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ミステリの祭典

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0の殺人
速水三兄弟妹シリーズ

作家 我孫子武丸
出版日1989年08月
平均点6.39点
書評数51人

No.51 7点 パメル
(2021/04/06 09:51登録)
まず冒頭に記された作者の宣言が魅力的。本編が始まる前に、四人の人物名をあげ「犯人はこの四人の中にいる、ほかの人物は疑わなくてよい」と明言をし、容疑者を絞ってしまう。
しかも、この中の一人は物語が始まってすぐに殺され、もう一人も続けて殺されてしまう。残る容疑者はわずか二人。まさに、クリスチアナ・ブランドの短編「ジェミニー・クリケット事件」のようなストイックなフーダニット作品と思う人もいるのではないだろうか。
もちろん、このシンプルを極める構造の中には巧妙なトラップが仕掛けられている。真犯人が死んだと思わせておいて、実は生きているという騙しのテクニックを疑ってかかるかもしれない。とにかく、作者から提示されたルールはただ一つ。紛れもなく犯人はこの四人の中にいるということ。
全ての謎が解き明かされるより前に、犯人を見つけることが出来た人はどれぐらいいるのだろうか。「0の殺人」という意味不明のタイトルの秘密は、読み終わった後に分かることでしょう。
ただ、謎と謎解きの部分は見事なのだが、それを補強する技術の部分が淡白すぎるのは気になった。この謎をもっと魅力的な意匠で装飾すれば、傑作になったでしょう。

No.50 6点 まさむね
(2016/08/31 22:44登録)
 速水三兄弟妹シリーズ第2弾ですね。
 全体像としては、相当に偶然性に頼った展開と言わざるを得ないものの、最終的に巧く纏めていると思います。個別に見れば小技の範疇でも、組み合わせによって面白味がアップできるという典型ですね。無駄にダラダラ長くせず、コンパクトに収めたことも好印象。個人的には「8の殺人」よりもこの作品の方が好み。

No.49 6点 風桜青紫
(2015/12/19 19:38登録)
文章は稚拙でストーリーは手作り感全開。でもまあ、この作品はむしろそこが味になっている。なんていうか作者の遊び心満載で、実に新本格らしい作品。犯人候補が次々と姿を消していくから、「どうなってんだこれ?」って先行きが気になったし、そこから飛び出す苦笑いが出るオチもいい。小説を形作ろうと変に気合いを入れるより、自分のアイデアを見せつけてやりたいって思いで書いたほうが良作ミステリを生み出すって典型じゃないかと。

No.48 5点 ボナンザ
(2014/04/24 17:22登録)
中々。探偵映画や殺戮にいたる病ほどではないが、作者なりのマイワールドが構築されてきたように思える。

No.47 6点 itokin
(2013/10/08 18:47登録)
速水3兄弟のキャラクターで読ませる作品。軽くてスラスラ先を読ます、またひねりも十分で結構面白かったです。ゴミ男の項で犯人が分かったので結末のインパクトは小さかった。

No.46 5点 バード
(2013/10/01 22:53登録)
最後の第三幕に入るまでに大まかの見当はつけられた、頭の作者の言葉にもほとんどの人はわかるだろうと書かれているとおり殺人者を当てる難易度は低めだと思う。(実はタイトルから推理し始めた。)
かなり短い話で最低必要部分以外の描写は少ないのでサクサク読めるのは好印象、しかし掛け合いの面白さは前作の方が切れてた気がする。

肝心の事件については全体的に警察が無能な気が・・・、最低でも第2の事件ではテープくらい見つけろと。あと爆弾魔はいったいなんだったのだろう?

