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ミステリの祭典

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ウルチモ・トルッコ 犯人はあなただ!
改稿・改題版「最後のトリック」

作家 深水黎一郎
出版日2007年04月
平均点6.32点
書評数31人

No.31 5点 take5
(2024/02/24 13:12登録)
ビブリオバトルをご存知ない方は、
YouTubeでも紹介されているので
ご覧下さい。
学生さんのプレゼンが上手なんですよ。
「あなたは人を殺したことがありますか?」
から本書の紹介が始まります。
プレゼンの評価は8点くらい。
肝心の本書は5点ですかね、、、
イタリア語の究極のトリック
ウルチモトロッコ
言いすぎですね。
2時間弱でさらっと読めて、
紙媒体の可能性も感じますが
小説のクオリティーとしてはまぁまぁです。

No.30 7点 斎藤警部
(2020/01/28 13:00登録)
「本当に最後までやるつもりなのか?」

ナイストライ! 文章も悪くない。  【【 こっからしばらく、パラグラフ内はネタバレ気味です 】】  主人公が書いているという連載新聞小説の内容がさっぱり紹介されない、妙だなあと思っていたら。。 yoshiさん仰った通り、本当に新聞小説として発表されてたら、ちょいとエグかったかも知れませんね。でもこのトリック、「あの鐘を鳴らすのはあなた、あの議員を当選させたのはわたし」的な、かなりの民主主義スピリットを感じさせますね。それと「いやいや、そもそもこの人とっくに死んでたんだから」って思っちゃうのを回避出来てるかどうか、どうなんでしょうか。 要は「読者」ってのがどこに位置してるのか、物語の中にいるのか外にいるのかってとこですか。


「最後のトリック」というと、いにしへの学研ジュニアチャンピオンコース『名探偵登場』で、ロバート・アーサー「51番目の密室」をあまりに猟奇的なイラスト付き推理クイズに仕立て上げたやつの題名が「最後のトリック」だったのを思い出します。(物語の中に登場するキーワードがそれですね)


ところで常々思ってるんですけど「読者が犯人」って、アレとアレ、つまり「●●が『●●●』」って設定と、よくある「●●●●」ネタを組み合わせたら出来ちゃうんじゃないの? って。(実際書くのは大変でしょうけど) 違うのかしら??

No.29 6点 ミステリ初心者
(2018/12/03 03:06登録)
 ネタバレをしています。 ちなみに、最後のトリックの方を買いました。
 犯人は・・・俺だ俺だ俺だーッッ

 この作品の前に読んだ本が読み辛い海外作品だったためか、この作品はとても読みやすく感じました。"読者が犯人"がテーマの作品ですが、それを成立させるためには何が問題か? というのがわかりやすく説明されていて、考えながら読むのが楽しかったです。

 また、作中にでてくる、テレパシー姉妹のイカサマは盲点でした。前に読んだ、乱歩の作品を思い出しました。ぶっちゃはなし、これが一番アッとさせられましたw 歌詞を使うとは・・・すばらしいトリックです(実際のマジックであるんでしょうか?)。


 以下、好みでは無かった部分。
 "犯人"は殺意があってほしい。仮に、この結末で、読者が犯人としても、事故死だと思います。
 作中で解説があった"死体が犯人"の話は、あれも死体犯人というよりは、死体が凶器なのでは?と思ってしまいました。ただ、すごい魅力的な話ですが。

 被害者役は、全力で死を回避する行動をとってほしい。

 読者全てに共通する点は、文字を読むことと、ページをめくることなので、それをしたときに被害者役が死ぬことが"読者が犯人"になりえることは予想しました。
 極端な話、"このページをめくると物語の被害者が死ぬ"という文章があるのと同じな気はします。そんな被害者役を、現実世界にいるような人間で登場させられるか期待しましたが、やはりあまり現実的ではありませんでした。
 読者が犯人のトリックがあるんだ! ではなく、読まれると死ぬ人間の話なんだ!という印象があるのですが、まったく見当違いの意見でしたら申し訳ありませんw 

