home

ミステリの祭典

login
ダブル・プロット
『記録された殺人』の増補・再構成版短編集

作家 岡嶋二人
出版日2011年02月
平均点5.00点
書評数3人

No.3 5点 makomako
(2011/03/27 16:33登録)
 だまされた。インターネットで「記録された殺人」と本書を一緒に購入してしまった。作者も驚く未収録作品発見とうたってあるのに実は「記録された殺人」にそれより劣る3つの短編が加わっているだけではないか。裏表紙や作者のあとがきにもちゃんと書いてはあるのだがインターネットで見ると全く違う短編集が新たに発売されたように見えてしまうのだ(作者もちょっとあざといとしてはいる)。本屋で買えばこんなことは無いのだが。
 したがって私の書評としては結構厚い本なのに実質短編が3編しかないものを買わされたことをことを考慮してこの程度です。「記録された殺人」を買わないで本書のみを購入していたらもう少し評価は上となりますが。

No.2 5点 こう
(2011/03/22 00:16登録)
 「記録された殺人」に未収録の作品については出来はともかく昔懐かしい筆致が味わえたのが満足です。
 「ダブルプロット」は出来そこないの楽屋落ち小説といった印象ですが。「入江伸子」シリーズは当時続いていれば楽しみになったと思う軽いタッチの作品でした。個人的には山本山より楽しめそうな気もするだけに2作品だけなのが残念です。

No.1 5点 kanamori
(2011/03/09 20:12登録)
既刊の短編集「記録された殺人」に未収録作品3編を加えた増補版。
そのうちの「こっちむいてエンジェル」と「眠ってサヨナラ」は、女性編集部員を主人公にした連作(シリーズは2編で頓挫)で、死体が出て来る割に軽いノリは、山本山シリーズに似た味わい。第1話に出て来る女性作家のキャラが面白く、そっちが主人公だと思ってしまった。
表題作の「ダブル・プロット」は、岡嶋二人の一人(おそらく井上さん)が探偵役の異色作。”あとがき”の裏話にあるように、これはやっつけ仕事の感があった。

3レコード表示中です 書評