No.45 9点 ナノ
(2013/05/06 21:28登録)
個人的には大好きですね、こういう展開。
ほんのりとちりばめてある笑いどころも嫌味ではなく、すらすら読むための良いアクセントとなっていると思います。

No.44 8点 ろーてくろいつ
(2012/08/23 20:10登録)
一番上の兄が刑事で、弟と妹が助力するという、風変りな速水シリーズ。

こんなミステリー小説もありだなと思わせる一冊だが、探偵役の存在が希薄なのが残念。

No.43 9点 ミステリ初心者
(2012/06/20 09:44登録)
 読みやすくて、面白くて、どんでん返しアリ。 言うこと無し。はじめにの使い方もうまくて、フェア。
 自分の嫌いな要素がひとつだけあったので-1で9点にしました。

No.42 6点 スパイラルライフ
(2012/02/05 21:48登録)
少しネタバレ


読了後にタイトルでニヤリとさせられる。
トリックを見破れ!と推察する3兄妹と読者の論理力の勝負ですね。

個人的にはこのシリーズはバカミスなので
木下にはもっとはしゃいで欲しかった

No.41 5点 蟷螂の斧
(2011/11/29 17:51登録)
題名のアイデアは面白いと思う。「偶然」は作者の意図(コメディっぽく?)かもしれないが、読者としては?がつきます。

No.40 6点 isurrender
(2011/07/05 23:10登録)
犯人自体の正体はさほど珍しくない
でも動機が非常に面白かった
終盤でそこに気づいた時は思わず僕も笑ってしまいました

No.39 8点 好兵衛
(2011/04/24 00:36登録)
シリーズ二作目。
明るい語り口調と読みやすさは健在。
途中の脅迫文とフェニックス木下には笑わされました。

前作に比べ驚き要素はかなり急上昇。
賛否両論あるっていうのがよくわかりますが。ギリギリ。

でも、こういう話の作り方。途中にはさむ独白など。
驚かせ方は好きです。
小難しい文章もなくて、読みやすいのに
驚き要素もこんなに多きい。

もっと評価されていい作品だと思う。

No.38 5点 kanamori
(2011/03/25 17:38登録)
速水三兄弟妹シリーズの2作目を再読。
結構凝ったアイデアの仕掛けがある作品なのに、まったく内容を憶えていなかった。こういう真相は半分肩透かしと感じてしまうからかもしれない。
タイトルを素直に読めば真相そのものズバリですが、前作「8の殺人」の存在がミスディレクションになっているように思う。

No.37 6点 seiryuu
(2011/02/03 22:29登録)
速水3兄弟シリーズの中で一番面白かった。
発想がいいなと思いました。

No.36 4点 ムラ
(2010/12/30 04:17登録)
(ネタバレあり)

トリックとしてはそこそこな気がします。わりとわかりやすいですし。でもユーモアがあるので個人的には好きでした。木下や速水刑事たちのやりとりも面白いですし。
最初の所に殺したのは誰? ではなく「殺人者」は誰?とあるのはフェアかどうかくらいですかね。
自殺や殺人未遂は叙述的に「殺人者」と言えるのかどうかが気になったくらいでした。

No.35 5点 E-BANKER
(2010/01/27 21:51登録)
速水3兄妹シリーズの第2弾。
まさに、プロット重視の一発勝負といった作品です。
ただ何となく、全体的に創りが粗いというか、もったいない感じがしますねぇ・・・
プロット的には面白いはずなので、もう少しうまい具合に料理できなかったのかなぁという印象が残りました。
冒頭の「作者からの注意」も要るかなぁ? なくても容疑者は2人程度しか増えないので、必要ないと思いますが・・・
個人的には前作(「8の殺人」)の方が好みですね。

No.34 10点 図書室
(2010/01/19 07:35登録)
多すぎない登場人物。さらに、容疑者が次々に殺害されていくので、人数はさらに減っていく。
作者が最初に語る通り、犯人当てとしては、容易になっていくハズだが・・・


これは、見事に騙された!
作者が仕掛ける罠に見事に嵌った感じ。
読後感もすっきりして、秀逸だった。

No.33 4点 江守森江
(2009/12/19 08:40登録)
前作と違いドタバタからユーモアに・・・・・成長した気がする。
タイトルに集約された作品として素晴らしいと褒めるべきなのだろうか?
真相に強い脱力感はあったが、ユーモアでボカされ「一流のバカミスだ!」と絶賛したくもない。
前作を読んでいる事を前提にした各所のミスリードはシリーズ物として良いと思う。
私的には、単なる次作への通過点。

No.32 4点 いけお
(2009/11/04 23:47登録)
偶然ありきでそのままの展開なので深くない。

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