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ミステリの祭典

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100冊の徹夜本
佐藤圭

作家 事典・ガイド
出版日1992年11月
平均点5.50点
書評数2人

No.2 5点 蟷螂の斧
(2016/04/20 18:33登録)
海外ミステリー100冊の選出基準は1980年以降翻訳された作品で(1)こんなに面白いのに、あんまり評判にならなかった40冊(2)これは評判をよぶぞと思ったら、案の定、評判をよんだ38冊(3)すでに名声を確立していたけれど、ついとり上げてしまった22冊で、徹夜本(一気読み可能)ということです。ほとんどが未読でした。既読(10冊程度)の平均点は6点で選者とは、まあまあの相性かもしれません。冒険、スパイ、サイコ系サスペンスが多く選ばれているような気がします。紹介文は、~『読後、「やられた!」と口惜しがる<ひっかけ小説>ナンバーワンはこれだ。』悪夢の五日間~というような感じで煽られます。この関連で「摩天楼の身代金」「キングの身代金」「リリアンと悪党ども」「真夜中の詩人」というように他の作品紹介もあります。煽りの激しい10作品程度は読んでみるつもりです。 

No.1 6点 こう
(2010/08/16 01:05登録)
 ガイド本で折原一が触れていて数年前に手に取ってみたのですがいわゆる「海外B級ミステリ100選」です。
 作者が「面白かった」「徹夜本」と思ったかどうかが指標となっており他のガイド本とは変わったラインナップで口語調の文章も親しみやすいです。 「法律事務所」や「検屍官」、「推定無罪」「消されかけた男」といった大ヒットしたであろう作品も一部ありますがほとんどが絶版本です。またクーンツやリチャードニーリー、ジェームズアンダーソンやトニーケンリックといった特定の作家が複数作選ばれておりますが作者のスタンスを考えれば偏りは仕方ないと思います。
 個人的には面白いと思うほとんどの作品が既読だったためあまり参考になっていないのですが全く知らない作品も結構あり読んで楽しめるガイド本でした。ただ新しく手に取った作品は個人的にはこれまで「当たり」はないので当たり外れはありそうですがこんなガイド本が一冊あってもいいんじゃないかと思えるガイド本です。

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