 やや話が暗い。香坂の性格の暗さがちょっとでていて、切ない感じです。
 

 評価点をつけるのを迷いました。推理小説としてみなければ、なかなか満足な作品でした。逃げの6点・・・。

No.28 8点 邪魅
(2017/03/08 10:15登録)
意欲作であることを認めつつ

確かに、このトリックだと読者が犯人になるでしょう
殺すつもりが無かろうとも、読者が犯人であるという香坂の弁に興味を持ち、そして終盤にかけてひょっとして死ぬのは香坂ではないのだろうかという予感を持ちながらも読むことを止めなかった

とは言っても万人には受け入れがたいでしょうということも良く分かります
これだと、犯人は作中の読者なのではないか、とこう思ってしまう訳です

しかし、こう考えてはどうでしょう
香坂はパラレルワールドたる我々が読むという行為にすらも感応していたのでは?
と、そう考えてみて

確かに、香坂誠一はこの世には存在しません
しかし、香坂誠一は現実世界に居るはずの我々の読書を未来に渡って感応したのだとすれば、すなわち我々が犯人ということになるのではないでしょうか

作者の意欲に敬意を示し、8点という高評価を付けたいと思います

No.27 8点 imnottheonlyone
(2016/10/05 11:26登録)
「作中作」という意見には賛同しかねる(作中作の定義にもよるが)。本作品は最初から最後まで全て「新聞小説」である。「誠一よ、どうするつもりだ?」の部分も「新聞小説」の一部。「新聞小説」外の、つまり「新聞小説」作者にとっての現実世界を直接的に描写した部分は無い。
「新聞小説」の内容は、「新聞小説」作者にとっての現実世界をそのまま描いたものなので、文章からその両者を区別することはできない。
「新聞小説」作者にとっての現実世界は、SF的パラレルワールドの類ではなく、我々がいる現実世界と同じ設定なので、両者は同一視することができる。
従って、(書籍『ウルチモ・トルッコ』は「新聞小説」を書籍化したものという設定なので両者の効果もイコールだとみなせば)「新聞小説」の読者=犯人=書籍『ウルチモ・トルッコ』の読者=我々、という等式は成立していると思う。

No.26 8点 虫暮部
(2016/03/01 11:17登録)
 認めます。私も犯人です。

 「読者が犯人」というネタは他とは違う。だってそもそも無理じゃん。それを一瞬の幻影でも良いから成立させようとする作者の心意気を楽しむには、読者はアラを探すのではなく、作者の緩やかな共犯者としてトリック成立の為の歩み寄りを図るのが得策。
 勿論そうは言っても程度の問題ではあるが、本作は充分良く出来ている。例えば、ゆるキャラに対して“これはヌイグルミで中にはひとが入っている”とかいちいち言わない程度の許容力があれば大丈夫。

 これ、1行目からラストまで全てが新聞小説(“作中作”と呼ぶべきかどうかは迷う)で、イコール私がいま手に持っているこの書籍、なわけだから、文庫版解説は邪魔。この点が惜しい。

No.25 6点 風桜青紫
(2016/02/13 02:19登録)
どうも「読者=犯人」の触れ込みに惑わされている読者が多いんじゃないかと思う。すでに指摘されている方もいるが、この作品はあくまで作中作構造であって、「『ウルチモ・トロッコ』を読んでいる読者たちが犯人」などとは一言も書いていない。当然、「読者の解釈によっては破綻する」なんてことはありえない(「『ウルチモ・トロッコ』の読者=犯人」ではないから)わけで、この作品の中では「読者=犯人」という図式を十分こなしていると言えるだろう。もちろんそこにガッカリする人も多いだろうけど……。

