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ミステリの祭典

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こうさんの登録情報
平均点:6.29点 書評数:649件

プロフィール| 書評

No.549 7点 館島
東川篤哉
(2012/01/23 00:41登録)
 烏賊川市シリーズ以外では一番の収穫でした。結構壮大なバカミストリックが炸裂していますが伏線もしっかりまいていますし私は楽しめました。
 相変わらずのギャグ、ユーモアの世界ですが私は好きですね。ただ女主人公ものより鵜飼-朱美-流平の烏賊川市シリーズの方が肌に合う感じですが。


No.548 7点 ここに死体を捨てないでください!
東川篤哉
(2012/01/23 00:33登録)
 烏賊川市シリーズ第5長編も相変わらずギャグが炸裂しています。死体移動のコントラバスケースなんて読者層を高めに設定したギャグ(?)も御愛嬌です。
 湖消失トリックや全体のプロットもこのギャグの世界で良く考えるなあと感心します。
 今回も楽しい読書が満喫できました。早く第6長編が読みたいです。


No.547 8点 交換殺人には向かない夜
東川篤哉
(2012/01/23 00:24登録)
 烏賊川市シリーズ第4長編はタイトル通り交換殺人テーマの作品です。メインの〇〇トリックは予想通りでしたがいくらなんでもこんなやつはいないだろうと思いながら読んでいたので逆にびっくりでした。飛び地はどうでもいい感じです。
今回も楽しい読書が満喫できましたがやはり読者層は限定されそうなシリーズですね。
 あと第2長編から十乗寺さくらが再登場していますがこのキャラクターは好みが分かれそうですね。


No.546 6点 完全犯罪に猫は何匹必要か?
東川篤哉
(2012/01/22 01:33登録)
 烏賊川市シリーズ第3弾もギャグ、ユーモアセンスは相変わらずですね。このふざけた世界観でしっかり本格をやっていますね。凶器が見つからない理由はまさか使い古されたあれだったとは脱力ものですがこの世界観にはあっているかもしれません。
三毛猫ホームズを実は読んだことがないので三毛猫の下りは初めて知りました。(ひょっとして常識の範疇なのかもしれませんが)
 謎解きはディナーのあとでのシリーズはいいので烏賊川市シリーズのペースをもっと上げてほしいと思いますがこのギャグ、ユーモアはファンは限定されそうですね。


No.545 2点 密室殺人ゲーム・マニアックス
歌野晶午
(2012/01/22 01:16登録)
 2作目の時点でマンネリ化を感じていましたがつい買って読んでしまいました。てっきり2作目のラストとつながっているのかと思いましたが関係ありませんでしたね。
 このシリーズは1つ1つの作品、トリックに期待しても仕方ないので全体のプロットが楽しめるかだと思いますが途中からつまらまくなって読了するのが苦痛でした。
 帯は「驚愕のラスト」となっていましたがどこが「驚愕」なんでしょうか。
流石に第4作は出てももう読まないと思います。


No.544 6点 密室に向かって撃て!
東川篤哉
(2012/01/21 00:50登録)
 前作で「バイクを壊していた」朱美さんがつっこみ役でレギュラーになった第2作目も楽しめました。正直このシリーズは笑えればいいと思いながら読んでますのでこの作品も楽しみました。確かに4、5作目を考えればおとなしめかもしれません。


No.543 5点 はやく名探偵になりたい
東川篤哉
(2012/01/21 00:45登録)
 烏賊川市シリーズは短編ではいまいちというのは私も同感でした。長編よりはまじめな推理小説になっていたかもしれませんが笑えるポイントが減ってしまうとこのシリーズの良さが失われるのとつっこみ役の朱美さんとの絡みがないと個人的には物足りないので次回作に期待します。


