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ミステリの祭典

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天帝のみぎわなる鳳翔
天帝シリーズ

作家 古野まほろ
出版日2009年02月
平均点6.25点
書評数4人

No.4 6点 いいちこ
(2015/12/18 14:39登録)
強烈な不可解性を秘めた謎の提示、巧緻極まる叙述、繊細と迫力を兼備した筆致、堅牢なロジックなど、引き続き極めて高い水準にあり、かつ作品を重ねるごとに前進が感じられるのはお見事。
しかし一方で、やはり前作と同様に犯行のフィージビリティと真相解明のプロセスに違和感が残り、納得感は弱い。
トリック自体は至って脆弱であるところ、あのように困難な犯行を完結できるだろうか。
いずれの探偵も、あれほど些細な手掛かりから見事に真相に到達し得るであろうか。
本格の高みを極めんとするチャレンジスピリットは大いに認めるものの、そのプロットに綱渡り的な危うさも感じてこの評価

No.3 1点 とろろ
(2011/03/06 00:10登録)
期待はずれ

No.2 9点 江守森江
(2009/05/22 07:50登録)
この作品を読む為だけにでも前3作は我慢して読んでほしい。
三度の読者挑戦も有栖川有栖「双頭の悪魔」同様に三度共楽しめる構成になっている。
格段に読みやすくなり推理合戦も更にパワーアップしている。
ここに”古野まほろ“による桃源郷がある。

No.1 9点 猫こねこね
(2009/02/10 15:53登録)
多分デビュー作で9割のアンチと1割の狂信者を生んだ作者の新刊。そして天帝シリーズの4作目。

3000人殺しと銘打たれていますが、中身はコテコテの本格…と思いきや、最後に脅威の荒業が!

本格推理小説の女神が満を辞して降臨なさりますので、皆様油断なさらぬように・・・

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