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ミステリの祭典

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天才たちの値段
美術探偵・神永美有シリーズ

作家 門井慶喜
出版日2006年09月
平均点6.20点
書評数5人

No.5 5点 abc1
(2015/07/05 01:07登録)
表題作単体ならば7点くらいですが、後半になりにつれて、
企業の後取りを美術品のディベートで決めるとか、
美術品を巡る謎解きで相続を決めるとか、
まるで少年ジャンプの漫画みたいな展開が続いて興ざめ。
でも作者の美術に対する知識はなかなかのものだと思う。

No.4 6点 makomako
(2014/07/21 17:16登録)
 まず出だしで本物だと甘みを贋作だと苦みを感じるというとんでもない設定の神永美有が登場し度肝を抜かれるが、案外まとも?で美術講師の佐々木とともに美術品がらみの事件を解決していく。最初は佐々木がワトソンの役割かと思っていたが、意外とそうでもなく神永と二人で解決していくようなお話となっていた。
 まあこのほうがよいね。
 登場人物の中にはエキセントリックな学生や主人公のおばさんなども出てくるが、なんとか許せる範囲でしょう。
 美術に興味がなくても十分読んで楽しめる設定ですが、逆に相当の美術趣味でないと美術に関する推理を先取りして楽しむことは難しいかも。

No.3 6点 kanamori
(2010/07/02 05:00登録)
北森鴻など美術品の真贋を絡めたミステリは数ありますが、この連作ミステリの探偵役・神永美有はある種の天才というところが目新しいかな。
デビュー作品集と思えないほど文章がしっかりしていて、淀みがないのがいい。

No.2 7点 図書室
(2010/01/19 07:48登録)
グルメミステリー・理系ミステリーと様々なジャンルがあるが、これは美術専門ミステリー。
かなり専門的な話題を取り扱っているにも関わらず、すんなり頭に入ってくる展開はお見事!

話自体も、二転三転して、ミステリーとして秀逸です

No.1 7点 江守森江
(2009/05/27 23:04登録)
美術品の真贋を巡る連作ミステリ。
探偵役の設定が絶妙。
デビュー作の第1話が特に素晴らしい。
最終話の終わり方からシリーズ終了らしいのが惜しい。
探偵役を主人公にした新シリーズでもよいから書いてほしい。

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