作者が黒歴史にしているというウワサ(最近文庫化したけど)を聞いていたので少し怖かったが、なかなか面白い作品だった。デビュー作(しかもメフィスト賞)にしてはやけに文章が落ち着いているし、なんだか読んでいて楽しい。作者がわりと歳を食っていたと知って納得。「読者が犯人」というメチャクチャ気になる前書きから、超能力についての話題、ところどころに現れる黒歴史日記(笑)まで、何かがありそうだがどこに着地するかわからない。それが先行きを気にさせるから、どんどん続きを読みたくなってしまう。真相には「くだらねーww」と苦笑いしまったが、確かに伏線はしっかり張られていたし、まんまと一本とられたと思わされた。本格ミステリというよりもネタ本として優れた一品。

No.24 6点 いいちこ
(2016/02/12 19:19登録)
改稿・改題版の「最後のトリック」を読了。
作品の性格上、ネタバレにつながる詳細な論評は避けたい。
まず、「犯人=読者」という比類なき奇想を一定程度実現していることは確かであり、その実現にあたって施したさまざまな工夫は、イロモノの印象に反して、堅実で緻密な構成力を感じさせる。
しかし、結果としてプロバビリティの犯罪に止まっており、「読者」の解釈によっては破綻する等、一定の限界を抱えている点は大きく減点。
ただ、本格ミステリ読みを自認する人には一読を薦めたい意欲作であることは間違いない

No.23 8点 tider-tiger
(2016/01/14 19:35登録)
読者が犯人という奇抜なアイデアが成立するか否かばかりに目を向けてこの作品を評価するのはもったいないと思いました。
構成というか構造の妙とその必然性(後述します)、繊細な言葉の使い方、蘊蓄、本筋からは外れていますが超能力に関する面白いトリック、香坂誠一の繊細な心性を窺わせる覚書、などなど読み所が多くありました。
また、ところどころで微妙な違和感を与えておいて、しっかりとその違和感の理由を後述していくのも良かった。その違和感が言葉の選び方、使い方によって醸し出されている点がさらに良。
言葉でなければ表現できないものの存在、映像化が困難な作品であり、ひいては小説であることの必然性があります。私はハサミ男と同様にこのメフィスト賞受賞作にもかなりの好感を抱きました。派手な副題に反して展開は地味ですが、作家としての地力を感じます。
終盤に少し雑になった部分がありましたが、それでも魅力ある作品だと思います。

「読者が犯人」が成立しているか否かについての私見
※ネタバレあります 
※誤解を避けるためかなりくどい書き方をしております。すみませんです。



「犯人はあなただ」の副題における「あなた」というのが作中作である新聞小説の読者(実在しない)だという説に賛成です。
本作はレイブラッドベリへさんが御指摘された通り、幾重にも重なった入れ子構造になっております。そんなややこしい構造にした狙いは、本作(ウルチモ・トルッコ)の実在する読者(私たち)に「自分が犯人だ」と思わせることではなくて、架空の読者を犯人に仕立て上げること。つまり、「読者(架空)を犯人にしてしまう小説(作中作)」が完成した瞬間に読者を立ち会わせることだったのではないかと考えます。
読者自身が「自分は犯人だ」と思うことと、読者が「読者が犯人だという小説の完成を見ること」は違います。
読者が自分が犯人だと思わされる小説なんて成立しえない(私見です)。しかし、この形式なら「読者が犯人」が成立する可能性があると作者は考えたのではないでしょうか。
売るためには『犯人はあなた』を前面に押し出した方が良いに決まっていますが、作者はこの点についてどのように考えていたのかが気になります。  
本作は出版社を替えて文庫化されました。最後のトリックと改題され、副題の「犯人はあなただ」は消えてしまったようです。
文庫版で改稿はされているのでしょうか? 文庫版もそのうち読んでみたいですね。

