home

ミステリの祭典

login
ABC殺人事件
エルキュール・ポアロ

作家 アガサ・クリスティー
出版日1957年01月
平均点6.81点
書評数42人

No.22 6点 ボナンザ
(2014/04/08 17:45登録)
これも思いつきが先にあっての作品だろう。
そのアイディアがばれると魅力を失うのが残念。

No.21 7点 バード
(2014/01/29 10:12登録)
海外ミステリは多少読みにくくなりがちだがクリスティ作品は比較的読みやすい方だと思う。
この作品については自分は結構楽しめた、ただいくら暗示をかけても人間を操作するのには限界があるだろうと感じる人も多いと思う。そこは個人の感性ということになるから低評価の人の意見もわかる。

No.20 6点 songpu gu
(2013/06/12 19:12登録)
今や「ABCパターン」とまで言われるほどの名トリックを生んだことで知られるクリスティの著作。しかし現在では、後続作でこれをなぞられた出来物も多く、今日ではあまり新鮮さを感じはしないかもしれません。ただ登場人物や伏線が単純さからであることから物語を容易に把握しやすく楽しめ、今では入門書としての一面をも兼ねてるかと思います。今後もクリスティのトリックを応用した良作が多く出ると思いますけど、どれだけ出たとしても本作品の評価を下げる理由にはならないでしょうし、それが彼女の名声をより高めるものになるかと思います。

No.19 7点 蟷螂の斧
(2013/04/09 17:05登録)
(東西ミステリーベスト62位<1985年版ではランク外>)①ミッシング・リンク②犯人の隠匿方法をうまく利用していると思います。①②それぞれ単独では、先駆的作品があるようですが、本作品が有名になり過ぎていますね。①について、既読で面白いものがなかったので、あまり興味を持たなかったのですが、本作は楽しめました。

No.18 8点 HORNET
(2013/02/16 12:04登録)
 中学時代に読んでいたが、今回再読してみた。今や「ABCパターン」とまでいわれる有名トリックであり、現代においては新鮮味は確かにない。が、なにせ読んだのが中学時代だったので、その真相にいたく感銘した。クリスティは多くのトリックや設定で同じことがいえるが、「はじめにそれをやった人」つまり先駆者である点はやはり評価すべきだと思う。
 こう書くとそういう点でのみの評価のように感じさせてしまうが、物語性、リーダビリティ共に今読んでも十分耐えうるものである。多くの複線が絡み合うような複雑さもないので、分かりやすくもある。懐かしさと純粋な面白さで、十分楽しめた。

No.17 6点 TON2
(2013/02/12 18:30登録)
創元推理文庫
 初めて読んだのは、小学校の図書館だったでしょうか。特異な題名と連続殺人、いくつになっても興味をそそります。

No.16 6点 ミステリ初心者
(2012/08/16 10:57登録)
 他にすごい作品が多いせいで少し辛めになってしまっているかもしれません。

 読んだ当時は、この作者の作品の中で一番読みやすく、もっと評価が高かったです。ABC順に殺されていくなんて、考えただけでも面白い! ただ、出オチ感もあります。

No.15 5点 ミステリー三昧
(2010/12/05 22:21登録)
<ハヤカワ文庫>ポアロシリーズの11作目(長編)です。
ホワイダニットの真相は読む以前から知ってますし、現代では「なぞらえ殺人」の1パターンとして「ABCパターン」とか言われちゃってますしね。正直、大したことないですね。暗示の力ってそんな凄いのか疑問に思いますし、犯人まだ別にいるじゃないかってくらいフーダニットに説得力がないし、今回はミスディレクションが機能しているとも思えなかった。〇〇〇が犯人ではないことぐらい、なんとなくわかるよ!(なんとなくって・・・)。「性格的に無理だ」っていう考え方も論理に欠けますね。心理的な面で説得力を持たせるのはなかなか困難だと思いました。ポアロの推理はエラリー・クイーンを読んでいると、どうも軽く感じます。そもそもアガサ・クリスティ作品って既出感があり過ぎて高得点が付けにくいです。なんか基礎の基礎が分かるテキストみたいな印象でとにかく軽い。
とりあえずは「どう料理するのか?」という部分で解説で法月倫太郎が挙げた『ABC殺人事件』を応用した作品群を余すことなく読んでいく。私にとって『ABC殺人事件』はただの出発点でしかない。後続作品がどう乗り越えるのかに楽しみを見いだしていきたい。