No.542 6点 密室の鍵貸します
東川篤哉
(2012/01/21 00:41登録)
昨年このサイトで存在を知って読み始めましたが烏賊川市シリーズは大好きです。独特のギャグ、ユーモアは受け付けない読者もいると思いますが個人的には当たりでした。
 メインプロットもこの世界観の中でしっかり考えられていると思います。ただこのシリーズは笑えればいいと思いながら読んでいるので多分登場人物のやり取りが面白ければ事件がしょぼくとも自分は満足するだろうなあと思います。


No.541 6点 初陣
今野敏
(2012/01/21 00:30登録)
 伊丹と竜崎のやりとりは好きなのでこの作品集も楽しめました。メインの事件の真相が正直大したことはないので続けて読むとやたら竜崎の優秀さを持ちあげているように見えるのが少し気になります。
3のプロローグとなる「試練」も収録されていますが正直この話はこれ以上膨らませてほしくはないです。
「病欠」は読み始めたところから落ちまで予想がつきましたが実際の警察ではちゃんとした対応がとられているんだろうかとちょっと気になりました。


No.540 6点 果断
今野敏
(2012/01/21 00:21登録)
個人的には主人公竜崎のキャラクターがぶれてなければこのシリーズは楽しめます。
 変わり者なのに家庭での妻や息子、娘とのコミュニケーションが良好な所も気に入っている点です。伊丹や口が悪いけれど実は優秀な戸高など脇役たちも気に入っています。
 不満点としては竜崎の行動が結局階級が高いことと伊丹との関係があるから通用しているんであってただの署長であれば出来ないだろうということと事件の真相がお粗末だなあということです。戸高の優秀さを示すためでしょうが彼一人が気付くポイントもそんなに鋭いとは思えません。それは3以降でも毎回感じる所です。
 肝心の事件については不満もありますが竜崎の言動や家族、脇役たちとのやりとりが好きなので楽しめました。というより3以外は楽しめています。


No.539 3点 青の炎
貴志祐介
(2011/07/09 00:49登録)
 サイトで拝見して読んでみましたが個人的には合いませんでした。倒叙形式の青春犯罪小説といった趣きでしたが主人公に感情移入できませんでした。筆力がありどんどん読ませる作品だとは思いますが。


No.538 3点 疑心
今野敏
(2011/07/09 00:29登録)
 隠蔽捜査が面白かったのでシリーズを読み進めたのですが個人的には竜崎が有能でかつ変人なところが好きなので陳腐な恋愛話は不要でした。意外性を狙ったのかもしれませんが主人公の魅力を削ぐ作品だったと思います。「人間臭い」竜崎なんて読みたいと思いません。次の「4」には彼女は登場するのでしょうか、かなり不安です。


No.537 8点 隠蔽捜査
今野敏
(2011/07/09 00:24登録)
 主人公竜崎のキャラクターにつきる作品だと思いました。個人的にはミステリとしてはどうでもよくて竜崎の有能でありながらの変人ぷり、セリフ回しが楽しめました。


No.536 7点 被害者は誰?
貫井徳郎
(2011/07/09 00:19登録)
 作風、キャラクターが気に入りました。パットマガー風なのかと思って読んでみたら典型的な〇〇小説集でしたがこれはこれで良かったです。「七人のおば」や「四人の女」みたいなタイトルの作品もあるのかと思いましたがなくてちょっと残念でした。


No.535 6点 白銀ジャック
東野圭吾
(2011/03/22 01:04登録)
 予定調和な所はありますがスピーディな展開、エンターテインメント小説として楽しみました。既に何人かが挙げられていますが初めから文庫化されているのが何よりです。さっと読むには最適でしょう。


No.534 3点 あの頃の誰か
東野圭吾
(2011/03/22 00:47登録)
 全体としては「わけあり」小説という枕詞そのままの作品集でした。
 私はそうでもないですが「秘密」好きにはそのオリジナルの「さよなら「お父さん」」は一読の価値があるかもしれません。
 「名探偵退場」は確かに一読しただけで後の天下一シリーズを思い起こす作風になっていました。
 「再生魔術の女」は面白かったです。あとの作品は正直微妙ですね。
 ただこれで新刊でお金を取るのか、と考えると確信犯的で正直不満です。それこそ作者が嫌っている古書もしくは図書館で手に入れるのをお薦めする作品集です。


