可能犯罪?その狙いは?そして犯人は誰?
当時の風俗、地理、文化、政治、庶民の生活など、あらゆる角度から丁寧に描かれている。本格ミステリであり、歴史小説でもある。

No.2 6点 kanamori
(2010/07/04 18:03登録)
19世紀のニューヨークを舞台に渡米した日本使節団が巻き込まれる事件を描いた歴史ミステリ大作。
当時の米国の情景・風俗をこれでもかというぐらい詳細精緻に書き込んでいて、作者の力の入れ様がよく分かりますが、そちらに重点が置かれた分、ミステリとしての面白味に欠けるきらいがあります。
米国人の新聞記者を主人公格に据えたのも感情移入できなかった要因だと思います。

No.1 5点 江守森江
(2009/05/22 07:04登録)
書き上げるのに時間がかかった分、以前のジュヴナイル作品とは一変している。
本格ミステリの骨格はシッカリしているが時代背景等の描写が長く間延びする感が否めない。
なので、手放しでは褒められない。

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