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ミステリの祭典

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図書室さんの登録情報
平均点:7.29点 書評数:14件

プロフィール| 書評

No.14 7点 タルト・タタンの夢
近藤史恵
(2010/01/24 02:59登録)
特筆すべきトリックはないが、グルメ小説デザート謎付き!ってところでしょうか

軽くて読みやすく、次作品の「ヴァン・ショーをあなたに」と併せて、一気に読めました。
特に「割り切りないチョコレート」が秀逸。これで、+1点です。続編も読みたいな


No.13 9点 嘘つきパズル
黒田研二
(2010/01/24 02:43登録)
ありゃ、こりゃ騙された。見かけのギャグ基調に隠れてとんでもない論理力が試されます。
怪物の呪いが掛けられ、独自のルールに沿って展開される推理。お見事です。

ネタバレ

究極の名探偵誕生とは、よく言ったもの。
なるほど、あれは確かに、究極でしょうねぇ



No.12 4点 魔王城殺人事件
歌野晶午
(2010/01/23 20:28登録)
トリックは子供向けすぎるような・・・
う~ん 見所は「アリのクイズ」くらいかなぁ

でも、刑事のお兄さんが、子供たちの不法侵入に対し、「君たちは事件解決の重要な手がかりを見つけてくれたけど、やっぱり悪いことをしたんだよ?」と諭すところは、かなり良かった


No.11 6点 空飛ぶ馬
北村薫
(2010/01/23 10:18登録)
ネットで評判が良かったので、読んでみた

日常系の謎が満載だが、ミステリとしては、う~んという作品が少なくない

特に、「赤頭巾」や「錦織の切腹」の話は、わけがわからない。(心理描写がまわりくどいと感じる)

逆に、「砂糖合戦」や「空飛ぶ馬」は、おもしろかった
「胡桃の中の鳥」は、救われないラストも含め、推理小説としてではなく、小説として評価できる作品


No.10 9点 神様ゲーム
麻耶雄嵩
(2010/01/22 10:38登録)
これは、人によって評価が分かれるだろうなぁ
私は、かなりおもしろく読ませてもらった。
長編にはどんでん返しがつきものですが、これほどとは・・

ネタバレになりますが、犯人は警察の捜査からは逃げ切りますけれど、神様の鈴木君によって、天誅を下されてしまう。
全ては決まっていること。何とも哲学的です。

真相においては、驚きのあまり、しばらく時間が止まる感覚。
子供たちには、理解できる範囲を超えているし、大人でも補完考察が必要でしょう。
その、あまりにすっきりしない「モヤモヤ感」があるため、限りなく10点に近い9点とさせて頂きました。


No.9 9点 ほうかご探偵隊
倉知淳
(2010/01/22 10:07登録)
子供向けと思いきや、きちんと本格派の推理をやってのけます。ラストも二転三転どころか、四転五転とひっくり返り、最後の最後まで、しっかりと読ませてくれます

挿絵もかわいらしく、手元に置いておきたくなる一品です


No.8 6点 ミステリなふたり
太田忠司
(2010/01/20 19:12登録)
設定は、刑事の奥さんと謎を解く旦那さんの組合せ
可もなく不可もなくでしょう
多種多様な幅広い謎が用意され、まさに職人芸
これなら、8点献上!と思ったのですが、女刑事の職場における態度がかなり気になった。

やたら、同僚や部下に厳しい(鬼の女、鉄の女と呼ばれているが、それにしても・・・)読んでいて不快になった。
私個人の見解だが、いくらキャラクター作りとはいえ、あそこまで厳しい必要があるのだろうか?と疑問を感じざるを得ない

このため、-2点の6点としました


No.7 6点 バルーン・タウンの手品師
松尾由美
(2010/01/20 15:11登録)
育児・出産・妊婦・妊娠・・・
全ての謎とトリックに上記の要素が必ず絡むという超・制限付きミステリー

よく思いつくものだなぁ・・と感心しきり


No.6 5点 安楽椅子探偵アーチー
松尾由美
(2010/01/20 15:04登録)
これ以上文句なしの安楽椅子探偵でしょう
(まさに文字通り)

謎と展開は、微妙な気がする(特にクリスマスの靴の謎なんかは、鋭いを通りこして、ムリがありすぎる)

とは言え、主人公が小学5年生であることから、やらかい文体で読みやすかった


No.5 9点 人形はライブハウスで推理する
我孫子武丸
(2010/01/19 18:05登録)
殺人のトリックと日常系の謎がバランスよく盛り込まれた短編集。探偵役が、腹話術の人形というのは、アイデア勝ちでしょう。

マリオが紐解く謎は、無理な展開もなく、「ああ、そうか!」と思わず手を打つトリックが多い。
言うなれば、見逃しがちな単純な真相というところだろうか。
解決話法も、テンポ良く、読んでいる方も疲れることはない

また、短編集で出て欲しい期待の探偵さんである


No.4 7点 天才たちの値段
門井慶喜
(2010/01/19 07:48登録)
グルメミステリー・理系ミステリーと様々なジャンルがあるが、これは美術専門ミステリー。
かなり専門的な話題を取り扱っているにも関わらず、すんなり頭に入ってくる展開はお見事!

話自体も、二転三転して、ミステリーとして秀逸です


No.3 10点 0の殺人
我孫子武丸
(2010/01/19 07:35登録)
多すぎない登場人物。さらに、容疑者が次々に殺害されていくので、人数はさらに減っていく。
作者が最初に語る通り、犯人当てとしては、容易になっていくハズだが・・・


これは、見事に騙された!
作者が仕掛ける罠に見事に嵌った感じ。
読後感もすっきりして、秀逸だった。


No.2 8点 Aサイズ殺人事件
阿刀田高
(2010/01/17 21:51登録)
私が、生まれて初めて読んだ「安楽椅子探偵」もの
それだけに、感慨深い思い入れがある作品

謎の一つ一つは強引な気がしないでもないが、それを解くために、探偵役の和尚さんが、刑事に「何でそんな質問を?」というような、事実を確認する。

それが、後々ゆっくり遠回りするように、重大な意味を持ってくる・・という演出が好きです


No.1 7点 カラット探偵事務所の事件簿①
乾くるみ
(2010/01/17 21:47登録)
日常系の謎を盛り沢山にして、最後の最後、読者を騙すという短編集。なかなか楽しめた

特に、団地の怪文書の謎については、
探偵役より助手役がその真相の重大さに気付き、
一言添えるという演出が好きだった

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