No.22 6点 505
(2015/09/27 19:58登録)
『読者が犯人』という大技トリックが売りとされたミステリ。
予め宣言することで、〝意外な犯人〟の指摘ではなく、そのトリックの実現性に重点が置かれている所がポイントと言えるであろう。ある意味究極なフーダニットというよりも、なぜ『読者が犯人になるのか』という理由に比重が傾けられている。その手法は、実にフェアに徹しており、犯人を読者にしてしまおうという訳ではなく、犯人を読者にするために読者に〝直接的な行為〟を促すという作者の綱渡りなプロットが意欲的に映る。
淡々と男の日常が描かれているが、随所に伏線を配置することで、終盤の怒涛の展開へ持っていく構成力が光っている。筆力もあるので、地味な話しながらもリーダビリティがある。
読者=犯人の論拠を堅固にするために、大事なピースの描写は大胆に掘り下げられている。『読者が犯人』が売りであるミステリは他にもあるが、その中でも一際輝く綺羅星となる作品だと感じる。

No.21 4点 ia
(2015/08/16 23:05登録)
非常に問題なのは
被害者が勝手に死んでること
読んだから死んだわけじゃなく被害者の内的要因
だから自分が犯人とは到底思えなかった
遠回りな自殺としか思えない

新機軸だったかと聞かれたらNOといえる
現実を侵食するような類のものではなく、作中作の域から出てない

No.20 4点 CHABI
(2015/02/15 00:15登録)
帯につられて、思わず買ってしまった
読み終えた時、とても自分が犯人だとは思えなかった
途中の、あまり興味のない星の話なども私にとってはマイナスに作用したかも
意欲作ということで、+1点
興味のない星の話で、-1点
どなたかが書いてますが、帯でハードルを上げてしまったか?
まあ、あの帯が無ければそもそも読んでなかったですが・・・

No.19 6点 E-BANKER
(2015/01/11 21:12登録)
2007年発表。同年のメフィスト賞受賞作。
今回は河出書房で改題文庫化された「最後のトリック」にて読了。
(「ウルティモ・トルッコ」=イタリア語で究極のトリック、という意味になるが・・・)

~『読者が犯人』というミステリー界最後の不可能トリックのアイデアを二億円で買ってほしい・・・。スランプ中の作家のもとに、香坂誠一なる人物から届いた謎の手紙。不信感を拭えない作家に男はこれは「命とひきかえにしても惜しくない」ほどのものなのだと切々と訴えるのだが・・・ラストに驚愕必至! この本を閉じたとき、読者のあなたは必ず「犯人は自分だ」と思うはず!?~

前々からなんで文庫化しないんだろう、って思っていた作品がやっと文庫化。
でもなぜか違う出版社から改題されて刊行・・・なんでだろう?

まっ、それはさておき、このトリックである。
「読者=犯人」というオチをいかに納得感を持たせられるか?
作者のチャレンジ精神と斬新な発想には敬意を評したい。
(因みに同種のプロットを持つ辻真先氏の「仮題・中学殺人事件」でも同じようなコメントを書いている)

確かに本作では「読者=犯人」は成立している。
それは良いのだが、ただこのトリックを成立させるために、かなり無理してるんだよなぁ・・・
それどころか、途中の「覚書」の必要性そのものがどうなのか? という気にさせられた。
他の方の書評を読んでると、多くの皆さんもどうも懐疑的に今回のトリックを見ているようだし、その気持ちはよく分かる。
(巻末解説者の島田荘司も本作を手放しで褒めているわけではなさそうだし・・・)

まぁ高い壁に挑んだ作者のチャレンジ精神を粋に感じて低い評価はやめておこう。
(「企み」自体はGood!)

No.18 2点 かわにゃん
(2014/12/22 11:18登録)
「読者=犯人」というミステリ界最後の不可能トリック
という難しいテーマに果敢に挑んだ作者に敬意を表したいです。

でも評価できるのははっきり言ってその「心意気」のみ。
タイトルや帯に書かれたキャッチコピー、冒頭の手紙で上がりきったハードルを、
見事飛び越える、、、ことは出来なかったどころか、そのはるか下をくぐっていった感じです。汗

本を売るためとは言え、過剰なまでの「煽り」が、逆に裏目に出て、本作の評価をより下げてしまったかな。

また、その「究極のトリック」のイマイチさも然ることながら、主人公(?物語の語り手である作家さん)の発言にアンフェアと言えるところがあるのも、一層読み手をしらけさせるでしょう。