No.533 6点 麒麟の翼
東野圭吾
(2011/03/22 00:35登録)
 帯は「加賀シリーズ最高傑作」となっており作者の「看板に偽りなし」のコメントまでついていましたが個人的には全くそうは思いません。ただ加賀シリーズっていうだけでその作品世界が壊されなければ満足する自分がおりましてそういう意味ではまあまあでした。松宮刑事も登場しており看護師の金森登紀子も登場しておりまずドラマ化は間違いなさそうです。
 ミステリ度は薄く犯人も(おそらく読者が予想する誰を据えても)意外性はないストーリーですしおそらく本筋ではないのでしょう。被害者の行動の謎、息子の心情、行動の変化が主眼なんでしょうが「麒麟の翼」も含めて読者には推理不能でありその点は不満です。
 あと少しネタバレですが相変わらず作者は〇〇が嫌いなんだなあと思いました。読者側にその知識が前もってあると全体の構図がより予想通りで驚きが小さくなるのが残念です。


No.532 5点 ダブル・プロット
岡嶋二人
(2011/03/22 00:16登録)
 「記録された殺人」に未収録の作品については出来はともかく昔懐かしい筆致が味わえたのが満足です。
 「ダブルプロット」は出来そこないの楽屋落ち小説といった印象ですが。「入江伸子」シリーズは当時続いていれば楽しみになったと思う軽いタッチの作品でした。個人的には山本山より楽しめそうな気もするだけに2作品だけなのが残念です。


No.531 5点 悪魔パズル
パトリック・クェンティン
(2011/03/21 23:57登録)
先にkanamoriさんがご指摘されているようにパズルシリーズではありますが内容はスリラーで拍子抜けしました。
 記憶喪失テーマではありますが我々にははじめから正体がわかっており全体の構図もページ配分を考えれば想像しやすいです。
 結局犯人たちの目論見も杜撰であり記憶喪失患者が見つかるというのもそもそも大分ご都合主義です。(少しネタバレですが)ギブスの所は伏線でありましたが本当に〇〇させていればすむわけでそういう意味でも杜撰でした。
 正直後のホイーラー単独のサスペンスの力作に比較しても大分落ちる印象ですがこの前作が悪女パズルだったことを考えるとkanamoriさんもおっしゃっているように作風を変化させるターニングポイント的な作品だったんだろうなと思います。
 今後パズルシリーズの復刊、新訳が出ることはあまり期待は持てないかもしれないので出来はともかくパトリック・クェンティンが読めたこと自体は嬉しかったです。女郎ぐもだけでも復刊してほしいです。 
 尚あとがきはネタバレとはいかなくても前4作でのピーターの推理に触れており稚拙な内容です。手に入るものとしては先に悪女パズルを読んでおいた方が無難かと思われます。


No.530 6点 100冊の徹夜本
事典・ガイド
(2010/08/16 01:05登録)
 ガイド本で折原一が触れていて数年前に手に取ってみたのですがいわゆる「海外B級ミステリ100選」です。
 作者が「面白かった」「徹夜本」と思ったかどうかが指標となっており他のガイド本とは変わったラインナップで口語調の文章も親しみやすいです。 「法律事務所」や「検屍官」、「推定無罪」「消されかけた男」といった大ヒットしたであろう作品も一部ありますがほとんどが絶版本です。またクーンツやリチャードニーリー、ジェームズアンダーソンやトニーケンリックといった特定の作家が複数作選ばれておりますが作者のスタンスを考えれば偏りは仕方ないと思います。
 個人的には面白いと思うほとんどの作品が既読だったためあまり参考になっていないのですが全く知らない作品も結構あり読んで楽しめるガイド本でした。ただ新しく手に取った作品は個人的にはこれまで「当たり」はないので当たり外れはありそうですがこんなガイド本が一冊あってもいいんじゃないかと思えるガイド本です。

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