No.14 8点 seiryuu
(2010/11/07 14:18登録)
ずいぶん前に読んだので
新訳で再読しました。
後半がとても好き。
時々入る三人称の章が絶妙でいい演出だなと思いました。
法月綸太郎氏の解説もとてもよかったです。

No.13 7点 kanamori
(2010/06/21 00:13登録)
連続殺人の動機はどう見ても無茶ですが、ミステリのアイデアは最初に書いたもの勝ちという所があるので、後続の作家がいくらすばらしい改良作を書いても、やはり本書の価値は変わらないと思います。
最後のほうで、カスト氏の頭痛の原因についてポアロが示唆するシーンとか、作者が細かい点に気を配っている所が妙に印象に残っています。

No.12 8点 STAR
(2010/02/14 21:36登録)
予備知識がある状態で読んでもおもしろい!と思える作品でした。

No.11 7点 isurrender
(2010/02/12 03:10登録)
某頭脳は大人な推理漫画でネタバレがあってから読んだので
海外作品は敬遠してたけど、ネタバレされる前にもっといろいろ読んでおこうと思った作品(笑)

No.10 7点 E-BANKER
(2009/10/12 15:27登録)
私を最初に(レベル1の)ミステリー中毒にした記念碑的作品です。(今はレベル5くらいの中毒ですが・・・)
とにかく謎の提示が魅力的ですし、それに尽きるといっていいでしょう。「なぜ、犯人は被害者と殺害場所をABC順にしなければならないのか?」
それだけなんですが、最後、解決の場面でポワロが事件関係者を集めて真犯人を指摘したときに、感動で体が震えたのを今でもはっきり覚えています。

No.9 7点 okutetsu
(2009/07/01 05:41登録)
名前の知名度だけなら超一流クラスでしょうが内容はクリスティーとしては普通ではないでしょうか。
それでも充分おもしろい出来と言えるのはミステリの女王の貫録ですね。

No.8 7点 測量ボ-イ
(2009/06/03 20:05登録)
クリスティの作品ではまあ標準的な部類だと思いますが、謎
の設定やアルファベット順に殺人が起こるなど、読者を引き
こませるプロットつくりは氏ならではですね。
この作品、僕が珍しく(?)犯人をあてた作品の一つです。
でもだからといって作品の評価を下げる訳ではありませんので。

No.7 4点 江守森江
(2009/05/28 02:23登録)
この作品の狙いは素晴らしい。
クリスティー作品は映画やドラマ(吹き替え済)で充分に楽しめるので一般的に高評価は納得。
しかし、初読の翻訳物(子供向け以外)がこの作品で、それ以降翻訳物アレルギーに見舞われた事を考えると辛い点にせざるを得ない。
私の原書で読めない語学力不足に触れるのは勘弁。

No.6 7点 月火水木金
(2009/05/03 22:51登録)
発想はいいけど、他のクリスティ作品と比べると味気ないです。
それでも普通の小説よりは断然面白いので読む価値はあります。
あのクリスティと思わず読めば、素晴らしく面白い小説です。

No.5 8点
(2008/12/12 23:34登録)
初めて読んだ時は、クリスティーとしては特にすぐれているとも思わなかったのですが、再読して評価を改めました。
本作のメイン・トリックに似た発想は、すでにチェスタートンにあり、ブラウン神父とポアロが同じことわざを引用しています。そしてこの後いろいろな形で応用されて行くわけですが、本書で注目すべき点は、なんと言ってもカスト氏の設定だと思います。彼の性格づけも、ヘイスティングズの手記への挿入の仕方もさすが匠の技で、このあたりが単に謎を複雑化して読者をだませばいいと思っている作家とは違うところでしょう。

No.4 5点 こう
(2008/04/21 02:57登録)
 このトリックを考え付いたのは凄いですが現代の読者は納得できないのではないでしょうか。トリックのために人を殺しているわけですからこんな理由で人を殺すかなあ、と思ってしまいます。個人的にはクローズドサークルものの方がクリスティーは旨いかなあと思います。ミッシングリンク物の先駆的意義はあると思いますが。

No.3 7点 vivi
(2008/03/08 14:11登録)
確かにものすごく興味深い「謎」ではありますが、
こんなに目立ったら、逆にやりにくいのでは??と心配(笑)

この作品にヒントを得たと思われる類型作が、
日本の作品にも色々ありますけど、
ある意味、料理しにくい題材かもしれませんね。
皆、この作品を思い浮かべるでしょうから・・・

42中の書評を表示しています 21 - 40