No.17 7点 名探偵ジャパン
(2014/12/05 10:32登録)
河出文庫で「最後のトリック」の改題で出版されていたもので読了。
当初の変なタイトルの頃のものからは加筆・修正が成されているらしい。
ミステリにおける「意外な犯人カテゴリ」最後にして難攻不落の砦「犯人は読者」に挑戦した意欲作。
結果として、他の方も書かれている通り、読者(もちろん私も含まれる)に殺意がないため、皆が想像したような「読者=犯人」の成立は微妙といえる。(言うなれば過失致死といったところだろうか)
しかし、そこを抜きにしても、導入部から引き込まれ一気に読んでしまった。普通にミステリとして面白いため、「犯人は読者」という色眼鏡を掛けた状態で読み始めてしまうのはもったいないかなと思った。だがこのキャッチーな煽りがなければ、本作を書店で手にしたかと言われれば唸ってしまうところで、作品の売り方というのは難しい問題だなと改めて感じた。
通常のミステリのように、明らかな殺意を持って被害者を殺害せしめ、トリックを労して完全犯罪の成立をもくろみ、しかし、最後には名探偵の推理の前に屈服する真犯人。それが本を読んでいる読者。そんな小説を書くというのは、果たして可能なのだろうか? そしてもしそんな小説が出て来た暁には、ミステリ界はどうなってしまうのか。
誰もが書きたい、読みたいと思いながらも決して届かない地平、「犯人は読者」それを体験できる日がいつか来るだろうかと、未来に思いを馳せてしまった。

No.16 5点 haruka
(2014/10/28 23:22登録)
河出文庫版「最後のトリック」で読了。犯人は読者という最難関トリックに挑んだ野心作で、プロットも伏線を無駄なく回収している点で高評価。ただ、やっぱりすっきりしない。読者に殺人の動機もなければ自覚もないため、犯人=読者は成立しないと考える。

No.15 6点 メルカトル
(2013/07/11 22:15登録)
再読です。
「犯人ってはあなただ!」って言われても、殺されたわけではないし、死因は心筋梗塞でしょ?その点がどうもスッキリしないというか、イマイチ納得できないんだよね。
これが本当の殺人事件で、まさに犯人は自分だというのであれば、これは凄いなということになるのだろうけれど。
まあしかし、アイディアとしてはなかなかだと思うし、デビュー作にしてはよく書けているのではないだろうか。
それにしても、サイドストーリー的な超能力のくだりは、どう解釈すればいいのだろう。
一見無関係に見えるのだが、真意はいずこにあるのか。
だが、メイントリックより、こちらの双子の姉妹のテレポテーションのトリックのほうが感心した。
なるほど、そんな意表を衝いた鮮やかなトリックを考え付くとは、並みの新人ではないなと思わされた。

No.14 6点 isurrender
(2011/05/15 21:29登録)
発想というか、試みは面白かったと思う
がっかりさせられる結末でもないし、期待していたより面白かった

No.13 7点 まさむね
(2010/12/05 11:21登録)
なるほど。確かに「読者が犯人」を成立させましたね。
フェア・アンフェアを含め,結構な荒業を駆使していると思いますが,端麗な文章の影響もあるのか,不思議と不快感はなかったです。むしろ,叙述のうまさ,そして確かに「成立させた」ことに感動した次第。
好き・嫌いは別として一読の価値はあるかも。
しかし,このタイトルは酷い。センスの欠片も感じられない。もっと売れててもいいのになぁ。

No.12 7点 makomako
(2010/03/01 21:20登録)
すごいトリックだと思いますよ。読者が犯人といったものはまず無理なんだけどこれならまあ納得できるのではないでしょうか。作者の知力と能力にまず賞賛を。もちろんいろいろな点で無理もあるので減点もやむをえないけど最近無難にまとめた作品や無茶苦茶の作品が多いなかで出色の出来でしょう。こんな作品をもうひとつというのは難しそうだけど期待してしまいます。

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